テノール世界NO.1と名高いプラシド・ドミンゴさん出演の『サムソンとデリラ』です。
面白かった~・・・・。
ストーリーも演出も音楽もまるでハリウッド映画でした。
宗教の異なる民族同士の紛争の中、お互い敵同士の男女が愛し合います。でも実は女(デリラ)の方が男(サムソン)をだまして捕まえようとしているのです。
(第2幕)
デリラ「鎖を解くことができても私の情熱にはかなわない。
最後の戦いの武器は私の涙よ。サムソンは抵抗できませんわ。」
と悪巧みする強気の悪女デリラ。
悩むサムソンはデリラの手の内でした。
デリラは勝ち誇った微笑を密かに浮かべ、甘く危険な歌声でサムソンに優しくささやきます。
デリラ 「私の優しさに答えて。私を愛の陶酔に浸らせて!」そして嘘泣き。
サムソン「お前の涙は私の苦しみを掻き立てる・・・。」
激しい葛藤と抵抗も虚しく、デリラの魔性に英雄サムソンはまんまと堕ちてしまいます。
サムソン「デリラ、デリラ、お前を愛している!」
・・・男に愛されると女は本当に輝くんだな~。
ドミンゴさんって歌が巧いというよりは、人間として素晴らしい人でした。断言しちゃう。優しくって強くって、とにかくそのオペラの全てを背負って立っていました。彼と共に居ることで、そのオペラに出演している歌い手全員が生き生きとするのでは?
指揮者のジェームズ・レヴァインさんもそんな人なのかも。オーケストラ・ピットに活気を感じました。
1つ難を言わせて頂くと、あのフンドシ男とビキニ女のハレンチな踊りはやめて欲しかったです。「インディ・ジョーンズ魔宮の伝説」とか思い出しちゃった。
ジャパン・アーツHP : http://www.japanarts.co.jp/index2.html
Posted by shinobu at 2001年06月10日 18:38