2004年03月17日
毛皮族『DEEPキリスト狂』03/4-28下北沢駅前劇場
若い女の子がおっぱいあらわに踊って歌って、小劇場がものすごいことになってるぜぃ!・・・ってことで大人気の毛皮族。脱ぐだけじゃなくて独特の世界観があります。
毛皮族のトップさんこと江本純子さんは本当に魅力的です。めちゃくちゃ迷った末にですが、彼女のデビューCDまで買ってしまいました。
ストーリーは前回(『夢中にさせて』)よりもスマートになっているし顛末もきちんとしていたようですが、私にはどうでも良かったですね~。なにしろ江本さんがかっこいいので、それで大満足・大感謝。
江本さんがお好きなのであろうアーティストや俳優、映画関連のエピソード等ところかまわず出没します。マリリン・モンロー、マイケル・ジャクソン、エマニュエル夫人、コスプレ看護婦、SM女王、インド人、フランス人・・・。何の脈絡もなく踊って歌って脱いでからんで、なんのこっちゃよくわからないけど盛り上がりまくり。大笑いとまではいきませんがギャグも面白いし。水、煙、血のり、シャボン玉など仕掛けもいっぱい。
やっちゃっていることは破天荒ですが、観客がお芝居を気持ちよく観続けられるようにしてくれるサービスが感じられて大好きです。江本さんが「Michealの幕」で後ろからの照明を浴びながら一人でずーっと踊られた時は、あまりのかっこよさに涙ぐみました。
露出は噂どおりすごいです。まず幕が開く前に江本さんがトップレスで登場します(笑)。だいたいのシーンでは女の子が超ミニでパンツ丸見え状態です。私は女なのでただただ笑いますが、男の人はどうなのかなー。思惑通りなのでしょうか。私が観た回の最前列は学生やフリーターの若い男女でしたので(江本さんが観客に聞いたから判明)、中年の男性が陣取っているわけではなかったです(笑)。
美術も面白かったです。手作り感溢れるいかがわしそうな街のいかがわしそうな部屋。可動式のパネルでどんどん舞台転換して大変そうでしたが、『8時だよ!全員集合!』の幕が嬉しかった。ルイ・ヴィトンのモチーフの壁に時々シャネルのロゴが現れたりするのも可愛い。
照明は天井に飲み屋やBAR等のネオンがたくさんあって楽しい。めちゃくちゃいっぱい豪華に吊ってあるように見えました。
選曲がいい!映画『ブエノスアイレス』から数曲使われていましたね。あの映画大好きなんです。つかこうへいの『飛龍伝』をパロった特攻隊ものの戦闘シーンでEGO-WRAPPIN'の『サイコアナルシス』がかかったのは良かったな~。これを戦闘シーンで使うのは他でも観たことがあるのですが、パンチがあっておしゃれですよね。
町田マリーさん。ものすごく演技がお上手になられて(えらそうですみません)、ずーっと見つめてしまいました。素敵~。笑いを取るのも確実だし、危険な美しさを完全にものにされた感じ。女は変わるのね~。
澤田育子さん(拙者ムニエル)。かわいい!スタイルいい!露出がだんだん激しくなってきたのでは?(笑)。毛皮族での澤田さんの大ファンです。
作・演出・出演/江本純子
出演:町田マリー/柿丸美智恵/和倉義樹/佐々木幸子/羽鳥名美子/高野ゆらこ/亀田麻衣/金子清文/澤田育子(拙者ムニエル)
舞台監督/村田明 袴田長武 照明/中川隆一 音響/加藤温 舞台美術/小林奈月 小道具/松木淳三郎 衣裳/胡桃澤真理 衣裳助手/田辺雪枝 横山純子 甘利さち子 演出助手/中島奈津子 制作助手/対馬淳子 野本恵美太 沼田幸子 澤辺亜好 稲葉カホル 宣伝美術/(画)宇野亜喜良、(デザイン) 井原靖章 宣伝写真/ハービー山口 宣伝/吉田由紀子 制作/ 西向美有紀 プロデューサー/さすがわささめ 企画・製作 毛皮族 制作協力 ポスターハリス・カンパニー
毛皮族 : http://www.kegawazoku.com/