2003年08月07日
扉座『きらら浮世伝』07/25-08/12紀伊國屋サザンシアター
扉座は、伴美奈子さんが出演される時は無条件で観に行くことにしています。
1988年に中村勘九郎主演でル・テアトル銀座で上演されたのが初演。その後、劇団M.O.P.で上演されたりもしています。横内謙介さんの代表作なんですね扉座30回記念公演として、初めて扉座の作品として上演されるそうです。
舞台は今から200年ほど前の江戸。歌麿、北斎、写楽を世に出した版元、蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)のお話でした。
前半は素晴らしかった~・・・感動的なセリフが沢山あるし、演技も確かだし、黒子が沢山出てくる演出もすごく効果的。「これは前作『いちご畑よ永遠に』(←私は扉座作品で一番好き)を超えちゃうかも??」と期待したのですが、後半にテンションがダウンしちゃいました。残念。
でも観に行く価値は絶対にありますよ。脚本に力がありますし、役者さんも皆さんとても魅力的です。
横内さんの作品は、大衆向けのドラマチックな物語に猥雑(エッチ)さをプラスしつつ、熱意を持ったストレートな演技を通して、意味深いセリフ達を観客の心の奥底まで届けてくれます。
あと、男性が脱ぐことが多いですよね。上半身はもちろんのこと、必ず誰かがお尻を出します。私は苦手だな~。扉座はいつもそうだって思うから耐えられますけど、特に今回はふんどし姿が多くてですね~(苦笑)、つらかった。
山崎銀之丞さん。『寝取られ宗介』に引き続き江戸モノですね。身のこなしも目(表情)もかっこいい。ほれぼれしました。男性も女性もファンになってしまう気持ちがよくわかります。
木村多江さん。吉原でNo.1の遊女という役どころにも心からうなづけるほど美しかったです。声もきれい。女も見とれるほどのしっとり日本美人って貴重ですよね。演技も真摯で良かったです。
山中たかシさん。ギャグ担当。しっかりこなしてらっしゃいました。それでもやっぱりお尻は見たくないです(笑)。
六角精児さん。初めてかっこ良いな~と思った気がします。ぽっちゃり体型に着流しがお似合い。
伴美奈子さん。最初の遊女姿が美しかったです。でももっと出て欲しかったな。物足りないッス。
パンフレットを買おうとしたら物販の男性に「完売です!!♪」と超嬉しそうに言われて非常に気分が悪かったです。せめて頭下げましょうよ。こっちは買うつもりなのに品切れだったんだから(あら、私キレ気味・・・)。各ステージ限定部数の販売のようですので欲しい方は開演前にGETしましょう。