大阪の劇団です。関西風の上質なコメディー芝居をやる劇団だと演劇フリークのお友達から噂は聞いていたのですが、東京進出3回目にしてやっと観に行けました。
警察の取調室。お笑いコンビ”ホールドアップ”の一人が相方をアパートのベランダから突き落とした容疑で尋問されている。事件前に”ホールドアップ”の二人が激しい言い合いをするようになる過程と、取調室でだんだんと真相が明かされていく様子が交互に展開されます。もちろん笑いがメイン。
ボケつっこみという基本はもちろんですが、演技で笑えたのが一番嬉しかったし楽しかったです。よくできた脚本ですし演出が細かくてハズレが少ない。登場人物一人一人のキャラクターをきちんと作りこんでいるから出来るんですよね。
演出は上田一軒さん、脚本は森澤匡晴さんです(お二人とも出演もされています)。脚本と演出がきちんと分担されているから、こんなに奥行きのあるコメディーになるんじゃないかな。東京の小劇場関係だとヰタマキがそうですよね。
いいお芝居を観せてもらったなーと思います。絶賛とまでは行かないですけどね。1時間30分を過ぎた頃からちょっとクドくて疲れちゃいました。
転換が見事でしたね。暗転時間は長かったけど、ラジオのブースと取調室が入れ替わる仕組みが最後までわかりませんでした。
西田シャトナーさん(元・惑星ピスタチオ)。お笑いコンビ”ホールドアップ”の容疑者役。
声が柔らくて穏やかで、つっこみがすごく気持ち良いです。いろんな種類のつっこみを見せてくださいました。ラジオ生放送のトークをする演技も、ものすごくうまいと思います。脚本だけじゃなくて役者としても上手なんだなーと感心しました。
北村守さん。お笑いコンビ”ホールドアップ”の大ファンの土門刑事役。
演技がめちゃくちゃうまいですね。初めて出てきた時からこの人だけに目が奪われ続けました。またぜひ観たい役者さんです。
スクエア : http://www2.odn.ne.jp/~square/
Posted by shinobu at 2003年11月30日 22:00