燐光群の坂手洋二さんがご自身の作品を改訂書下ろしされて、流山児祥さんが演出。ク・ナウカの美加理さんが出演されるので気になっていました。
幕が開いた時から、頭の中にはてなマークの連続でした。本多劇場であの殺風景な舞台装置じゃあつらいなぁと思います。もっともっと小さい劇場ならば、あの大きな木のセットも映えたんじゃないでしょうか。
ここからネタバレします。
お話の内容、ほとんど覚えてないです。なぜ?とか、どうして?とか、何のために??とか考えるばかりになってしまって、後はうつらうつらとなってしまって・・・ごめんなさい。上演時間は1時間45分ぐらいだったと思うのですが、最後の15分間ぐらいは面白く拝見いたしました。「ピクニック・コンダクタを探していたのだが、それは自分自身のことだった」というのに引き込まれました。あらためて戯曲を読んだらいいのかな。
もともとの作品名は『ピクニック・コンダクタ』なので、今作品では『戦場の』が追加されていますね。戦場を想像させる衣裳、小道具、音響、演出などが沢山ありました。でも、全体から見るとアイデアどまりだった印象です。
塩野谷正幸さんと保村大和さんがペアになって演じられていた「自分で自分が何をしだすかがわからない」二人が面白かったので、もっと活躍してくれたらなぁと思いました。
インドネシアとのコラボレーションというのは、舞台上で楽器を演奏をされていた方がインドネシアの方だったと思うのですが、なぜわざわざインドネシアの音楽家と一緒に創作をしたのか、意図がわかりませんでした。KONTAさんのサックス(だったかしら・・・それも曖昧)は聴き応えがありましたけど、音楽が作品と合っていたとは思えなかったです。あと、水色のドレスを着て踊ってらした女性がもしかするとインドネシア人の出演者のIndah Pancaさんなのかしら。ダンスは力強くてお上手だったかと思うのですが、作品に必要だとは思えませんでした。
美加理さんは相変わらず動きも声も美しくて、じーっと彼女ばかり見つめていました。
日本・インドネシア コラボレーション企画Vol.1
脚本:坂手洋二(1991年「ピクニック・コンダクタ」改訂書下ろし) 演出:流山児祥
出演:若松武史 KONTA 塩野谷正幸 美加理(ク・ナウカ) 保村大和 小川輝晃 伊藤弘子 横須賀智美 木内尚 小林七緒/Indah Panca(インドネシア) 瓜生正美(特別出演)
音楽・演奏:Yennu Ariendra (インドネシア)+KONTA 演奏:Muhammad Arif Purwanto(インドネシア) 振付:北村真実 衣裳:羊屋白玉(指輪ホテル)舞台美術:水谷雄司 照明:沖野隆一 音響:島猛(ステージ・オフィス) 舞台監督:北村雅則 宣伝美術:サワダミユキ 宣伝写真:村田憲治 制作:米山恭子
前売り4,200円 当日4,500円 学生2,500円
流山児★事務所:http://www.ryuzanji.com/