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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2001年11月21日

ミュージカル『ジキル&ハイド』日生劇場11/05-30

 加賀丈史、マルシア、重森あゆみ、段田安則、という豪華キャストのミュージカルです。
 私、日生劇場で良いお芝居を観た経験がないので全然期待してなかったんですが、すっごく面白かったです!怖かった!!

 まず、マルシアさんが素敵でした~・・・・♪ 歌がうまいしダンスもきれい。スタイルも抜群なんだなー。彼女、舞台でめちゃくちゃ大きく見えるんです。大迫力。

 加賀丈史さん、私はあんまりファンではなかったのですが今回で目覚めました。すごいよ!一体何歳なんだ!?あんなに動けるなんて思わなかった!!!紳士のジキル氏から野蛮なハイド氏に最初に変身するシーンの変貌振りには息を呑みました。声色がすごい。コミカルな演技も粋。渋いダンディー。

 重森あゆみさん、可哀想でしたね。どうしてもマルシアさんと比べられちゃうし。ちょっと薄すぎました。歌も、声はいいんだけどパワー不足かな。「三文オペラ」の時の方が良かったなー。

 段田さん、歌は苦手のようですねー・・・。でも演技はさすが、清くて良かったです。

 その他の出演者の方々のコンビネーションも良かった。合唱もすごく心に響いてきたし動きも演技もピタっと決まってしてました。これって演出の力なのかなー。ちなみに演出は山田和也さんです。

 衣装もすっごく良かった!生地が良いしデザインもいい!加賀さんのハイド氏役の時の薄い灰色のコートが特に美しかった。コートでマルシアさんをすっぽり包み込むのも効果的。官能的で怖かったです。

 舞台装置もすっごく豪華でした。あれならこの高いチケットでも十分納得です。火花散るし火もボーボー燃えるし、巨大なセットがバンバン飛び出てくるし。照明もエンターテイメントとしては派手すぎず、味があって良かったです。

 私が昔、お世話になっていた先生が出演していらして、それも嬉しかった。小関明久さんという方で劇団若草の先生なんです。音楽座「アイ・ラブ・坊ちゃん」にも出てらした方で、ミュージカルの人なんだなー。

 芸術座内東宝日生公演係HP : http://www.toho.co.jp/

Posted by shinobu at 2001年11月21日 23:34 | TrackBack (0)