3バージョンある内の2本目観劇。Cの次にBを拝見しました。Aプログラムは残念ながら見逃しました。Cプログラムの感想はこちら。
キャストが変わると意味もすっかり変わりますね。ほとんど同じで結末だけが違うと言っていい脚本なのですが、全く違う味わいでした。
Bプログラムの出演者は、全体的にコミュニケーションできていないように感じました。セリフを言う時は一人で言葉を放っていて、相手のセリフを受ける演技が非常に少ない。図らずして不条理演劇っぽさが追加されていたように思います。
結末は、やはり新田(星耕介)が犯人なのですが、殺した女は中谷(町田水城)の彼女で、しかもその彼女を殺した罪を中谷に押し付けて終わります。うわっ、悪者!しかも、新田は中谷の彼女の吉美のことを好きだっただけでなく、他に自分の彼女もいるんです。わおっ、憎たらしい!(笑)。だから、どうにも好きになれませんでしたねぇ~。Cプログラムの新田(仁志園泰博)がか弱くて、切なくて良かったな。まあこれはただの好みの問題です。
中谷がポケットの中に隠していたものが、3バージョンでそれぞれ違うというのが面白いですね。Cプログラムでは出て来なかったように思います。Bプログラムでは拳銃、Aプログラムでは新田と中谷のおそろいの腕時計だそうです。
※Cプログラムのポケットの中身、教えていただきました。「吉美の財布」だそうです。なるほど、あれはポケットから出してたのか~。そこは見逃していました。
オイスケールのHPで今後、この作品の解説が掲載されるとのこと。楽しみです。
脚本・演出・写真・デザイン:林灰二
《Aプログラム》清水慎太郎/小林篤/トモヒカン/清成慎太朗/清水徹也(クロム舎) /高橋唯子(projectサマカトポロジー)/渡辺詩子
《Bプログラム》星耕介/町田水城(はえぎわ)/中野博文/吉河童夢/中村太陽 /ドロレスヘンダーソン/フルサワミオ
《Cプログラム》仁志園泰博/林灰二/川崎賢一/野村貴志/斉藤岳夫/ヒマラ
ヤ軒/平田暁子
美術:仁平祐也 音楽・音響効果:ナガセナイフ 舞台監督 ego-eco 照明:中山仁((株)ライトスタッフ) 衣装制作:森光あきこ 演出助手:中村太陽 映像:木村樹 小道具:NYチーズケーキ 宣伝美術:清水慎太郎 演出部:高橋唯子 吉川童夢 ヒマラヤ軒 齋藤岳夫 制作 僕AREA←Spectators[B.A.S.]
オイスケール:http://www.oi-scale.com/
オイスケール内:http://www.oi-scale.com/model-gun/model_fs.html