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REVIEW

2006年01月31日

【情報】漫画「東京大学物語」が映画化され、まもなく公開

 江川達也さんは大好きな漫画家さんなんですが、彼の漫画って、超エッチですよね、いや、エッチじゃなくてド・エロですよね。それが実写で映画化、しかも江川さんご自身が監督されてるってことで・・・・「どんな映画なんだろ、やっぱエロかしら・・・」と不安になるわけです。あ、不安って余計ですよね。「楽しみ」だって言えばいいんですよね(笑)。

 2006年2月25日(土)から全国順次公開です。観に行く勇気はないですが、DVDになったら観てもいいかな、っていう感じです。はるかちゃん役の三津谷葉子さんはやっぱり巨乳で(笑)かわいいですね。公式サイトはこちら

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Posted by shinobu at 11:18 | TrackBack

2006年01月29日

【スナップ】表参道ヒルズ内覧会に行ってきました

20060228 omotesandoHILLS LOGO.JPG
表参道ヒルズ

 2月11日(土)にオープンする表参道ヒルズの内覧会に行ってきました。六本木ヒルズと被る名前なのは、作ったのが同じ森ビルだからなんですね。
 このロゴ、すっごく可愛いですよね。漢字の「参」を使ってるのが嬉しいです。

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20060128 omotesandoHILLS inside.JPG
表参道ヒルズの内部

 表参道に沿って建つ細長いビルで、中は吹き抜けになっています。表参道と同じ勾配になった坂道を、ぐるぐる歩きながらまわります。道の周りはすべて店舗なので“高級ショッピングモール”ですね、これは。道が狭すぎるんじゃないかな~・・・混雑したら牛歩状態になるんじゃないかと危惧。

 天井からプロジェクターで床に映像が映されます。色んなバージョンがあるそうで、この写真は“木漏れ日”みたいなの。大きなスピーカーでふんわりと環境音楽が流れていましたが、それはイマイチだったな。人が一杯入ったら何がなんだかわからないだろうし。
 映像アーティストとミュージシャン、オブジェ作家などを集めたコラボレーション企画とかやってもらいたいですね。けっこう大きなホール(になるフラットな空間)もあるようでした。

 地下4、5、6階は駐車場です。機械式駐車場のデモンストレーションを見ましたが、あれはかなり時間が掛かりますね。ちょっと寄るつもりで駐車場に入ると、出入りの待ち時間だけで相当ロスしちゃうんじゃないかしら・・・。

 というわけで、残念ながらあんまり良いイメージはありませんでした。混雑が収まった頃にウィンドウショッピングに行けたらいいかなと思います。

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Posted by shinobu at 13:20 | TrackBack

2006年01月28日

地点『沈黙と光』01/26-29シアタートラム

 地点の2作品連続公演です(先に拝見したのは『Jericho』)。拡声器を通して怒鳴るセリフや、解体された言葉にまたショックを受け、安部聡子さんに涙しました。
 地点の過去レビュー⇒
 ご覧になった方のレビュー⇒小劇場系ワニ狩り連絡帳

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより引用。(役者名)を追加。
 信仰の島コエバル。過疎の村で島民の支えとなっている教会で、司祭(石田大)はある日、消息不明になっていた妹(安部聡子)が東京で皇太子暗殺の計画に関わり、この島に潜伏しているのではないか、と知らされる。
 島の平穏を守るか、妹を守るか司祭は苦悩するが―。
 ≪ここまで≫

 一見殺風景な舞台。中央に大きな木が横たわっています。その上にイスがあり、役者さんが上って座ります。木は流木のようで、シーソーのように大きく揺れることもあります。上手には木で組み立てられた背の高いイスがあり(プールの見張りの人が座ってるみたいな)、拡声器を持った男が座っています。

 泳ぐクジラの映像にちょっとエコロジーな印象を受けたりしたのですが、徐々にそれが気持ち悪くなってきました。自然保護とか人類平等とか、正しくてもシュプレヒコールになった途端に、それは型にはまった異物になってしまいます。

 全く予想がつかないことが起こり、そして自分の中に全く経験したことがない感情が生まれたりします。地点は見逃したくないですね。ただ、京都に拠点を移されたので、なかなか東京では観られないんですよね・・・(涙)。
 レビューは途中のままです。ごめんなさい(2006/10/13)。

