中嶋朋子さんと堤真一さんの演技対決に鳥肌が立ちました。涙をぼろぼろ流しながら体を張って迫真の演技をする中嶋さんに対して、堤さんは静かに立って燃えている、不動の青い炎のようでした。張り詰めた静けさの中で、躍動する体と揺れ動く心が衣装の外から透けて見えるようでした。
他の役者さんたちもいわゆるプロの方々で、控えめだけれどとても効果的な照明・音響と共に、質の高い空気が持続していました。私はすっかり観客になって、目の前で繰り広げられる人間の感情のぶつかり合い、絡み合い、何かが生まれて死んでゆく様を無防備に受け入れていました。
tptの作品を体験すると、必ず何かを学ぶことができます。
山本亨さんの出番が少なくてちょっと残念でした。
値段:7000円/当日券
Posted by shinobu at 2000年06月04日 20:37 | TrackBack (0)