2005年12月12日
さんだる『朗読と生演奏「聖夜の肖像」』12/11キッドアイラックアートホール
さんだるは山本佳希さん(朗読者)、板垣恭一さん(演出)、小林章太郎さん(音楽・演奏)の朗読企画です。前回に引き続き明大前の劇場に伺いました。
今回は12月ということで思いっきりクリスマスな作品でした。優しい生演奏と歌声のハーモニーに包まれながら、大人の奇蹟のラブ・ストーリーに涙しました。
≪あらすじ≫ ※2001年にBS-iでドラマ化されています。そちらのあらすじが詳しいです。
クリスマスの表参道にイルミネーションが光っていた頃のお話。南青山に住んでいる幸せな主婦が主人公。高校生の子供2人は健康にすくすくと育っており、夫は自分のことを心底愛してくれている。でも彼女はどうしても夫を心から愛することができないのだ。それは・・・。
≪ここまで≫
前回も思いっきり泣かされましたけど今回も然り。まったく・・・大人のラブだぜラブ!!ヒロインが幸せすぎなので「殴っちゃおうかな」っていう気持ちが脳裏をチラリとよぎりましたが(苦笑)、それでも泣けた。ええ話だ~・・・!
音楽は姉弟バンドのThree Dewがしっとり、美しいハーモニーを聴かせて下さいました。皆さん、ものすごくリラックスされていて、前回よりもずっと良かったです。帰りにCDを買っちゃいました。
照明がまた良かった!ミラーボールから華やかに舞う照明が赤、緑のクリスマスカラーになったり、雪の白になったり。ストーリーにも挿入歌にも合わせて照明の演出がガラリと変わるので、朗読劇というより普通のお芝居のような空間だったと思います。
同じ劇場であまり間隔を空けずに2回拝見しましたので、私自身が「またココに来たんだな~」と親しみを持って客席に座りました。おそらく出演者の方々もずいぶん慣れられたんじゃないでしょうか。だから朗読者もバンドも空間にぴったりフィットしていて、より落ち着いた優しい作品になったのではないかと思います。同じ劇場で公演を続けることって大切ですね。
朗読後のThree Dewのライブも含めて上演時間は1時間40分ぐらいでしたので、作品は実質1時間20分ぐらいでしょうか。原作はかなりカットされているということでした。
終演後に山本佳希さんが、BS-iのドラマでのキャストを教えてくださいました。ヒロイン=桃井かおり、夫=岸部一徳、画家=宇崎竜堂。私のイメージではヒロインは断然、黒木瞳さんでしたね~。
この朗読企画の来年の予定は具体的には決まっていないようです。でもあったら絶対に行きたいと思います。
「月のしずく」浅田次郎著(文芸春秋刊)より
朗読=山本佳希 演出=板垣恭一 音楽、生演奏=Three Dew 制作=宮田さゆり 制作協力=池田風見
キッドアイラックアートホール=http://www.kidailack.co.jp/
BASE内=http://www16.ocn.ne.jp/~base/01.html
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