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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2004年10月14日

松竹『髑髏城の七人(アオドクロ)』10/05-28日生劇場(5日はプレビュー)

 休憩20分を挟んで計3時間40分という超大作です。私は先日、映画館で『アカドクロ』を見たばかりでしたが(レビューはこちら)、最高に楽しかったです。もー・・・染五郎さんスゴすぎ!かっこよすぎ!!

 前半は「なんだか地味だな~」と思っていたのですが、後半はどんどん盛り上がって、帰る時には「あぁ面白かったっっ!サイコーっ!!」状態。もーあそこまでやってくれたら大満足なんですよ、何も言うことないんですよ、ホント。ありがたくって。そこに劇団☆新感線があるだけで。

 書きたいなーとおもうことは、染五郎さんがめちゃくちゃカッコ良かったこと、染五郎さんがめちゃくちゃセクシーだったことだけです。
 うそ。嘘です。他にもあります。三宅弘城さん(ナイロン100℃)が面白かったこととかね、鈴木杏ちゃんが熱かったこととかね、照明が素晴らしかったこととかね、観劇後の飲みで盛り上がったこととかね(これは余計)。

 だけどね、もーいいんですよ染五郎さんさえ見られればっ!(笑)

 『アカドクロ【赤】』と『アオドクロ【青】』の違いについて、ちょっと書いておきますと↓(ネタバレします)

 【青】の方が【赤】よりもお色気&ゴージャス&スタイリッシュ感が強調され、高度なダンスシーンが見せ場になっていました。メインカラーはもちろん青。脚本の大筋は同じですが、細かいところにはかなりの変更があって、特に刀鍛治役(三宅弘城・役名:カンテツ)が、刀を「タナカ」と言い間違える爆笑キャラになっていたのが面白かったです。三宅さんはアクションも凄かったですね。

 キャストでは、無界屋蘭兵衛役が女優の水野美紀さんから男優の池内博之さんに変わっているのが最大の変化でしたね。天魔王の染五郎さんとのキスシーンはきれいだったな~。【赤】では美女(水野美紀)と野獣(古田新田)のうっとりラブでしたが(笑)、【青】では美青年同士の禁断の愛でした。

 オープニングで【赤】と同じセットなのかなぁと思わせるような装置が両袖にあったのが粋ですね。【赤】からの連続性を感じられるように、わざわざそうしていたのではないでしょうか。凝りに凝ってる!

 あぁ、まだ天魔王の染五郎さんの声が響いてます・・・悪役が似合いますよねーっ!

【出演(メイン)】市川染五郎:玉ころがしの捨之介 鈴木杏:沙霧 池内博之:無界屋蘭兵衛 高田聖子:極楽太夫 三宅弘城:謎の刀鍛冶 粟根まこと:小田切渡京 高杉亘:鋼の鬼龍丸 川原和久:水無月才蔵 ラサール石井:狸穴二郎衛門 佐藤アツヒロ:こぶしの忠馬
【出演(その他)】逆木圭一郎 村木よし子 山本カナコ 村木仁 川原正嗣 前田悟 タイソン大屋 葛貫なおこ 小寺利光 小村裕次郎 杉山圭一 田畑亜弥 中野英樹 安田栄徳 山中崇 横山一敏 竹内康博 中川素州 加藤学 矢部敬三 三住敦洋 藤家剛 佐治康志 柴田健児 島田裕樹 小椋太郎 蝦名孝一 武田みゆき 伊藤美帆 嶌村緒里江 野澤紗耶
作:中島かずき 演出:いのうえひでのり
美術:堀尾幸男 照明:原田保 衣裳:小峰リリー ヘアメイク:高橋功亘 振付:川崎悦子 アクション・殺陣指導:田尻茂一 川原正嗣 前田悟 アクション監督:川原正嗣 音楽:岡崎司 音響:井上哲司 音効:山本能久 大木裕介 小道具:高橋岳蔵 特殊効果:南義明 映像:樋口真嗣 歌唱監督:右近健一 演出助手:坂本聖子 小池宏史 舞台監督:芳谷研 宣伝美術:河野真一 宣伝写真:野波浩 宣伝メイク:内田百合香 制作:真藤美一(松竹) 柴原智子(ヴィレッヂ) 制作協力:劇団☆新感線 ヴィレッヂ 主催・製作:松竹株式会社
松竹内公式:http://www.shochiku.co.jp/play/others/nissei/dokuro/
劇団☆新感線:http://www.vi-shinkansen.co.jp/

Posted by shinobu at 2004年10月14日 12:03 | TrackBack (3)