 ナオコ[コージの妹/テロリスト]:安部聡子
 ルイス・コテダ・コージ[司祭]:石田大
 サエキ[義手の男]:小林洋平
 パブロ・ウラタ・ヤスオ[分校の教師]:大庭祐介
 カタリナ・ウラタ・スエ[ヤスオの妻/海女]=山本陽子

≪京都、東京≫
「沈黙と光」出演=安部聡子/石田大/大庭裕介/小林洋平/山本陽子
2003年7月に京都芸術センター、2005年4-5月のフランス2都市を経て、東京初演。
作=松田正隆 演出=三浦基 舞台美術=杉山至×突貫屋 照明=吉本有輝子 音響=堂岡俊弘 映像=山田晋平 舞台監督=西田聖 演出助手=村川拓也 宣伝美術=京 制作=田嶋結菜×橋本制作事務所 主催=地点 提携=世田谷パブリックシアター 助成=THE SAISON FOUNDATION 芸術文化振興基金  協賛=資生堂 京都芸術センター制作支援事業
発売=11月15日 一般前売3,000円/一般当日3,500円、学生前売2,000円/学生当日2,500円(要学生証)、2演目セット券5,500円(前売のみ地点にて取扱い)
公式=http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/jouhou/05-2-4-48.html
地点=http://www.chiten.org/

Posted by shinobu at 23:40 | TrackBack

2006年01月27日

【宣伝】シアターガイド2006年3月号に掲載されます

 シアターガイドで連載中のシリーズ「小劇場に明日はあるか?!~出てこい!演劇の未来を背負う若手劇団~」の第10回に、私、ちょこっと掲載されます。
 演劇が大好きでたまらない演劇関係媒体の方々と一緒に、私が今感じていること、考えていることをお話して、それが雑誌に載るなんて・・・嬉しいッス!感謝ッス!
 ぜひとも ご購入くださいませ♪ 2006年2月2日発売です。
 ※メルマガを「週一回発信」とありましたが、「月一回」の間違いです。お詫びして訂正します。

Posted by shinobu at 15:17 | TrackBack

空想組曲『白い部屋の嘘つきチェリー』01/26-29シアターVアカサカ

 空想組曲劇団こってり(活動休止中)やG-upプロデュース公演で作・演出をされている ほさかよう さんの演劇ユニットです。
 チラシのビジュアルから「サスペンス・ホラーありの幻想的なラブストーリー?」と勝手に想像していたのですが、かなり外れてましたね(苦笑)。さらに予想に反することには、涙をびょーびょー流しての観劇になっちゃったことです。いわゆるありきたりな設定だと言えると思います。それでも泣けてしまうんだからしょうがないっ。

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 ≪あらすじ≫
 都会からは少々不便な場所にある病院。好きな女の子を見舞いに来た一樹(山本卓)は、ロビーで見ず知らずの入院患者(有川マコト)に話しかけられた。「早まるな!生きてれば何かが変わる!」と。一樹がくだもの用のナイフを手にしていたので、自殺しようとしていると勘違いされたのだ。彼の誤解を解くために話し始めるうちに、有馬春夫と名乗るその入院患者は一樹に「俺と友達になってくれ」と強引に言い寄ってきた。
 有馬春夫がその病院に入院したのは約1年前。「嘘が大嫌い」な有馬は、互いを思いやり慰めあう患者達や、本当の病状を伝えようとしない医師や看護婦に対して、入院当初からはげしく毒づいていた。有馬はあっという間に病院一の嫌われ者になったが、入院患者のサクラ(後藤飛鳥)という少女だけは、くったくなく有馬に近づいてきて・・・。
 ≪ここまで≫

 一樹が病院に訪れた“現在”と、有馬が入院した“1年前”が交錯しながら、入院患者の病状および病院内の暗黙のルール、そして有馬の変化の理由が徐々に明らかになってきます。転換の度に「これは現在?それとも過去?」と考えるのが楽しかったです。

 何度も書いていることなのですが、病院ものはものすごく苦手なんです、私・・・。始終パジャマ姿の入院患者、見舞いに来なくなる友達、不治の病ゆえの悲劇などが簡単に想像されて、それだけで萎えちゃうのです。
 でも今作は病院の中での生と死がテーマなのではなく、人間同士が関わっていく上で不可欠な「嘘」と「本当」を描きながら、言葉と心の複雑で美しい関係を見せてくれたような気がします。だから泣けちゃったんだな。

