山の手事情社の水寄真弓さんが主宰するプリズム企画のプリズムシリーズは、少数精鋭の役者さんが、小さな会場(BAR)で、観客をサービス満点に楽しませてくれる、お酒ありおしゃべりありの気軽な演劇イベントです。8回目なのでタイトルが“hachi(ハチ)”になっています。
今回から新しい会場でした。カンナはウエストエンドスタジオの近くの居酒屋なんですね。演劇関係のお客様も多いようです。こじんまりとしたアットホームで良い雰囲気のお店でした。
私がプリズムを拝見するのはこれで3回目ぐらいかしら。主宰の水寄さんと倉品淳子さんはおなじみですが、男性2人は初見でした。特に若手の廣瀬裕一郎さんは初々しいと言うよりは、世代が完全に違うんだなぁと微笑ましく(?)眺めておりました。廣瀬さんは仮面ライダーのオーディションを受けて7000人の中の6人に選ばれた経歴の持ち主でした。
今回とりあげられたのはイヨネスコの不条理劇『禿の女歌手』。それをプリズム流に崩して、お遊びも増量して、いつも通りの観客参加型になっていました。観客を楽しませるのが本当にお上手です。皆さん余裕ですね。
さて、お芝居の内容についてですが、『禿の女歌手』は不条理劇で私は未見でしたので、どこからどこまでが劇の世界なのか、即興(アドリブ)なのかがわかりづらかったのが残念。また、ネタというかお遊びが多い目だったのは私好みじゃなかったですね。前回の『サロメの印象』みたいにグワっと会場の空気が変わるような瞬間がもっと欲しかったです。あと下ネタが多かったのは・・・ちょっと困っちゃったな、至近距離だしさっ(笑)。エロスは好きですが下ネタは苦手なのです、私。
最後はお約束の「異性のぐっとくる仕草」シリーズ。「異性にこういうことをされると(こういう仕草を見せられると)、私はグっとくる」というシチュエーションを決めて、実際にそれを即興で見せてくれます。水寄さんお気に入りのコーナーだそうですが、私もコレが好きですね(笑)、役者さんが本気になる瞬間が必ずあるので。今回は皆さん照れたり少々困り気味でしたが、やるならもっと積極的にやって欲しいなと思いました。
もう一人の共演者の村上哲也さんは10月の『サーカス物語』@にしすがも創造舎に出演されるそうで、とても楽しみです。
出演=倉品淳子(山の手事情社)/村上哲也/廣瀬裕一郎(劇団初舞台)/水寄真弓(山の手事情社)
企画・構成=水寄真弓
前売り開始:不明 料金…2500円1ドリンク付き。全5ステージ(各回30名限定)
会場:http://www.kan-na.com
まゆたんPRISM日記 :http://www.geocities.jp/mayutanngm/index.html
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