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REVIEW

2004年11月26日

ジンガロ「11/26(金)朝日新聞朝刊 全面広告」

 騎馬オペラ「ジンガロ」とうとう明日11/27(土)10:00より一般発売開始です!

 先行予約では高額にもかかわらずプレミアムシート(24000円)が一番人気。やはり間近で観たいと思われる方が多いんですね。

 さて、11/26の朝日新聞朝刊に「ジンガロ」の全面広告が出ました。「ジンガロ」について、各界著名人からのコメントが掲載されておりますので、こちらにもご紹介いたします。

【宇津井健さん(俳優)】
サーカスの曲乗りしか知らなかった我々の目に、バルタバスが創り上げた『ジンガロ』は驚異的に映りました。馬をあやつる技術もすごいのですが、それ以上に馬と人の一対一の関わりを、あれほどにも美しく見事に芸術の域にまで高めている。かねがね乗り手も、そして見る人も楽しめる乗馬があればいいのにと思っていたんですが、『ジンガロ』を観た瞬間に、これだっと思いました。『ジンガロ』一座の皆さんの素晴しい技術と表現力は圧巻です。


【小林薫さん(俳優)】
数年前、ベルギーで『ジンガロ』を観た。街外れの森の中にミステリアスに張られたテント。パーキングエリアから点々とたいまつの灯をたどるエントランス。幻想的な演目。バルタバスの演出の巧みさに感心しつつ、少しだけ嫉妬した。来日公演では、演目も新しいと聞く。東京という大都会で、バルタバスがいったいどんな新しい演出を見せるのか。今から楽しみなのである。


【宮本亜門さん(演出家)】
あのピーター・ブルックが、あのピナ・バウシュが、そしてスティーブン・ソンドハイムが愛してやまないジンガロとは?私が初めてみたのは5年前だった。その馬と人との見事な調和に、私は美しさを越えて戦慄さえ覚えた。それは全く詩的であり、実にスピリチュアルな体験だった。ジンガロはフランスという国でしか生まれない、人類史の中の貴重な芸術の輝きと言えるだろう。


【緒形拳さん(俳優)】
パリの郊外にジンガロと呼ばれる馬の一座がいた。馬の劇場があり、馬の住居があり、人間と馬が共調して艶やかな時間を過ごしていた。表情豊かに風に舞い、靜止して彫刻になる。みごとな馬達のみごとな藝、至福の時を過ごした。


【武豊さん(JRA騎手)】
あの『ジンガロ』の来日公演が実現するとお聞きし、僕も今から大変楽しみにしています。


【山本容子さん(銅版画家)】
サーカスではないなと思う。人馬、馬人、人と馬、馬と人。土をかく蹄の音とチベット僧の声は、テントの中の通底音となり、チベットカラーの衣装や美術は、人と馬を異形の神々に変化させるだろう。これはコンサートでも演劇でもないなと想像する。アポロン、エロス、パン、ヘラそしてゼウスなどギリシアの神々の名前を持った馬が二十五頭、そして二十五名の人々の愛ある関係を体験したい。恋焦がれていた『ジンガロ』と日本で会える幸せに感謝している。


【小沢昭一さん(俳優)】
フランスで、ジンガロの第一公演を観た時の感動は忘れられません。興奮して眠れなかったとは私としては珍しいこと。それは何と言ったらいいか、一種、哲学的な感動で、深い思索を強いられました。主催者バルタバスの創り出す、あの魔術的な幻想の世界が、日本でやっと観られるのです。ありがたい。こればっかりは自信を持ってご観覧、お薦めいたします。


【檀ふみさん(女優)】
バルタバスが手綱を引いている気配はないのに、馬たちがぴったりと彼に寄り添って踊る様子は神聖にすら感じられた。狭い舞台の上を馬が疾走する。風を巻き起こす。その風を感じて、私の中の太古の記憶みたいなものも、ザワザワと音をたてていた。馬が天才なのか、人間が天才なのか。ジンガロには百の言葉をもってしても語り尽くせない何かがある。


【岸谷五朗さん(俳優)】
優れたエンターテイメントショウは、その発想力にある。そして虚構に近いその無理を具現化する挑戦者という無鉄砲な演者が存在する。
ジンガロの凄さは、そこにある。まず優れた発想、それを実現するための過酷な稽古、そして、そのショウの手段に甘えない各々の作品へのこだわりと独創性。己を極限に追い詰めた、甘えの無い作品創りが世界を納得させたのです。
劇団員に馬がいるんですよー。個性溢れる、わがまま男優女優だけでも大変なのに主演が…馬…。
オソレイリマシタ!


【長友啓典さん(アートディレクター)】
『ジンガロ』のうわさを聞いたのは、何年前になるだろう。何人もの人たちからスゴイ、感動、信じられないと聞いた。そんな話を聞くたびに、くやしくてしょうがなかった。アメリカ西海岸で、カンヌで、イタリアで、僕も何回か見る機会があったんだが旅の都合でニアミスばかりだった。今回いろいろな障害を乗り越えて日本にやって来る。何年振りかの恋人に会う気分でそわそわしている。


【楠田枝里子さん(司会者)】
ある日忽然と、巨大なテントが街に現れる。異世界を運んできたのは、サーカス?劇場?それともー。
バルタバス率いる、噂の「ジンガロ」がやってくる。馬は人の言葉を解し、人は馬の心を読む。馬と人間が共に生き、一体となって描き出す、摩訶不思議な美の舞台。私たちはテントに潜りこんで、その壮大なるスペクタクルに、ただもう驚嘆するしかない。


 演劇ファンの私としては、やはり宮本亜門さんの「あのピーター・ブルックが、あのピナ・バウシュが、そしてスティーブン・ソンドハイムが愛してやまないジンガロ」というフレーズにビビッときます。
 日本で観られるこの機会を、どうぞ逃さないでください!

Posted by shinobu at 2004年11月26日 11:30 | TrackBack (0)