 ベタ(ありきたり)な演技がちょっと鼻に付いたかな・・・。役者さんの演技は全体的に調和が取れていないように思いました。それは初日だったからかもしれません。音楽はかかる回数が多すぎる気がしたのと、鳴るタイミングや感動へと誘導するムードがヤだったりも。 
 それでもやっぱりボロボロ泣いちゃってたんですけどね!(笑) 客席からも鼻をすする音がよく聞こえましたね~。女性客は特に泣いている人が多くて、終演後に鏡で顔をチェックしている人がいっぱい(笑)。
 
 ここからネタバレします。

 入院患者は死に至る病に犯されており、皆で優しい嘘をつきながら、いつ訪れるのかわからない死を待っているという設定でした。誰かが亡くなっても決して「死んだ」とは言わず、「退院した」と言い合うのです。具体的な病名が明らかにされなかったのが良かったです。また、誰かが死ぬシーンが全くなく(ラストを除く)、残された人々が死体に駆け寄っておよよと泣き崩れるような、クサいシーンがなかったのも素晴らしい。

 新しく赴任してきたドクターの陣内(浅野智)が悪い奴で、彼がサクラ(後藤飛鳥)に性的ないたずらをしたために、彼女は心臓発作を起こしたという事実を有馬が突き止めます。さらに陣内は発作を起こした彼女を放置し、彼女は死んでしまったのです。クライマックス直前にほさかさんらしいグロテスクな犯罪が出てきて、いわゆるイイ話にグサっとスパイスが効いたのは良かったと思います。でも全体の流れとしては少々唐突すぎる気もしました。

 なぜ有馬春夫は1年間、狂った振りをしなきゃだめだったのでしょうか・・・“友達”が現れるのを待っていたのかな?だとすると、有馬と一樹との最初の出会いのインパクトがちょっと弱かったんじゃないかなぁと思います。

 有川マコトさん(絶対王様)。有馬春夫役。誰かれ関係なく毒づく、めちゃくちゃイヤな男が、サクラに少しずつ感化されて素直になっていく様を、とても自然に、時にコミカルに見せてくださいました。イキウメ『散歩・・・』に続いて涙の熱演を拝見できました。
 後藤飛鳥さん(五反田団)。サクラ役。無邪気で奔放で誰からも好かれる薄幸の美少女、なんていう役を、本当にハマリ役として演じられる女優さんはなかなか居ないと思います。「本当は死ぬのがすごく怖い」と泣いて春夫にすがるシーンがとても良かったです。
 山本卓さん(Afro13)。ちょーかわいい・・・マジで見とれてしまいました。女の子みたい・・・・。
 
出演=有川マコト(絶対王様)/後藤飛鳥(五反田団)/山本卓(Afro13)/日栄洋祐(bird's-eye view)/篠崎たかし(POOL-5)/渡辺裕樹(MCR)/中村早千水(bird's-eye view)/小宮山実花(サードステージ)/中谷千絵(天然工房)/浅野智/石澤美和(SQUASH)/佐藤良幸 
作・演出=ほさかよう 舞台監督=小野八着(Jet Stream) 舞台美術=福田暢秀(F.A.T studio) 音響効果=天野高志(OFFICE my on) 照明=正村さなみ(RISE) 宣伝美術=岩根ナイル(mixed) スチール=守谷美峰(mixed) 制作=G-up
公式=http://www.k-kumikyoku.com/

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Posted by shinobu at 14:30 | TrackBack

2006年01月26日

七里ガ浜オールスターズ番外公演『TOTEMPOLES vol.1「二人の高利貸しの21世紀」』01/24-29ギャラリーLE DECO 5F

 岡田利規さん(チェルフィッチュ)作の短編2人芝居『二人の高利貸しの21世紀』を、3種類のキャスト&演出で連続上演する企画です。七里ガ浜オールスターズは役者の瀧川英次さん、大森智治さん(とスタッフ1人)の演劇ユニットで、瀧川さんはチェルフィッチュによく出演されています。
 めっちゃくちゃ面白かったです。3本一気に観くらべて、演出と演技の可能性をガツンと体感できました。

 ★舞台写真期間限定公開!(2006/02/16追記)

