MONOの作・演出家である土田英生さんの書き下ろしです。
30~50年ぐらい未来の日本。ちょっぴり田舎の古びた旅館のロビー。地球温暖化の影響で雨は毎日土砂降り状態。少しずつ国が水没しつつあり、日本もあと1年の命といわれる中、クラス会を開いた中年男女8名。プラスα。
泣けましたねー・・・。
やっぱり土田さんの脚本はすごい。
模擬建築された嘘の城。中州に取り残されて死んだ中学生時代の友人。密室の極限状態。それらを上手に絡ませて、心地よく笑いも織り交ぜて、最後は甘すぎず、辛すぎず締めくくる。登場人物の一人一人の背景がすごく細やかに、でも簡潔に表現されていることが土田さんの脚本の魅力じゃないかな、と思います。
終演後、劇場の窓から外を見た時に雨が降っていないことを知って驚きました。そう、それくらいお芝居の中にどっぷり浸かることができていたんですね。
脚本は良かったですが、演出がいまいち。選曲は古い。役者さんはいかにも文学座~って感じでした。
文学座 : http://www.bungakuza.com/
Posted by shinobu at 2001年10月16日 22:54 | TrackBack (0)