阿佐ヶ谷スパイダースは長塚圭史さん、中山祐一朗さん、伊達暁さんの3人組。東京公演は早々と完売していました。かく言う私も当日券で観たんですが、通路席で毎公演10席以上は出そうな気配です。
えげつなかった~・・・・・・。とにかく、グロかった。エグかったです。全編とおして暗くてジメ~っとしていました。どんより。べっとり。救いがない。出口なし。いつもそういうストーリーだけれど、今回は時代劇だからでしょうか、奥の奥まで、底の底まで、真っ暗でした。
あくまでも私の阿佐スパ観ですが、ジメっと湿度が高いのは阿佐スパの特徴の一つだと思うのですが、もう一つの特徴である、カラッカラに乾く感覚がなかったんですよね~。ストーンと抜ける刹那、というか、何もかも放り出して飛んでいってしまう瞬間があるのが長塚さんの演出の妙だと思うのですが、今回はそれを感じられなかった。残念。
市川しんぺーさんと山内圭哉さんの一騎打ちの殺陣シーンが一番心惹かれました。照明も良かったし。さすが本格的殺陣指導が入ってるだけありますよね。
衣裳と美術がびっくりするほど豪華でした。メイクは・・・・怖かった。中村まことさんは特に。
あの錠のかかった出入り口!いったいどういう仕掛けなんだろう・・・。
お芝居後半の派手な演出はもうちょっと遠くで観たかったです。最前列ではネタがほぼ見えてしまって・・・。
長塚圭史さんが役者の中で一番良かったです。それって、なんかちょっと残念ですよね、彼は演出家なのに。
富岡晃一郎さんのみつばち役が良かった。毒気ゼロのほがらかさが、お芝居に全くマッチしていないのが小気味良いです。
山内圭哉さん。色男は着物も似合いますね。最後のセリフは山内さん独特の空気を感じられて良かったです。
阿佐ヶ谷スパイダースHP : http://www.spiders.jp/
Posted by shinobu at 2003年06月06日 23:47 | TrackBack (0)