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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2005年10月12日

花組芝居『泉鏡花の草迷宮』10/08-20シアタートラム

 花組芝居は作・演出の加納幸和さんが中心となって、豪華絢爛の“ネオかぶき”を作り続けている男性ばかりの劇団です。
 今回は「鏡花まつり」と銘打った泉鏡花の2作品交互上演。私は桂憲一さん見たさに『草迷宮』の方に伺いました。

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 ≪あらすじ≫ チラシよりそのまま引用。(役者名)を追加。
 諸国巡礼の旅をする小次郎法師(桂憲一)は、相州秋谷の海岸を通りかかり、そこで、土地随一の大家である鶴谷の屋敷の悲劇を聞く。人々が非業の死を遂げた鶴谷家の別宅には、様々な怪異が見られるが、葉越明(松原綾央)という旅の書生がそこに逗留している。明を立ち退かせようとする、妖怪たちの脅かしにも屈することなく、亡き母が唄ってくれた手毬唄を探し求め、彼はその家に居続けている。やがて妖怪たちの首領である美女菖蒲(山下禎啓)が小次郎法師の前に現れる・・・。
 ≪ここまで≫

 ここからネタバレします。

 う~ん・・・着ぐるみがドッサリ登場してハレンチなお遊びが多くて、でも基本的に一人語りで進んでいくので地味でしたね。言葉が現代語じゃないので難しくって、長いセリフをとーとーとしゃべり続ける一人一人を、ずーっと集中して見続けるのはムリでした。ちょいとおねむでございました・・・。

 でもやっぱり桂憲一さんは素敵。ありのままの自然な反応が役柄にぴったり沿っていて、いつも新鮮です。思い起こせば私の花組芝居初体験だった『かぶき座の怪人』以来、すっかりホレこんでいます。

 新派の『婦系図』で大感動した私は、正統派の方の『日本橋』を観に行けばよかったのかもしれません。『夜叉が池』とかの物の怪モノ(と言っていいのかどうかわかりませんが)はそんなに好みじゃないんですよね~。演出にもよるのでしょうが。

~鏡花まつり~『泉鏡花の日本橋』『泉鏡花の草迷宮』二作品交互上演。
出演=桂憲一/松原綾央/八代進一/大井靖彦/原川浩明/水下きよし/横道毅/植本潤/秋葉陽司/磯村智彦/嶋倉雷象/山下禎啓/加納幸和/溝口健二/北沢洋/各務立基
作=泉鏡花 構成・演出=加納幸和 美術=川口夏江 照明=橋本和幸 音響=清水吉郎 衣裳=三大寺志保美 小道具=酒井ちはる(バックステージ) 床山=太陽かつら店 演出助手=大野裕明 舞台監督=安田美知子 宣伝用舞台写真=宮内勝 宣伝美術=矢吹かおり 印刷=フジ・アート 協力=松竹衣裳/バックステージ/ブライト/グリークス 制作=多田知子/平雪/藤岡陽子/辻いりえ/清水沢子/赤座まどか 票券=越水綾子 企画・製作=花組芝居
全席指定 一般5,800円/学生4,800円(当日各200円増、学生は平日のみ取扱い) 平日2公演通し券 11,000円(12~14日、劇団のみ取扱い) ほか各種割引あり
花組芝居=http://www.hanagumi.ne.jp/

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Posted by shinobu at 2005年10月12日 18:11 | TrackBack (0)