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 全公演共通フリーパスがお薦めです。1本1500円のところ3本で2800円ですし、全席自由席で優先的に入場できます。フラットなギャラリースペースですので前方の列が見やすいと思います。
 ステージの合間にティータイム(無料)あり。次のステージの準備のため、開演10分前に一度、観客は全員退場します。次の開場時はフリーパス所持者が優先的に入場し、その後は並んだ順(かなりアバウト)に入場です。

 「バージョンごとに違う味わいがあります」というのは複数バージョンある公演の決まり文句ですが、この企画については全く違うお芝居を3本観ることになります。脚本にはそれぞれ少しずつ追加・削除が加えられており、空間の使い方と客席の配置はすべて異なります。
 一仕事終えた2人の高利貸しが・・・いや、何も書かない方がいい気がします。3本とも違うストーリーなので。もともと余白の多い(さまざまな解釈ができる)脚本であるということが、企画にうまくフィットしたのでしょう。

 私はC、A、Bの順番で拝見しましたが、C(瀧川バージョン)を二番目に観るのがいいんじゃないかな・・・と、個人的には思います。ストーリーおよび手法が私好みなのはA(前川バージョン)、役者さんにハマりまくったのがB(大久保バージョン)でした。もーBは萌え死にするかと思った(笑)。

 ここからネタバレします。これからご覧になる方はお読みにならない方がいいと思います。違いをその場で体感するのが楽しいですよっ。


C・瀧川バージョン=帯金ゆかり(北京蝶々) VS 大森智治(七里ガ浜オールスターズ) 40分
 ギャラリーの中央が舞台。対面式の客席で臨場感があります。私から観て上手側に柱、下手は壁(席は入り口側)。壁にはトランクがもたれるように置いてある。
 前説(瀧川英次)にアメリカン・ジョークあり(笑)。
 赤、緑などのカラフルな配色で若々しいカジュアル・ルックの男女。職業も経歴も不明。なんとなくわかってくるのは2人は仕事のパートナーで、お金の取立てをしているということ。
 トイレに閉じこもっていた女(北京蝶々)は、もうすぐ死んでしまう。相棒の男(大森智治)は彼女の治療(手術)ために1000万円を用意した。神様のせいで(?)男は青いゴミバケツにハマったりもする。
 1枚だけニセ札が見つかった。なんと黄色い紙に黒いマジックで福沢諭吉の絵が書いてあるお粗末なものだった。

 具体的な設定や起承転結があえて用意されておらず、観客は届いてくる言葉から自分で連想していくことになります。たぶんAかBを先に観ていたらもっと印象が違ったんじゃないかしら。
 役者さんはアグレッシブに言葉を発しながら大きく動き回りますが、言葉が板についていなくて空回りな印象でした。不条理なまま全てが放散されていく形で完成されていれば、すごく面白くなったのではないかと思います。


A・前川バージョン=板垣雄亮(殿様ランチ) VS 岩本幸子(イキウメ) 45分
 舞台と客席が正面から向き合う額縁舞台。中央に黒い柱。柱の前に古ぼけた木製のベンチがひとつ。柱の奥も演技スペースになる。
 歌うような、うだるようなスペイン風の音楽がむせぶ、男と女のハードボイルドな逃走劇。設定およびストーリー、演技の緻密な計算は3つの中でダントツですね。

 2人の高利貸しが借金取立ての仕事を終え、とあるベンチで仲間の迎えを待っている。黒いスーツに黒いネクタイ、銀縁メガネの男(板垣雄亮)はちょっと神経質な口調。トランクは部下の女(岩本幸子)が持っており、彼女の白いシャツは血まみれになっている。金を取り立てた際に債務者3人を殺したからだ。
 迎えを待ちながら、2人はだらだらと話をしている。「金の入ったトランクにゲジゲジが入っているかも」「1枚だけあった偽札はゲジゲジだった?いや、ゲジゲジにやどった神様が、今度は偽札になったのだ」。その偽札も後から見つかったゲジゲジも、男がやぶったり殺したりしてしまう。「俺はどう転んでも神様にのろわれるのかな」。
 女は「高利貸しなんて商売やめよう」と男に持ちかける。「今、私たちの目の前に1000万円あって、迎えはまだ来ない・・・」。

