素敵ですよね。ロング・アフター・ラブ。
「愛していた時から長い時間が経った」という意味にも、「愛を切に求める」という意味にも取れるそうです。
舞台でキス&ハグしまくりの男女をバックに繰り広げられる、現代的な三島由紀夫世界。官能的、耽美的、悲劇的な男女の愛。怪談。音響や照明、舞台装置は全くシンプルなもので、役者の演技だけで世界が構築されます。
小町(麻実れい)と詩人(山本亨)の悲愛のお話で、涙しました。刹那の愛と、それに懸ける命の貴さ、儚さ。
お芝居が終わった時、満面の笑みで拍手をし続けました。役者は皆様めちゃくちゃプロなんだけど、まるで友達が出ているようなお芝居だった・・・・。
2度観に行ったのですが、最初の方が良かったです。2度目は東京での楽日近くだったのですが、キスが激しくなりすぎて、顔を伏せがちになってしまいました(笑)。
Theatre Project Tokyo -TPT- : http://www.tpt.co.jp/
≪掲示板形式だったころのレビューです。下記は書き込んだ方へのお返事≫
この作品は本当に良かったです。
きっと今年のしのぶのBEST10に入ります。
> 山本亨さんは素敵でした。(またかい!……ゴメン)
つかこうへい「飛龍伝’94」のビデオを見た時も
かなりのお気に入りだったのですが、(筧利夫さんに目もくれず)
この芝居でとうとう完全に山本さんに惚れてしまいました。
山本さん次回作は男二人芝居!
tpt 「蜘蛛女のキス」@ベニサン・ピット 2000.12/29-2001.1/28
tpt公式HP: http://www.tpt.co.jp/
> それに比べると「葵上」は……。
佐々木蔵之介さんが光(ひかる)役だったんですよね。
私はかなりファンなので全然苦にはなりませんでした♪(またかい!)
ただ、麻実れいさんがより輝いていたのは確かに「卒塔婆小町」の方だったかも。
tptはデヴィッド・ルヴォーさんによる演出も見所なのですが、
「葵上」では病院のベッドがヨットになったりするのがすごく良かったです。
金属製の洗面器の中の水をちゃぷちゃぷさせて水面を表現し、
古ぼけた扇風機がエンジンの音と湖にそよぐ風を作り出します。
そこに蔵之介さんの少年っぽい恍惚とした表情で、もー私はノックアウトでした。
『百たびの夜・卒塔婆小町』
作:三島由紀夫「現代能楽集」 演出・山下晃彦 美術/イグナシ・ガテル
【出演】老婆/麻実れい 詩人/山本亨 巡査/石橋祐 女/松浦佐知子女/植野葉子 女/小山萌子 男/神林茂典 男/岩田智行
『夜の叫び・葵の上』
作:三島由紀夫「現代能楽集」 演出・デヴィット・ルボー 美術/イグナシ・ガテル
【出演】六条康子/麻実れい 若林光/佐々木蔵之介 看護婦/松浦佐知子 葵/小山萌子