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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2003年08月11日

毛皮族『実録!!ヌッポンオエロケ犯罪歌劇「夢中にさせて」』07/31-08/13下北沢駅前劇場

 毛皮族は「開場1時間押し」という噂をよく耳にしていたので知らない振りをしていたのですが(笑)、パルコ劇場『青ひげ公の城』での江本純子さんのかっこいい立ち姿に魅せられて、とうとう観に行く決心をしました。そしたらなんと2週間公演で前売り完売なんですよね。

 舞台は昭和の日本(のはず)。遊女たちが集まる吉原。一応ストーリーがあって3幕ものでしたが、事の顛末なんてどーでも良くって、とにかく作・演出・主演のジュンリー(江本純子さん)が素晴らしい!!惚れました。開演前からトップレスで踊って歌って客席までじゃじゃん出ていらした時は口あんぐりでした。すかさずジュンリーに「ポカンとするなー!」と言われて、「ハッッ!私だ!!」と気づき、こりゃ~一筋縄ではいかんなと、観劇心のふんどしを締め直す気持ちで挑みました。

 2時間45分休憩なし。ノンストップ毛皮族レビューでした。歌うし踊るし脱ぐし。客席で暴れるし。水、花火、たばこ、などサービス満載でとにかく圧倒されました。あと、ギャグ(セリフ)が面白い。私にはかなりのツボでした。さすがに長いと感じはしたけれど、とても気持ちよく劇場を後にできました。

 こりゃ日本の若者も元気だよ。大丈夫だよ。「私を見て!!」って正直に真っ向から迫って来てくれて、ここまで遊び心爆発させて楽しませてくれて。観客としては応援したくなります。ちょっとヘコいところもまたご愛嬌。狙っているのもわかります。

 選曲が素晴らしかったです。昭和の時代のあからさまにエッチなヒット曲や宝塚歌劇で使われた曲など日本の歌、再発見という感じ。歌を聴くだけでもウキウキわくわくしました。

 町田マリーさん。娘役TOPだそうです。あまり好みではなかったです。
 柿丸美智恵さん。女郎屋の女将役。うまい。すごい。mikihouseのトレーナーには爆笑。だって似てる。
 佐々木幸子さん。台湾人の指圧師役がすごかった。あのキャラは上手くないと見られないはず。
 亀田麻衣さん。最も可愛い人だと思いました。今回ソロデビューなんですね。要注目。
 丹野晶子さん(ロリータ男爵)。いつもきちんとした役作りできちんと演じられますよね。安心。
 澤田育子さん(拙者ムニエル)。私はけっこう澤田さんのことは拝見していると思うのですが今までで一番きれいで一番のびのびされていたように思います。
 原口洋平さん。童顔の男優さん。場違いさが絶妙。

 ジュンリーのパンクショー「毛皮のジュンリー~誘惑させて~」は残念ながら観られず。リベンジするぞっ!

毛皮族 : http://www.kegawazoku.com/

≪ひとことモノローグ≫

ジュンリー!  update: 2003.08.10 (Sun)

毛皮族、初めて観て来ました。
作・演出・主演の江本純子さん(ジュンリー)、めちゃくちゃ面白かったです。
2時間45分ありましたが観て良かった。
日本の若者も元気ですよ。
今日のソワレはジュンリー独壇場のパンクー・ショウらしいです。
チケットあるようですのでぜひ。

毛皮族HP : http://www.kegawazoku.com/

Posted by shinobu at 2003年08月11日 01:28 | TrackBack (0)