演出=坂手洋二+ロバート・バーガー+パトリック・ダニエルズ+アービン・グレゴリー
音響デザイン=ジェイミー・メレネス
協力=国土交通省 航空局 HASM(羽田航空宇宙科学館推進会議)
去年の話題作の一つ。内容が内容なのでどうしても観る気になれず、結局観に行かなかったんですが早々と再演してくれたので行くことにしました。
合計6話のオムニバスです。
落ちる(墜落しかける)直前の飛行機のコックピット内のドキュメンタリー劇。あの、500人もの人が山の中で亡くなった日航機の事故のエピソードもあります。
1話目。・・・途中でどうしても帰りたくて帰りたくてしょうがなくなって、「どうやってここから抜け出そうか!?」と必死に通路を探したんですが、スズナリですもん。全く無理。出られない。それでそのまま2話に突入。うえーん。本気で泣きそうでした。ほとんど耳をふさいでいるような状態でなんとか2話目を耐えて持ちこたえたら、なんと最後まで座っていられました。慣れるんですよ、人間って。素晴らしい。
せっかくこんなつらい思いをして観るんだから何か持って帰らなきゃと欲張ったんですが、がんばってよかったです。国民性が出ますよねー。日本人は寡黙。アメリカ人はおしゃべり。役者さん。演技上手すぎ。臨場感ありすぎ。恐いよ。切ないよ。つらいよ。音すごい。リアル。ほんとに飛んでるみたい。ほんとに落ちてるみたい・・・。
あんなに多くの人(約200人)が死んだその原因が“養生テープのはがし忘れ”だったのが最も衝撃的でした。そのエピソード(事故)の役者さんの演技が一番すごかったと思いました。(とにかくテンパってしゃべり続けていた)
一度は観ておいた方がいいかな、という演目です。私はもう行きたくないけど。
燐光群 : http://www.alles.or.jp/~rinkogun/
Posted by shinobu at 2003年11月06日 16:27