シャンプーハットといえばスズナリのお馴染み空間ですよね。やっぱり今回も濃ゆ~く、じめじめしてました。
古びた安アパートの一室。ゲイの男がソファにうずくまっている。弟が10年ぶりに会いに来る。恨みを晴らすために。お別れのために。
1時間半と言えど観ている方もかなり緊張させられる、凝縮された空間です。私はちょっと疲れたかな~・・・。無意図で無意識の悪意が充満し過ぎました。目の前で戦争を見ているような気持ちっていうか。特に、ドキュメンタリー映画を撮りに来る男の悪さっぷりには呆然。胸が苦しくなるほど。
でもその中に笑いが薄く確実に差し込まれるのは作・演出の赤堀雅秋さんの力ですよね。
ゲイの男の中学の頃の友人で、農家で働いている藤田くん(福田暢秀さん)に爆笑。福田さん、舞台美術屋さんだけど演技も素晴らしいです。お人柄が出ますよね。心の底から大らかで、あの声の清らかさは絶対に心がきれいだからだ、と私は1人で納得。
今回から正式メンバーになられた紅一点の滝沢恵さんがステキでした。『蝿男』の時のインパクトもすごかったですよね。
客席には小劇場で有名な人がいっぱい。みんなシャンプーハットが好きなんだろうな~。
ビデオ撮影が入っていました。「演技者。」からの花も豪華。
THE SHAMPOO HATのHP : http://www33.ocn.ne.jp/~shampoohat/ (2006/03/20追加)
Posted by shinobu at 2003年03月24日 00:27 | TrackBack (0)