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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2003年06月19日

Studio Life『OZ(オズ)』06/04-18シアターサンモール

 早々とチケット完売でした。当日ロビーではパンフも原作漫画も売り切れてました。シアターサンモールの大きさでスタジオ・ライフの美形男優を見られるのは貴重になりましたね。

 ≪ひとことモノローグ(2003/06/17)より≫
 面白かった~・・・・・。
 原作がSF少女漫画の傑作ですからね~。
 スタジオ・ライフの代表作の一つになるんじゃないかな?
 階段の桟敷席はもちろん、立ち見もいっぱい!
 大盛況の3時間でした。

 『OZ(オズ)』は樹なつみの傑作SF少女漫画。私、ハマってたんですよぉ・・・・。あれはほぼ10年前の夏。自転車で本屋を駆け巡りました。ものすごい人気でどこも売り切れだったの。『OZ』の魅力は、SFとして成立させた上に、少女漫画独特の胸キュン恋愛があることだと思います。萩尾望都や竹宮惠子等の超高度なSF作品との違いはまさにそこ!ラブなんです。それを美形男優揃いのスタジオ・ライフでやる・・・・いやおうなしに期待も高まりました。

 そして結果は・・・・・面白かった~・・・満足♪

 原作の面白さを軸に、美男同士で本気でラブ・ロマンスをやりきってくださるのが嬉しい!SFのお約束的展開にふさわしい音楽、衣裳、照明。とても観客思いな演出だと思います。そして、主役級の役者さんたちの演技合戦も見応えがありました。(特に1019とリオン)

 ただ、原作を読んでいない人には難しすぎたんじゃないかな~。セリフを早口で流してしまう未熟な俳優さんもけっこういらっしゃいましたからね。一方で、演劇の方がわかりやすいところもありました。1019(テン・ナインティーン)がムトーの一言でプログラム異常を起こした、という最も大切なエピソードの意味が、このお芝居を観て初めてわかりました。(原作を読んだ頃の私が未熟だっただけかもしれません・・・)

 ラブ・シーンは漫画の方が良かったかもな~。静止画でじっくり味わえるし、コマ割りの効果でよりクローズアップされるからかしら。特に私の大好きなネイト少尉と1024(テン・トゥエンティフォー)との初キスシーンにはちょっと不満でしたね。もっとドラマチックにやってもらいたかった。はけ方も甘いし早すぎだったと思います。超・個人的ですが。

 笠原浩夫さん(1019)。パメラに変身後の激情演技と、1019のクールさが好対照で圧巻。美形でスタイル抜群の両性具有ロボットがぴったり。スターですね。
 曽世海児さん(リオン)。首をへんに曲げたり常に客視線で話すなど、細かい役作りに目が離せませんでした。精神異常の悪役に青白く光るオーラを感じました。
 岩崎大さん(ムトー)。なんで人気なのかわからなかったのですが、初めてかっこ良いと思いました。背が高くて良いですね。さわやかで好感の持てるヒーローでした。
 林勇輔さん(ヴィアンカ)。上手いです。話す言葉の一音一音にストーリーが載ってきます。やっぱファンだわ~♪ただ、最後に軍人役で出られたのはちょっと・・・余韻を壊されちゃったな。メイクも変だったし。

スタジオ・ライフHP : http://www.studio-life.com/

Posted by shinobu at 2003年06月19日 12:29 | TrackBack (0)