P.T.i.(ピー・ティー・アイ)は安元P遊香(Saliva)の”P”と今奈良孝行(エッへ)の”T(Takayuki)”と石原正一(石原正一ショー)の”i(sho-ichi)”をあわせた団体名のようです。
ストーリーは少年ジャンプによくあるツワモノ対決もの。題材は創作プロレス。「ドラゴンボール」「聖闘士星矢」「あしたのジョー(これは少年マガジンですね)」などがモチーフでセリフにも音楽にも漫画のパロディー続出。世代的には団塊の世代ジュニア向け(27歳~35歳ぐらい?)です。
まあ、とにかくリングの上でプロレスみたいに格闘技で対決するんですよ。血気盛んな若者たちが。それだけです。そこに主役とライバルの恋愛が挟まります。遊香さんと伊達さんと恋に落ちるっていう設定はよくわからなかったけど(笑)何につけても恋愛は不可欠ですからOK!
舞台は北沢タウンホールを段差なしでそのまま使って、中央にプロレス・リング。まわりにマットレス。それだけ。
そこで繰り広げられる体を張った勝負。本気でした。本当に叩いていました。投げ飛ばされてました。けが人も出たんです!まぶたから血が!!
でも、しのびゅはそういう段取り(脚本)なんだと思っていました。「テクニカルファール!」とか言ってたし。カーテンコールで今奈良さんが怪我をした役者さんのことを言い出すまで全く気が付かなかった。あの時、舞台にいたのは役者さんたちほぼ全員ですから、皆さんのアドリブのフォローがめちゃくちゃ上手かったってことです。
とにかく衝撃を受けたのは役者さんがうまいこと。
うまいって言うと語弊があるかな~。心意気、かな。態度。覚悟。生き方。役者って、こういうことを引き受けなきゃだめな職業なんだってあらためて思いました。
HPの稽古場リポートを見ればわかりますが、稽古時間も相当短いです。リングは本番の時しか借りていないわけだから、お互いイメージだけでお稽古しているんですよね。それにノリウチ(小屋入りした日に初日の幕が開く)なんですよ。7時開演だけど6時半までゲネプロをやっていたそうです。ほとんど2連続公演だったと思うと、そのスタミナにも感動。
キャストは小劇場的に超豪華です。下記、気になった方々について。
今奈良孝行さん(EHHE)。一番体を張ってました。かっこ良かった。カーテンコールでの男っぷりもほれぼれでした。
安元P遊香さん(Saliva)。きつくてイイ女のイメージだったんですが、柔らかいし可愛いし。力持ち!
伊達暁さん(阿佐ヶ谷スパイダース)。かっこ良かったですが、恐すぎました。狂っちゃうところはもっと楽にやってもらえた方が良かったかな。
永野宗典さん(ヨーロッパ企画) 清涼剤でした。空気が好き。
野村朋子さん(主婦・元ハイレグ)。熱さと真剣さに打たれました。女から見てかっこいい。
Dr.エクアドルさん(ゴキブリコンビナート)。誰だか全然わからなかった。浮いていた気がする。
エル・ニンジャさん(無所属)。プロレスラーさんですよね?技を見せて頂きました。ありがとうございました。
土屋雄さん(innerchild)。怪我、大丈夫でしょうか。ジャンプ力すごいですねー。
日高勝郎さん。おっちゃんキャラでしたね。牛乳屋『Earth, Love, Travel』を思い出しました。
隠れゲストさん。もしかして、ほんとに?え??だとしたらスゴイ。でもオーラはなかったな~。
※後から出演者の方に確認したところ、本当に中村獅堂さんでした。
えっと、しのびゅは知ってる役者さん(もしくは、何度か拝見している方々)ばかりだったので楽しめましたが全くの演劇素人の人が観たらどうかというと・・・たぶん面白くなかっただろうと思います。ひいちゃうばかりでしょう(笑)。
P.T.i.(ピー・ティー・アイ)公式webサイト : http://pti200310.tripod.co.jp/
Posted by shinobu at 2003年10月18日 17:30