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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2000年10月27日

劇団東京ヴォードヴィルショー『竜馬の妻とその夫と愛人』10/26-11/03本多劇場

 本多劇場へ行く道すがら、三谷幸喜さんとすれ違いました。脂汗をかきながら跳ねるように急いで歩いてらっしゃいました。そう、今日は初日だった・・・・!!
 坂本竜馬が死んで、後に残された妻「おりょう」と彼女をとりまく3人の男たちの小粋に存分に笑わせてくれて最後にほろりと泣かせてくれる男3人、紅一点の4人芝居。
 さすが三谷さんの脚本です。もー感服。満腹。大満足。

 登場人物それぞれのキャラクターがものすごくしっかりと描かれていて、その人の立場だったらまさにその受け答えをするだろう、と思わずうなってしまうほどの緻密なセリフの応酬。命がけ、真剣勝負なのだけれど、なぜか可笑しい、どこか心温まる優しい人間同士のコミュニケーション。

 「わしは坂本さんのようになりたいんじゃ。」
 「あなたなんて坂本先生に会っていなかったらただの女中じゃないか。」
 「私は坂本りょう。坂本竜馬の妻よ。生涯変わることはないわ。」
 「竜馬は死んだ。でも僕は生きている。僕は今、君を抱きしめてあげることができるんだ。」

 坂本竜馬というあまりに大きな存在は、死んだ後でさえもまわりの人々の心をとりこにし、悩ませます。

 佐藤B作さん、佐渡稔さん、あめくみちこ さん、平田満さん。全員めちゃうま。言うことなし。役者さん一人一人が、生き生きと鮮やかに舞台上に存在していました。おりょう役のあめくみちこさんの着物姿のなまめかしいこと!やっぱり女は大和ナデシコ。目指せ着物美人。

 細かいことですが、この題材・内容で1時間55分にまとまっていたのはとても素晴らしいと思いました。

 当然のごとく超ぉ~お薦めですが前売り券は完売。当日券のみの扱いだそうです。時間と体力のある人は並んでみてください!

 地方公演が沢山あるので、もしかすると狙い目かも・・・

劇団東京ヴォードヴィルショー=http://www.vaudeville-show.com/

Posted by shinobu at 2000年10月27日 14:55 | TrackBack (0)