フランス人演出家のフレデリック・フィスバックさんが平田オリザさんの戯曲を演出します。フィスバックさんは2002年に『屏風』を世田谷パブリックシアターと共同制作されています(私は初演も再演も未見)。
いやー・・・ぜんっぜん、わかりませんでした・・・私の脳の範疇を超えていましたね(苦笑)。でもところどころ面白かったのでOK、かな。
≪あらすじ≫ 青年団サイトよりそのまま引用。
1909年、ソウル。
日本による完全な韓国併合の前年。文房具店を営む篠崎家の、いつもと変わらぬ午後が描かれる。人々は、時代に翻弄され、この日本家庭の洋式の居間を行き来する。安穏とした時間の中で、悪意のない市民の罪が、浮き彫りにされる。
≪ここまで≫
高い土俵のような舞台が劇場中央にあります。舞台の真ん中が割れて通路になっており、人がそこを行き来します。舞台上は低い机がある四角い居間なのですが、その通路が間にありますので、居間も机も真っ二つに割れています。
役者さんは全員、女中(大鷹明良)が押す台車に載せられて登場します。舞台に上がる以外でも舞台の下で白い布の「へのへのもへじ」と書かれた面(?)を被って演技をしていたり、最前列の椅子に座ったりして、役者さんは最後まで出ずっぱり。
舞台へは急な坂を登って上がることになりますが、登る時はあくまでも「登る」だけ。舞台の上にたどり着いた途端に、自分の役柄の演技を始めます。
脚本にはあまり変更を加えていないようで、時系列に淡々と話が進みます。客席が2面から舞台を挟んでおり、役者さんは演技の途中で両方の客席をちらり、ちらりと見たりします。発音や声のトーンがいきなり変化したり、役者さんが不可思議な動作をしたり、想像がつかない演技がぽつん、ぽつんと現れました。意味が分からないながらもとりあえずその刺激を受け止めていましたが、途中でかなり眠くなっちゃいましたね。
母役の浅井宏美さんのお着物姿が美しかった~!
大鷹明良さんが女中役っていうのが可笑しかったです。
泉陽二さん。大工役で最初に出てきて、しばらくお姿が見えなかったのですが、最後に手品師の弟子の女役で登場してびっくり。背中がグっと開いた緑色のロングドレスに真っ白のメイク、黒いストレートのロングヘアー(笑)。動きもセリフもいちいち可笑しかったです。
出演=小田豊/真那胡敬二/浅井宏美/輿石有亮/若井なおみ/伊勢佳世/有山尚宏/角舘玲奈/関根好香/仮屋ルリ子/小長谷勝彦/泉陽二/磯西真喜/酒向芳/大鷹明良/戸井田稔
作=平田オリザ 演出=フレデリック・フィスバック 演出助手=ソフィ=ピュルケリ・ガドメール 舞台美術=播間愛子 衣裳デザイン=オルガ・カルパンスキー 照明・映像プラン=ダニエル・レヴィ 舞台監督=勝康隆 プロダクションマネージャー=堀内真人 技術監督=眞野純 演出部=伊藤久美子 宣伝美術=近藤一弥 票券=渡邊妙子(ぷれいす) 制作=苗木園子 企画・制作=世田谷パブリックシアター 主催=(財)せたがや文化財団
一般4,000円、ユース割引2,000円/シルバー割引3,000円(ユースは20歳未満または学生、シルバーは60歳以上、要年齢証明証) その他各種割引あり
公式=http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/jouhou/05-2-4-39.html
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