荒唐無稽でファンタジックなストーリーの“へなちょこ”ミュージカルをプロデュースしているロリータ男爵。いつも必ずお邪魔しています。
今回のテーマは「野生児」だったようです。その野生児役の大佐藤崇さんのパワーがすごかった。とりあえずほぼ全裸ですから(笑)。他の役者さんも皆さんすごく体を張っていた感じです。
現代社会が飢餓で一度滅びた後の世界。発掘とか土を掘るとかは地下のイメージで、野生児をつかまえて見世物小屋(サーカス)へ・・・というとちょっとメランコリックな感じですので、全般的に暗めのテイストが舞台空間を支配していました。美術には汚しが入ってますし、照明の色もちょっと抑え目。私はロリータ男爵というとパーッと明るい方が好きなのもあり、前半から中盤にかけては乗れずじまいでした。
でも、クライマックスで野生児ヴィクトリア(チロ)が背広を着て帰って来て、大爆発。その後の展開はもー、ブっ飛びました。さすがだなー。いつも作・演出の田辺さんのラストの締めのやんちゃが、私には最高にツボです。
ただの偶然なのですが「チロ」というのは私が小さい頃に、自分の飼う犬につけようと思っていた名前です。採用されなかったんですけどね。なんだか懐かしくて切なかった。
作・演出・出演:田辺茂範
出演:大佐藤崇/斉藤マリ/役者松尾マリヲ/加瀬澤拓未/丹野晶子/大沢ラーク/草野イニ/西部トシヒロ/伊藤修子(拙者ムニエル)/足立雲平
舞台監督:海老沢栄 照明:中山仁〈(株)ライトスタッフ〉 音響:中村嘉宏(at sound) 音楽:佐藤こうじ(現在位置) 映像:河内大佑 舞台美術:青木すみ子、森知行、濱井海 小道具:清水克晋(SEEMS)、山本愛 衣装:小川広野、川島今日子、斎藤美穂、堀内愛、斉藤由香理、大沢ラーク メイク:斉藤麻耶 宣伝美術:森田涼子 演出助手:加瀬澤拓未、清水俊樹 制作:今井香月 当日運営協力:三村里奈(MRco.)
ロリータ男爵 : http://www.lolidan.com/
Posted by shinobu at 2004年01月27日 17:46