お世話になっている方が座付き制作をされているのでお邪魔しました。旗揚げ公演なんですね。
起承転結のあるストーリーもので1時間50分ぐらいありましたかね。ものすごい傑作は別として、どんなお芝居でも1時間半にまとまっていればだいたい気持ちよく帰れます。私的感情を殺ぎ落とせばお客様フレンドリーなお芝居になるので、そのヘンは観客として声高に言いたいところです。
江戸時代なのか室町時代なのか、とにかく着物が日常着で稲作を営む人が国民の大半だった時代の日本が舞台でした。学生の旗揚げ公演でこういう設定を選ぶ事に驚きます。現代ものにすれば演技も衣装も簡単だったのでは?とか思うのは私だけなのかなー。昔観たくろいぬパレード『欲動物』@中野ザ・ポケットも農民のお話でしたが、かなりつらかったです。踊るシーンが何度かありましたが、設定として無理があったんじゃないかなぁ。気持ち良い転換につながったこともありましたが必然性を感じられません。
災いと争いの違いに言及し、反戦ものにつながったのは時代を反映していますね。日本人なんだなーとしみじみ感じ入り、また、若い人も戦争について敏感に感じ取っているんだなと思いました。
ちゃんと役者さんの力で笑いを取れているところに、その説明ゼリフが後から付け足されるのはもったいなかったです。
役者さんは・・・初めて舞台に立ったんだろうな~って感じる状態でした。舞台を見ていられないです。恥ずかしくなってうつむいてしまいます。そして、私は眠りに落ちていく・・・。クライマックスは、照明がきれいで音楽も大胆に流れたからか、役者さんも堂々と演技されるようになりました。そこは見ていられましたね。
前売り1000円の旗揚げ公演ということを考慮すれば、あの舞台美術(菅原あやさん)はなかなか良かったと思います。衣装は・・・手作り感がにじみ出ていましたが、面を被るなどの工夫が見られて好感が持てました。
パンプルムスってあの規模にしては音響(スピーカー?)が良いですね。聞きほれるほどいい音が出ていました。
演為 : http://page.freett.com/entamehp/index.htm
Posted by shinobu at 2003年12月21日 18:05