Chintao Records(チンタオ・レコード)は岡本望さんが作・演出する劇団。SF色強めで詩的な脚本と、ミニマムで都会的な、特に映像を駆使した演出が魅力だと思います。
『夜ごと太る女のために』というタイトルが非常に意味深なのですごく期待を寄せていたのですが、ちょっと肩透かしだったな~。まあ「いままでとは一味違った作品」とDMメールにも書かれていたんですけどね。
やっぱりTHEATER/TOPSと比べて三鷹市芸術文化センターのあのだだっぴろい舞台はスカスカしていました。チンタオは緻密な空間作りがかっこ良いと思っているので、そこが既にしのびゅ好みではなかったです。
全体的にいつもの統一感がなかったような気がします。
たとえば役者さんがよくお召しになった、あの仮面。他の衣裳や美術は極めて抽象的なデザインなのに、仮面だけは西洋風というか、「オペラ座の怪人」がつけているような、オーソドックスなものばかりでしたよね。あと、クラシック・ピアノ音楽が何度もかかったのですが、ちょっとベタっとしちゃった気がします。
全体的にもっと匿名性のものとして物語を受け止めたかったですね。あえてロマンチックなもの、わいわいがやがやしたもの、などを取り入れられたのかなーと思いますが私としては成功しているとは思いませんでした。
山中崇さん。声がきれい・・・。いつも聞きほれます。発音も好きだな。
諌山幸治さん。悪魔(?)が姿をあらわす時、ものすごくかっこよかった。悪い男ってイイですよね。
青島レコードHP : http://www.chintao.com/
Posted by shinobu at 2003年09月08日 18:56