いつもチラシのイラストが可愛いので気になっていたククルカン。早稲田系の劇団です。
何度も行こうと思っていたのに叶わず、今回が初見です。
タイトル通り、母親がいなくて父親が4人いる女の子マヒル(芳賀淳子)が、見知らぬ男(橋本恵一郎)に、喫茶店で自分の出生の秘密について教えてもらうというスタイルでお話が進みます。
残念ながら、完成の形が見えないまま作ってしまったんだろうと思われる作品でした。個人の時代とか、ひきこもりとか言われている今、男4人と女1人の同居生活が成り立っているというのが、まずリアリティーに欠けます。舞台の2階部分に作られた喫茶店で「複雑な関係なんだ」と何度も言いますが、複雑ではなかったと思うし、それ以前に「関係」についてちゃんと描いてなかったので、何が問題なのかわかりませんでした。
暗くなくていいんじゃないかしら。チラシみたいに、ほんわかメローにやってくれれば良かったのになぁ。
両親がいないとか、父親が複数いるとか、わけありの子供をテーマにするのはリスキーですよね。だって、難しいでしょう。作・演出の方はきっとお若いんだと思います。久しぶりに小劇場っぽい演劇に触れた気分。
吉田久代さん。マヒルの母親になる萩尾役。ブラジル『性病は何よりの証拠』 や、みかん・夏『mellow・・・涙いろ』 で気になっていたんですよね。最初から最後まで暗い役柄で、爆発力が観られなくて残念。
日替わりゲストは山岸拓生さん(拙者ムニエル)でした。面白かった~っ!
キャスト:三瓶大介 橋本恵一郎 吉田久代 白川直子 岩渕敏司(くろいぬパレード) キム木村(ZIPANGU Stage) 小橋川健冶(絶対王様) 齋藤了介(AchiTION!) 高見靖二(劇団チャリT企画) 芳賀淳子(Ele-C@) 水谷栄介 吉冨亜希子
日替わりゲスト:9/09(木) 高山奈央子(KAKUTA) 9/10(金) 高多康一郎(RONNIE ROCKET) 9/11(土) 山岸拓生(拙者ムニエル) 9/12(日) なすび(なす我儘)
作・演出:加東航 舞台監督:西廣奏 音響:セニョール 照明:伊藤孝(ART CORE design) 演出助手:磯崎珠奈・鈴木仁美 衣装:太田家世(自由創作師) イラスト:choco スチール:石井崇詞(自由創作師) 宣伝美術:Fairy Drive グッズ:松下由紀(シスターユニフォーム) WEB制作:田川ユウスケ(hws) 制作協力:鵜殿有正・猪原健・福田泉 制作:制作集団Quarter Note(白川直子・岩田雅也・茂木尚美・杉山葉) 製作:ククルカン
ククルカン:http://www.d1.dion.ne.jp/~usk_tgw/kukulcan/