REVIEW INTRODUCTION SCHEDULE  
Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
mail
REVIEW

2002年06月08日

フィリップ・リドリー作『ピッチフォーク・ディズニー』シアタートラム05/24-06/23

 うぅぅぅ~・・・怖かったです。もー・・・・・ヤっっ!って思うほど。心臓の弱い方や、グロ苦手な方にはお薦めしません。

 白井晃さんっぽい作品でしたね~。「エス 記憶のけもの」とか「ムーン・パレス」とかと同種類。知的オタクっぽいんですよね。ファンタジーなんだけどハードコア、みたいな。

 フィリップ・リドリーさんと言うと映画でも有名なんですよね。「柔らかい殻」とか。つまりかなり芸術性が高い、いわゆる「スノッブ」な作品を作られる方のよう。まさにそんな感じの脚本でした。リーディング・ドラマとして去年は世田谷パブリックシアターで朗読されたそうですが、朗読なら良かったのに・・・・と思うほど、怖かった。濃かった。

 舞台装置がすっごく象徴的で渋い。壁の質感や家具の細部までこだわりを感じました。横に広いトラムの舞台を、狭く縦長に使うってのがそもそも良い。照明もまるで絵画のようにさまざまな色彩を舞台に映し出して、それ自体が作品のようでした。

 宝生舞さん。すっごく良かった。ハスキーな声も魅力。才能ある! また成長されたあなたを観られたことで、私は満足することにします。

 萩原聖人さん。きっとこういうお芝居がお好きなんでしょうね。小難しいヤツ(笑)。 かわいらしい少年っぽさが持ち味で、きっちり発揮されてました。しっかしあの長セリフ!30分以上だよっ!あんなの初めてだよ!!!

 山本耕史さん。悪い役って似合わないと思うなー・・・。上手いしかっこいいしキュートだし、はっきり言ってファンなんですが、今回は痛々しかった・・・。射精(してるっぽい演技の)シーンとか、ヤだ。夢が壊れるっす。

 吉田メタルさん。ちょーコワ。動きはさすが新感線、ですね。

出演:
プレスリー:萩原聖人 ハリー:宝生舞 コスモ:山本耕史 ピッチフォーク:吉田メタル
世田谷パブリックシアターHP : http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/

Posted by shinobu at 23:13 | TrackBack

動物電気『えらいひとのはなし キック先生』06/05-12下北沢駅前劇場

 川村幸枝ちゃんが出演されているので観に行きました。

 動物電気、私は2回目なのですが今回の方が楽しめました。2度目だからかな~、舞台に立ってらっしゃる役者さんに愛を感じてしまうんですよね。やっぱカラダ張ってるからかなー?(笑)

 動物電気は「え?そんなこともやっちゃうの!?」と思うようなことを目の前でじゃんじゃんやっちゃうのが魅力ですよね。まさか舞台上で焼肉をジュージュー焼いて、客の前で何の躊躇も無く食べちゃうなんて(笑)。駅前劇場、すごいね。火も水もOKなんだね。

 衣装が凝ってて、それだけで笑えるんですよね。今回もタイツが大活躍。それに、皆さん何度も着替えられましたね。大変だよなーアレ。観てる方はただ楽しいんだけど。舞台、カーテンをすごく上手に使ってらっしゃったなーと思いました。シンプルだけど動きがあって。

 幸枝ちゃん、登場時間は少なかったかもしれませんが最後でドッカンです。すごかった(笑)。

 客席が豪華でした~。拙者ムニエル、猫ニャー、ベターポーヅ、JAE、G2さんと元MOTHERの方々・・・等。ここっちも舞台上だったのか?と思うほど。

Posted by shinobu at 01:08 | TrackBack