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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2002年07月24日

「子供のためのシェイクスピア」は必見だ!

 今、東京グローブ座さよなら公演として上演されている『ヴェニスの商人』を観てきたのですが、やっぱり最高でした。
 これから日本国中を15箇所以上まわりますが、東京公演は★明日★まで。

 東京グローブ座休館にともない、座付き劇団であるグローブ座カンパニーの「子供のためのシェイクスピア」シリーズの存続は危うくなっています。

 このシリーズは子孫へ代々引き継いでゆくべき日本演劇界の宝です。
 皆様、どうぞお見逃しの無きよう!!

(ひとことモノローグに掲載した内容です。レビューは残っていません。)

Posted by shinobu at 23:47

三越夏休みファミリー劇場『人魚姫』07/20-28三越劇場

 夏休みの子供向け商業演劇です。去年のRel-ay11月公演『侍 百太郎』でお世話になった衣装の速水由樹(A.C.T.)さんのお仕事拝見が目的。

 皆様おなじみのとおり『人魚姫』というとアンデルセンの童話。人間の王子様と恋に落ちてしまった人魚が、その献身的な愛を貫き、最期には自ら命を絶ってしまうという純粋な悲劇ですよね。でも最近の子供達の間ではディズニーの『リトル・マーメイド』がメジャーになっていてですねー、なんとあれは悪い魔女をみんなで退治して王子様と人魚が結ばれてしまうハッピーエンドなんですよ。
 けしからん!“人魚が船から身を投げ海の泡になって消えていく図”というのは深い深いブルーな思い出として子供の心に残るべきものなんです!(力説)
 で、この公演では・・・・・ちゃ~んと切ない悲劇でした♪うむ、余は満足じゃ。

 隣国の王女様こそが自分を助けてくれた人(=人魚姫)なのだと勘違いして、王子様は『あなたこそ私の運命の人』と朗々と歌い上げます。それを背後ろから、細いスポットをあびながら肩を震わせ、体をこわばらせて見つめ続ける人魚姫。あぁ、人生って(人魚・生)って、うまくいかないものなのね・・・セツナイ・・・。これだよ!これ!やっぱり童話って厳しいモンなんだって!

 人魚姫役の矢部美穂さん。ちょーきれー。かわいー。経験を積んでいい舞台女優さんになって欲しいです。隣国の王女様役の矢部美佳さんとは姉妹なんですね。二人ともグラビア・アイドル出身とか。きれいなら全て許される。うん。それは真実です。

 衣装は盛り沢山でした。人魚、王子、召使、と。まあここまでは普通なんですけどね。魚、たこ、カニ、くらげ、うつぼ、ヒトデ・・・・・こりゃすごい(笑)。ヘドロの魔女の衣装が豪華で良かったですね。でも私の一番のお気に入りはくらげです。あの、ふわ~んと脹らむ透明な感じはまさにくらげだ。

三越劇場:http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/theater/

Posted by shinobu at 23:31 | TrackBack