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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2002年10月27日

燐光群『最後の一人までが全体である』ザ・スズナリ10/03-20

 木場勝巳さんと神野三鈴さんが出演されているし、タイトルに惹かれたので観に行きました。坂手洋二さんの脚本は素晴らしいと思いますし。ただ、かなりハードな内容なので行くかどうか毎回迷うんですよ、燐光群は。

 1987年と2002年を行き交うお芝居。なんと学生自治の話!私、実体験したよぉ(脂汗)。おぉ、年がバレてしまう。(でも1987年はまだ私は大学生じゃなかったよっ)学友会、学生自治による文化祭、寮の閉鎖問題、等・・・。あのしゃべり方。あの対立の仕方。ああいう感情の盛り上げ方。全部あの頃のまま。ぞっとするほどぴったり、そっくりでした。・・・・個人的にきつかったです。身に沁みるというか。ああいうコミュニケーションは決して人間関係がうまくいかないんですよ。結果、成果も出ない。成功しない。

 ・・・古いよな~。敢えてやってらっしゃるのはわかるけど。
 『バンカラ』
 この一言です。この作品に捧げるのは。
 思いっきりコレ、です。

 さすが坂手さん!とうならせる演出も多々有りましたが、私は観ててつらかった。だから燐光群って観るかどうかいつも躊躇しちゃうんですよね~。でも次回公演の『阿部定と睦夫』は観に行きます。だって手塚とおるさんが出るんだもん♪

燐光群内 : http://www.alles.or.jp/~rinkogun/

Posted by shinobu at 15:28 | TrackBack