劇団☆新感線はいつもお客様に対する暖かいサービス精神に溢れていて、舞台装置や衣装がものすごく凝っていて、それだけでも、夢の世界に連れて行ってくれます。
佐藤アツヒロさんの犬夜叉は、まさにはまり役でした。彼以外に適役はないのでは?と思えるほどぴったり。顔も体つきも良いし、何よりも動きが俊敏で絵になって、漫画の犬夜叉そのままに伝わってきました。彼も完全に成りきっている様子でした。
たまたま私が観た公演は、取れるはずのないネックレスが取れてしまう、という致命的なミスがあったのですが、佐藤アツヒロさんがすかさず拾って首にかける、という堂々としたアドリブ(?)で乗り切り、それがより芝居のライブ感を生み出して、その後からの方が芝居が面白くなってしまいました。そういう客と舞台との一体感、芝居を共に作っているという共有感が味わえました。
劇団:劇団☆新感線
演目:「犬夜叉」
劇場:東京グローブ座
日程:2000年4月21日~5月5日(東京)
値段:7000円/S席