舞台美術の福田暢秀さん(F.A.T.studio)のお仕事を拝見しに行きました。
シャンプーハットは2度目なんですが、前回公演の「アメリカ」ではボロボロに泣かされたので、今回は如何!?とけっこう意気込んで挑みました。
ちょいとシュールで退廃的で、ブラックジョークを含みつつ基本的には怖い作品でした。ハードな脚本ですよね。予想外だったかも。でも苦手なほどではなかったです。押さえて押さえて作ってあったので。上手だなーと思いました。
前回同様すごくリアルな汚らしいセットの中、鼻の奥にツーン匂ってきそうな演技と間。登場人物が「あっちい」と連呼するんですが、本当に暑かった。汗の匂いがしました。
リアル、か。
リアルって必要なのかな。
必要じゃないんじゃないかな。
リアルって観客が自分で受け取る(作り出す)気がします。
だから、発表する側がリアルにしてくれなくてもいい気がしちゃう。
ただ、前回の「アメリカ」についてはそのリアルが必要だったと思います。フェイクが存在するために。
今回の「蝿男」については不要だったかな、と。
ザ・シャンプー・ハットHP : http://www33.ocn.ne.jp/~shampoohat/ (2006/03/20追加)
Posted by shinobu at 2001年10月16日 23:16 | TrackBack (0)