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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2004年09月05日

劇団青い鳥『シンデレラ ファイナル』09/02-05スパイラルホール

 劇団創立30周年記念として代表作をスパイラルホールで上演するのなら、きっと面白いのだろうと思って観に行きました。
 うー・・・残念ながら良いと思うところは見つけられず、ほぼ寝てました。途中退場できるものならしたのですが、スパイラルホールの一番後ろの端の席だったので、出るに出られず。まあ、最後列だったから作品の良さが伝わりにくいのもあったかもしれません。

 オープニングで、Ben E.Kingの“Stand by me”をBGMに、ふんわりカラフルなスカートをはいた30~40代であろう女の人たちが、決して上手ではないダンスを踊った時点で帰りたくなりました。お姉さんたち・・・ここはスパイラル・ホールなのよ!東京芸術劇場小ホール2ではないの!!のっけから私には合わない作風です。
 中盤では、山口百恵の“美・サイレント”で踊りましたねぇ・・・。振付が相当イケてなかったので、楽しめませんでした。

 演出のセンスが古いと思いました。ものすごく昔にテレビで見たことがあるかも・・・というテイストです。声を張り上げながらおおげさな演技で笑いを誘いつつ、真正面から主張もする。バレリーナみたいなドレスを着る。エピソードの間に謎のダンスシーンを挟む。

 「シンデレラが本当にほしかったものはなんだったのだろう。馬車やドレスが12時になると元に戻るのに、どうしてガラスの靴だけはそのままなんだろう?」←劇団HPより。この答えらしきことも言ってましたが、納得できなかったんですよね。時代の空気など全く気にせず、独自路線を進んでらっしゃるように受け止めました。でも30年も続いている劇団ですから、きっとファンも沢山いらっしゃるのでしょう。私には合わなかった、ということです。

 白い部屋の装置についていた扉の仕掛けが面白かったです。完全に外れて床に倒れてしまうこともあれば、きちんと回って開いたりもしました。白い壁に、彫刻のように浮き出た感じでワンピースが張り付いていたのが、少女の夢の中の世界を思わせて良かったです。

作:市堂令  演出:芹川藍
出演:天光眞弓 芹川藍 葛西佐紀 高彩裕子 近内仁子 渡辺なほみ 森本恵美
特別出演:金利恵(韓国舞踊家)
舞台美術:宇野萬 照明:沖野隆一 舞台監督:田中正秀 技術協力:小林清隆 衣裳:葛西佐紀、森本恵美 音響プラン:芹川藍 演出助手:渡辺なほみ 照明操作:野中千絵 音響操作:茶木陽子(モックサウンド) 舞台協力:恩田義幸 アートディレクション:長友啓典 グラフィックデザイン:十河岳男+K2 制作:長井八美、渡辺なほみ、菊谷一樹
企画:劇団青い鳥 製作:青い鳥創業 助成:芸術文化振興基金
劇団青い鳥:http://www.aoitori.org

Posted by shinobu at 2004年09月05日 17:41 | TrackBack (1)