脚本家シリーズ第2段ということで、前回の『天才脚本家』がかなりのサスペンスだったので今回もそうかな~と思ったら、切ないラブ・ロマンスものでした。
売れない俳優を一途に恋する脚本家の女の子。ひょんなことから自分の作品を彼の名前で世に出すことになるがそれが思わぬ大ヒットとなり、映画化の話にまで発展し・・・。
あくのつよい(個性の濃い)役者さんたちが、テンポよくそれぞれの技を発揮されていました。そういう意味で安心して観ていられるエンターテイメント作品だったと思います。演劇を知らない人でも気楽に楽しめる感じ。こういうことって大切ですよね。
照明が派手でした。紀伊国屋ホールにムービングライトがいっぱい追加で吊られていて、舞台の色が何度も変化しました。色使いについてはちょっと種類が多すぎな気がしましたね。強弱がはっきり主張されているタイプ。微妙なところを狙ってはいません。幽霊の体が透けていくシーンはきれいでした。本当に消えていくように見せるのではなく、それによって生まれる感情(驚き、悲しみ、切なさ)がクローズアップされる効果が出ていたように思います。
カーテンの開け閉めで舞台が転換するのが気持ちよかったです。あれは役者さんかなり大変だな~。
三上市朗さん(劇団M.O.P)。主人公の女の子のことを好きだという気持ちが薄すぎた気がします。移り気な男でどんな女の子にでも優しい、というような空気を作って欲しかった。でないと最後に説得力がないんですよね。
関秀人(立身出世劇場)。プライベートでも有名ですが、ラブハンター色全開でとても良かったです。あの強引さが色男の秘訣。
瀬戸中善良さん(ヨーロッパ企画)。素のようで素でないスピードが良かった。G2プロデュースにはなかった色だと思います。なんか好きですね。
山田かつろうさん(売込隊ビーム)。ふてぶてしい若者役。さわやかさを感じました。こういう存在感って珍しいと思います。今後も楽しみ。
久保田浩さん(遊気舎)と腹筋善之介さんとのバトルはお約束で、今回も自由で楽しかったです。まあお約束だから、という感じですが。
コング桑田さん(リリパット・アーミーⅡ)。・・・歌ってらっしゃいましたね。お上手なんですが、コングさんというと歌!というイメージなので、目新しさは感じなかったな。存在自体が癒し系なのかも。
楠見薫さん。今まで私が拝見した中で一番良かったです。てきぱきキャリアウーマンをリズムよく見せてくださいました。
武藤陶子さん(TEAM発砲B-zin)。ちょっとブサイクを前に出しすぎかな~、と。もうちょっとキュート路線でも嬉しい。『おじいちゃんの夏』でも感じましたが、言葉が素直でまっすぐなんですよね。好感度大。
松下好さん。超きれー!可愛いーー!!女優はこうでなきゃ!!!スタイルもいいし、背の高さもキュート。立っているだけで目が離せません。
出演者全員についてコメントしてしまいました。それぐらい際立った個性のある役者さんばかりが揃っている、ということですね。
G2プロデュースHP : http://www.g2produce.com/
Posted by shinobu at 2003年06月23日 01:41 | TrackBack (0)