Showcaseシリーズ3作目ということで、中谷まゆみさんの脚本を楽しみに劇場へと向かいました。「パ・ド・ドゥ」も「ビューティフル・サンデイ」もとても良かったので。※「パ・ド・ドゥ」は飯島早苗さん・作でした。間違っててすみません(2006年2月加筆)。
パン屋を経営する夫婦とその妻の母親と妹の4人の登場人物が繰り広げるシチュエーション・コメディ。前半まではなんだかつまんないなーと思っていたのですが、後半ガガンと盛り上がり、最後は白熱しました。
中谷さんの脚本って何でもない舞台設定から始まって、だんだんと登場人物たちの過去や秘密について言及していき、最後にはそれがぶつかり合う・・・という感じ。観客はすっかりハメられちゃいますね。残念ながら悔しながら嬉しながら。トピックはかなり過激でした。結婚、セックス、離婚、養子、少子化、出会いサイト・・・等。
木野花(きの・はな)さん、良かったです。最初はあまりにテンションの高さに引きかけましたがだんだん慣れてきて、後になっていくほど説得力のある言葉と表情、動きに呑まれてしまいました。
木野花さんの娘の2人姉妹のうちの姉の方を演じられた長野里美さん。彼女が主役だったようですが親に対してエラそうに振る舞い、説教する姿にかなり不快感を感じました。つまり説得力が無かったと思います。
おっぱい女の旗島伸子さん、妹役、ちゃーんと可愛いかった。でもちょっとありきたりの演技が多かったかも。
姉の夫役の浅野和之さん、しっかり○○に見えました!ものすごく自然に!それだけで満足です。
色々文句をいいましたが、ちゃーんと泣かされてしまいましたし、自分の人生についても考えちゃった。ま、私は大体「親」の味方をしちゃうんですけどね(笑)。
作:中谷まゆみ 演出:板垣恭一
サードステージHP : http://www.thirdstage.com