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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2003年08月04日

てにどう第五回公演『バハマの夜』08/01-03アイピット目白

 てにどうは、工藤剛士さんが作・演出をつとめるシチュエーション・コメディーを上演する劇団のようです。三原秀俊さんが出演されるので観に行きました。

 バハマに新婚旅行に来た小学校の教諭カップル。1人しかいないホテルの従業員が、フロントの奥で死んでいるのを発見してしまった。自分たちが第一発見者であることを隠そうと必死になる夫婦の様々な計算違いとホテルに泊まる一風変わった客達の勘違いや、不可解な素行から生まれる笑い。

 上演時間はおよそ1時間半ぐらいだったかな~。私は開演してから45分後ぐらいまで最初のシチュエーション(設定)を全く受け入れられずにいたのですが、1時間を過ぎたころから、地道にはりつづけた伏線がしたたかに成就し始め、客席は笑いの嵐。私は、細かいツボはあったけれども全体としてはあまり笑えなかったのですが、役者の大げさなキャラクター作りや瞬間芸ではなく、脚本の力で本物の笑いを得ていたことは素晴らしいと思いました。
 作・演出の工藤さんは若干26歳とのことで、これからの作品にも期待したいと思います。

 三原秀俊さん。社交ダンスを習っている夫婦のだんな役。ど派手なアロハが良かった。出てきただけで舞台がパっと明るくなりました。ファルス(笑劇)っていうぐらいですからね。そういう役者さんがいてくれると嬉しいですよね。

てにどう : http://otc.plala.jp/~tenido/ 
※サイトに今回の公演詳細が載っていないのはちょっとつらかったです。

Posted by shinobu at 2003年08月04日 22:52 | TrackBack (0)