2003年03月16日
東宝ミュージカル『ミー&マイガール』03/02-30帝国劇場
唐沢寿明さんと木村佳乃さんが主演のミュージカルです。
帝国劇場に久し振りに行きました。いい劇場だなー。1階席だといいですね。ホント。
ちゃんとした典型的なミュージカルでした。踊りと歌のレビュー(というのかな?)が楽しかった。ストーリーはあってもなくてもどうでもいいようなモンですが、それはそれということで(笑)。
山田和也さんのミュージカルの演出は素晴らしいと思います。『ジキルとハイド』も感動したし。彼ならミュージカルは間違いないですね。客席にどんどん役者が降りてきて踊って歌うんですよ。唐沢さんが極近くに来て踊る!なんてこった!!最高のサービス♪
衣装も私は大ファンの小峰リリーさん。見とれました。舞台装置や照明、ストーリーに調和させた色使いが絶妙だと思います。あと布使いも。ラインも。大勢(50人ぐらい)で全員違う服を着ているんだけど、グループごとに鮮やかに違いがあり、だけど全体としても調和している。すごい。
装置はいわゆる回る舞台でまさに帝国劇場テイスト。『レ・ミゼラブル』の明るい版というか。圧巻ですよね。あれだけ大きな装置がばんばん動くんだから。夜の星空の演出であんなに莫大な数の小さな電球を散りばめられたら、他の劇場での同じ演出のシーンを見られなくなっちゃう。
唐沢寿明さん。この人は主役しかできない人ですね~。光ってる。スターです。居るだけで満足させてくれます。下町の若者がだんだんと上品な貴族に変わっていく様子は気持ちいいですね。だんだんと唐沢さんになってくる、というか。そういえば最初の下品な若者役の時の見栄の切りかたとかが山崎銀之丞さんに似てました。すっごく。(山崎銀之丞さんが、似てるのかな)
木村佳乃さん。うーん・・・あんまりでしたね。がんばってらっしゃるけど、がさつで元気っていう役は合ってないと思います。『恋人たちの予感』ではすごくキュートだったのに。ああいうのまたやって欲しい。至極おしとやかな薄幸の美少女役とか、高慢ちきで意地悪な女とかも。ファンみたいね、私(笑)。
涼風真世さん。スタイルいいなー。色白で歌も上手くてダンスも上手いし、ミュージカルのための女優さん。さすが宝塚。
本間憲一さん。『彦馬がゆく』では踊られなかったからよくわからなかったけど、踊りはもちろんお上手で、コミカルな演技が最高。三越劇場の『人魚姫』で王子様役やってらっしゃったのが思い出されて笑えました。(すみません。)
東宝『ミー&マイガール』:http://www.toho.co.jp/stage/me_and_my_girl/welcome-j.html