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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2001年09月26日

泪目銀座『LOVER SOUL』09/21-10/14シアタートップス

 元・東京サンシャインボーイズ所属の福島三郎さんが作・演出をつとめる泪目銀座(なみだめ・ぎんざ)、通称ナミギンの第9回公演です。

 『夢から覚めても』『OVER THE CENTURY』に引続き3度目の観劇になるのですが、毎回なみだボロボロに泣かされています。今回も類に漏れず・・・く~っっ!
 ・・・ラブですよ・・・・ラブ!LOVE!!やっぱり人間には恋が必要なのっっ!!! さあ、命短し、恋せよ乙女!おのこ!!と、改めて心に刻み込んじゃいました。

 ある大病院が舞台。私は病院って本当に苦手なんです。だから、けっこうリアルな病院&入院患者の設定だったので最初は苦しかったのですが、タイトルの通り恋人の魂がテーマなっているので、もうそこに没頭するあまり医学なんて吹っ飛びました!

 あー・・・なんて優しいの!?たしかに「ベタな設定だ」「新しさがない」等と指摘されたらそーかもしれません。でもベタだろうが、ありきたりだろうが、セリフが臭かろうが、恋はステキ。命は輝いている。そこを素直に伝えてくれるのが偉大だと思うのです。これこそ老若男女を問わず共感できること。人間ってやっぱり感情を持つ動物なわけで、それを無理に抑える必要ないんだなって思いました。むしろ理性と感情を両方発揮させなければ、楽しい人生は送れないんじゃないかって。

 シアタートップスという狭い空間にすごい役者さんが勢ぞろい。なんという贅沢!!携帯電話の電源を切るように伝えるアナウンスがめちゃくちゃしつこかったのも納得です。

 渡辺いっけいさん、惚れました。かっこ良くって大人!!笑いもシリアスも何でも来い!ですね。
 “いぼぢ”役の相島一之さん、瞬発的に怒るところがすっごく巧い!とにかく上手い・・・すごい・・・・。
 チーフ看護婦役の森若香織さん、舞台出演は2度目だそうですが、もう大女優の貫禄。魅力的です。
 もう一人の看護婦役の柴山智加さんはちょっと・・・・私にはダメでしたねー。ホレられる人に見えないし、森若さんとの上下関係も見えないし。「夢から覚めても」での妹役は良かったですけどね。

Posted by shinobu at 2001年09月26日 13:35 | TrackBack (0)