まず、シアターコクーンに着くとロビーに役者さんがいっぱい!!ロビーが舞台であるかのようにじゃんじゃか演技をしてらして熱気ムンムンでした。しまいには中村勘九郎さんまで出て来て騒ぎまわってました。
楽しい!!ハナっからコレだもの、いやがおうにも盛り上がりますよっ!ほんっとにコクーン歌舞伎は面白いです。いつものドリンク販売コーナーがお茶屋みたいになってるし、出店も出るし。大人が童心に帰って思いっきり楽しめるイベントなんですね。
さて肝心の内容も面白かったです~。もー満足。わかりやすいしド派手だし。江戸時代の日本人の自由奔放であけっぴろげなところが、たまらなくセクシーに感じられます。
目玉はやっぱりラストシーン。今回もすごかった!串田和美さんの遊び心といたずら心いっぱいの演出に、思いっきり驚かされて、思いっきり笑わせられました。ネタバレ感想に書きます。ぜひ、読んでいただけたらお得な情報が・・・♪(ネタバレですが)
中村勘九郎さん。いや~・・・スタイルは正直言って良くないですが、あのやんちゃさとサービス精神には感動します。立ち回りがすごかった。一体何歳なんだ!?心は小学生!
中村橋之助さん。美しかったです。涼しげな美男。優しいし。
中村獅童さん。はじめっからはっちゃけてました。面白い。でも、技術があるかというと別ですね。それにしても、ものすごい人気なんですね~。若い女の子はみんな獅童さん目当てっぽかったです。物販にも獅童旋風吹き荒れまくり。お顔がプリントされたフェイスタオルが人気だったみたいですがあれでトイレの後に手を拭くのは無理!(笑)
文化村HP : http://www.bunkamura.co.jp/
《ネタバレ情報》
シアターコクーンの舞台奥の真ん中に、荷物を出し入れするためのすごく大きな扉(搬入口)があります。蜷川幸雄さんが頻繁に使う手法なのですが、上演中にそこを開けるんです。トラックがどーんと止まっていたり、普通に人が歩いたりしているのが見えちゃいます。また、観客がそこから他人に覗かれている気分にもなって・・・コクーンでしか味わえない不思議な演出になります。
私は今までにその手法は何度も観さされているのですが大ヒット!もーサイッコーーーに楽しかったっ!!!『三文オペラ』以来初めての成功と言える搬入口演出でした!
勘九郎と橋之助が「御用だ!御用だ!」と警察に追われるのですが、搬入口を開いて舞台から外に逃げ出すんです!「ピーポーピーポー」とサイレンの音が鳴り響き、照明は犯人を探してぐるぐると追いかけつつ照らします。勘九郎と橋之助が舞台から外、外から舞台へと何度も行き来して逃げ回ります。そして最後にはパトカーが搬入口から舞台へ突っ込んで来る!!ワーォっっ!もー拍手喝采。笑いの渦でした。
さてさて、これから舞台を観る人も観ない人にも、お得な情報です。18:30開演だとしたら、21:30頃からコクーン裏の搬入口の前でスタンバっていれば舞台から走り出ててくる勘九郎さんと橋之助さんに会えますよ!!
演出=串田和美 補綴=竹柴徳太朗 舞台美術=金井勇一郎 照明=齋藤茂男 演出助手=関聡太郎 舞台監督=藤森條次 制作=我孫子正 他
Posted by shinobu at 2003年06月14日 21:13