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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2004年12月13日

プリズム企画『プリズム セブン☆少し早めのクリスマス会☆』12/11, 12, 18, 19渋谷JAZZ BARレインボー

 山の手事情社の女優、水寄真弓(みずより・まゆみ)さんが企画するパーティー形式のイベントです。

 演技者と観客を挟むのはバーのカウンターのみ。至近距離で観客参加型。開演中にドリンクをどんどん頼んで、観客からの差し入れの食べ物をみんなで分けていただいて、おしゃべりしながらわいわい楽しむスタイルです。
 各回限定15名のこじんまりとしたアットホームなこの会も、もう7回目なんですね。私は2度目です。

 「クリスマスらしい格好で来てください。かぶりものもOK!」というお誘いメールが届いたので、思い切ってディズニーランドで買った冬用のデカい三角コーン型帽子を被って行きました。そういうアホなものを頭につけていたのは私だけだったため、「せっかくだから(?)」ということで芝居に参加させてもらいました。男の子(岩淵吉能)に熱く告白される役だったので嬉しい限り(笑)。

 下記、ネタバレします。

 コントや即興劇に加えて『サロメの印象』という短編芝居を披露してくださったのですが、さすが山の手事情社の役者さんです。一瞬でキーンと冷たい緊張感が生まれ、バーがすっかり劇場に変身しました。ヨカナーンの首を電球で表現したのは非常に面白いですね。演劇って場所を選ばないんだなーとしみじみ実感。

 私は夜の回に伺いました。2時間強にわたる公演後はすっかり飲み会になり、ホスト側も観客側もお酒を片手に、初対面同士とは思えない打ち解けようでした(笑)。

出演:倉品淳子 三村聡(みむら・そう) 水寄真弓 岩淵吉能(いわぶち・よしのぶ)
お問い合わせ:プリズム企画 090-1734-6794

Posted by shinobu at 17:14 | TrackBack

ジンガロ「バルタバスへのインタビュー(by 鷲尾和彦さん)」

 カメラマンの鷲尾和彦さんのサイトに、鷲尾さんが2003年12月にバルタバスにインタビューされた内容全文が掲載されています。
 → 『世界的であること

 インタビューからは、お二人が互いに心を開き合って対話していることがわかります。読んでいる最中に何度も目頭が熱くなりました。バルタバス、そしてジンガロの真髄に迫る素晴らしい記事だと思います。ぜひご一読ください。

 鷲尾さんが初めてジンガロをご覧になったのは2001年10月のパリでの『Tryptik』で、「それはかつて経験したことがない衝撃であり、僕は未だにそれを誰かに言葉で説明することが出来ないでいる」そうです。

 インタビューでは、日本公演で披露される最新作『Longta(ルンタ)』についてはもちろんのこと、「ジンガロとは一体何なのか」が、バルタバス自身の言葉で率直に語られています。

 バルタバスはヴェルサイユ馬術アカデミーについても語っており、そこから彼の哲学を垣間見ることが出来ます。
 「人はしばしば人生において、学んだら、収益をあげ、引退するものだ、と考えてしまうのですが、そんな区切りは全く無意味だと私は思います。学ぶことをやめてはいけない。」
 「私にとって馬は楽器のようなもの。美しさというのは、馬と騎手との間の感情や関係性にあるのです。テクニックも必要ですが、その前に人と馬との関係こそが重要なのです。」

 鷲尾さんのサイトには、ご自身の作品や、さまざまな分野で活躍されているアーティストのインタビューが、美しい写真とともに掲載されています。
 → www.washiokazuhiko.jp

Posted by shinobu at 15:40 | TrackBack