越路吹雪さんというと元宝塚の男役看板スターで戦後の大舞台女優。そして日本を代表するシャンソン歌手です。1980年没。原作者の岩谷時子さんは越路吹雪さんのマネージャーさんであり、ともに歌を作ったパートナーでもある方。そのお二人の友情を軸にしたお芝居でした。
涙と鼻水がとまらなかった・・・・!(笑)。
いやはや、期待どおりというか予想どおりというか。満足です。
宮田慶子さんは本当に適材適所の演出をされる方だと思います。お芝居そのものというよりは、その興行の意味を考えてらっしゃる。客層をしっかりと頭に入れてらっしゃいます。実在した人物の自伝的作品を上演することのリスクと魅力、そしてその意味について熟考した末の演出だと思いました。力を入れるところと抜くところを熟知されてますね。
越路吹雪さんの宝塚時代から始まって、ものすごい早足でその後のスター人生を表現し、最後は亡くなるまでのお話なのですが、突然ベッドが出て来て越路さんは死んじゃってました(笑)。それもそのはず、ピーターのレビューが待ってたんですよ。ゴマキ・ミュージカルと同じですね。歌がメインなんです。まあそれはそれでいいんじゃないか、と。お客様が神様ですから。お芝居をしっかり成立させることよりもピーターが華であることが大事。
舞台装置はまさに地方興行を予定しているのがよくわかる組み立て式の匂いがぷんぷん。でもそれはそれでOK。それを高品質で鮮やかな衣装が補います。小峰リリーさんの衣装はやっぱりすごい。カッティングとフォルム(って言えばいいのかな)が最高です。
池畑慎之介(ピーター)さん。すごい!さすがのスター!実はROLLYに(が)似てる!!(笑)。サービス精神の塊ですよね。適度の恥じらいと笑いのセンスが観客の心をわしづかみです。
高畑淳子さん。彼女が居るから物語が成り立ちました。ただ立っているだけで笑えるし泣ける。優しさが溢れるひとつひとつの動きと言葉。彼女のお芝居には清らかで大らかな愛があります。大好きです。
天王洲アートスフィアHP : http://www.tennoz.co.jp/sphere/index.htm
Posted by shinobu at 2003年02月17日 02:08 | TrackBack (0)