原題(英語)は"the far side of the moon "です。
カナダ人のロベール・ルパージュさんが一人で作・演出・出演をされていた演目です。1年前ごろからイブ・ジャックさんを俳優として迎え、世界の色んなところで上演されています。
一言でいうと、一人芝居なんです。ある対照的な兄弟のお話。弟が月の表側だとしたら兄は裏側(=むこう側)。地球から直接は絶対に見えない部分。その兄と弟の役を1人でやるんです(他にもちょい役がありますが)。
壁に映し出された映像と演技との絶妙のコンビネーションで、ある種のイリュージョンを見せてくれます。巨大な鏡がぐるっとまわる装置はすごいアイデアですね。役者のイブ・ジャックさん、うまかった。演じ分け方も面白かった。
「ルパージュ・マジック」というものが見たいと思ってそれだけを期待していたからストーリーものだと知って驚きでした。実は、かなり寝ちゃったの~・・・(涙)。ラストは感動しましたよ。しみじみ「よかったね~」って。あの演出は夢があって好きです。こういう瞬間にこそ、人間は飛べるんだと思います。想像力という翼でもって。
野村萬斎さんと主演のイブ・ジャックさんを迎えてのアフタートークがあったのですが面白くなかったな。もうちょっと質問とか考えた方がいいと思います。相手は外国人だしね。
主催=(財)世田谷区コミュニティ振興交流財団/特定非営利活動法人アートネットワーク・ジャパン(NPO-ANJ)
世田谷パブリックシアター内:http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/jouhou/02-2-16-1.html