2003年10月08日
作:わかぎえふ/演出:G2『一郎ちゃんがゆく』10/3-26博品館劇場
笠原浩夫さん(StudioLife)と野田晋市さん(リリパト・アーミーⅡ)が出演されるのでチケットGETしました。
う~ん・・・升毅(ます・たけし)、全開!!大阪弁で自由自在でした。一人ボケつっこみも、やりまくり。しかも面白い。
誰が日本で一番頭が良いのかを超難問の筆記試験で決める、なんていう本来ならば地味すぎてビジュアル化はムリでしょう!?っていうような戦いをお芝居にして、お笑いにしまうのが関西のパワーだなーと思います。
美術、照明、衣裳などの組み合わせがどうも受け入れづらくて、約2時間の上演時間のうち楽しめたのは最後の20分間でした。まあ最後の20分は本当に楽しかったですけど。(「腹話術始めたの?」には爆笑。戦いも満喫。)あと、予想どおり笠原さんが最高でしたから満足です。
衣裳が・・・・どう転んでも美しいとは言いがたいものでしたね。材質がものを言うドレスやタキシード等ばかりで、しかも何度も着替えるから枚数も多いし。特に気になりました。予算削減のために布の質を落とされたのかしら・・・なんて想像しながら観ちゃいました。最後の白のドレスが皺だらけに見えたんですが、私の勘違い?もともとそういう生地だとしたら、私はデザインの失敗だと思いますけど。
あと、照明ですが、あんなに明るい紫ってどうなんでしょうか。他にもオレンジとか青とか、きっぱりした色を完全に独立した状態で使われている気がしました。それって見た目は派手なんだけど、すごく軽薄な感じになると思うんです。皇族、華族、舞踏会、晩餐会、というようなシチュエーションには合ってなかったんじゃないかなー。まあ好みの問題もあるかもしれませんけど。
升毅さん。渋かった。かっこいい大阪のオヤジでした。ギャグも面白い。独壇場ですね。主役だしね。
笠原浩夫さん。皇族役ぴったりでした。セリフも演技も素晴らしかった。笑いのセンスも気が利いていて楽しい。何と言っても物語に信憑性と臨場感を与えてくださいました。
朝深大介さん。セリフも動きも早すぎて滑っていて硬かったです。オープニングを担う人ですしねー。残念。
野田晋市さん。朝深さん同様にすごく浅い感じでした。残念。
わかぎゑふさん。子役。わかぎさんだと気づいていないお客様もいました。すごく良かったです。
若松武史さん。大好きなんですが・・・やりすぎ!
G2プロデュース内公演詳細サイト :
http://www.g2produce.com/g2p/ichiro/index.html