グローブ座カンパニーはシェイクスピアの作品を独自に構成・演出して上演しています。
東京グローブ座が座付きシェイクスピア劇団を抱えているんですね。・・・素晴らしいです。劇場たるものかくあるべき!と思います。
そして面白い!毎回面白いです!!
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの『リチャード二世』を観ましたが、全然違いました。こっちの方がずーっと楽しいし、シェイクスピアの伝えんとするところがよくわかった気がしました。シェイクスピアだからって脚本通りにする義務はないんですよね。「日本人によるシェイクスピア」として世界に誇ることができると思います。
「子供のためのシェイクスピア」と銘打っていることからもわかりますが、本当に物語をわかりやすく、面白く変えています。子供が退屈しないようにするって難しいですよね。客席には親子連れがいっぱい。だいたい小学校高学年ぐらいかな。終演後、皆すごく満足そうに客席を後にしていました。
山崎清介さんが声色を使ってシェイクスピアの顔をした人形を操るのですが、その人形が何役も演じます。たいしたことのない脇役をまとめて演じていたりするのが効果的です。また、毎回同じスタイルの演出を残していて、それもこのシリーズの特徴です。黒いマントを被って手拍子で息を合わせて・・・等。
今回よく繰り返されたのはこの台詞↓。
「真実の悪い知らせよりたちが悪いのは、嘘の良い知らせ」
以下、パンフレットより部分抜粋します。
『構成:田中浩司、演出:山崎清介の二人は「子供は本物がわかる」というコンセプトのもと、《子供だまし》や《子供に媚びる》ことはせず、演技も大人の芝居を作るときとまったく変わりません。また、シェイクスピアの長い台詞を整理し、作品のメッセージやテーマを絞ることに十分な時間をかけて作品を作り上げています。』
毎年1本新作ペースのようですね。私は去年の再演2作を観ました。2002年は「ヴェニスの商人」だそうです。
東京グローブ座HP : http://www.tglobe.net/
子供のためのシェイクスピアカンパニー:http://homepage1.nifty.com/j-ishikawa/c-ro.html
(子供のための・・・のURLは2004年に付け加えました)