 札束はすべて新聞紙になっていて、1枚だけのニセ札は本物が使われていました。札束が新聞紙であることで、重責だった金がすっかり紙切れになることが視覚的に表されていました。また、愛情(友情?)のこもった女の説得で、男は高利貸しから足を洗う決心をします。すると重いと思っていたトランクを軽がるしく持てるようになり、彼らが開放されたことがわかります。
 Cではバケツでしたが、Aで女が入って出られなくなるのはヘルメットでした。

 イキウメの看板女優の岩本幸子さんはやっぱり上手いですね。板垣雄亮さんは殿様ランチの作・演出家だそうです。2人の演技合戦がすばらしかった。


B・大久保バージョン=若狭勝也(KAKUTA) VS 瀧川英次(七里ガ浜オールスターズ) 45分
 A同様に柱を中心にした舞台。でも客席は舞台を丸く囲います。緑色の糸が数本、壁や柱をつたって舞台を横切っています。スモークが焚かれて照明のライトアップの効果も増し、ムードのある劇空間でした。

 2人の男が借金の取立てのために、あるアパートに行く。誰も居ない部屋で誰かを待っていたトラ(若狭勝也)は、おそらく債務者であろう人物に襲われて殺されてしまった。そのとき相棒(瀧川英次)はトイレに入っていたので助かった。
 一人だけ生き残ってしまった男は、途方に暮れて壁にもたれかかって座り込んでいた。そこにトランクを持ったトラの幽霊が現れた。

 男を救うためにトラが天国から戻ってきた、というロマンティックなゴースト・ストーリー。Bの演出は大久保亜美さん(mon)です。まーさーに、女の演出!女が喜ぶポイントだらけ!!役者さん2人がかっこ良くて、可愛くて、やさしくて、エッチで、舞台がたまに見られなくなるぐらいドキドキしちゃったよっ!わお、私ちょー気持ち悪い客っ!!マジでヤバかったんだってば、若狭勝也さんと瀧川英次さん!こう、両極端の魅力というか、男の魅力の二台巨頭というか、やっぱ少年とエロ兄ちゃんっていうか(笑)、あぁごめんなさい、褒め言葉なんですよっ。

 札束は透明フィルムで、ニセ札は本物(っぽい)1万円札でした。トラの筋肉がプルプルの状態かどうかを確認するために男はトラの腕を触らずにトランクを揺らします。トラが幽霊だとわかっているからなんですよね。
 人が“入って出られない状況”になるのは、Aはヘルメット、Cはバケツでしたが、Bはトランクでした。トラがトランクの口を糸で引っ張ってパクパクさせ、トランクがしゃべっているように見せるのです。トランクの神様が、トラを閉じ込めた・・・あ、トランクだからトラなのかな?
 瀧川さんの衣裳が良かった・・・。綿素材のカジュアルなカットソーとパンツなのですが、洗いざらし感とか首周りの開き具合が絶妙。瀧川さんの首に悩殺されました。首限定かよ(笑)。


 【まとめ】
 例えば『ゴドーを待ちながら』のように、人によってさまざまな解釈が可能で、時間も空間も越えて、自由奔放、変幻自在、融通無碍・・・というような演出も可能な戯曲だと思いました。なので、A、B、Cの中で私はA(前川バージョン)が一番好みでしたが、カチっと1本の筋道に沿った作品にしてしまうのはもったいない気もしました。
 1本だけ観るのと2本以上観るのとでは、意味の違う体験になると思います。ぜひ複数バージョン体験してください。

原作=岡田利規(チェルフィッチュ)『二人の高利貸しの21世紀』
演出=前川知大(イキウメ)/大久保亜美(mon)/瀧川英次(七里ヶ浜オールスターズ)
A・前川バージョン=板垣雄亮(殿様ランチ)VS岩本幸子(イキウメ)
B・大久保バージョン=若狭勝也(KAKUTA)VS瀧川英次(七里ガ浜オールスターズ)
C・瀧川バージョン=帯金ゆかり(北京蝶々)VS大森智治(七里ガ浜オールスターズ)
前売り・当日ともに1500円/ リピーター割引 2回目:1000円 3回目以降:500円/ 全公演共通フリーパス:2800円
公式=http://stars.moon.st/
ギャラリー・ル・デコ=http://home.att.ne.jp/gamma/ledeco/

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2006年01月25日

らくだ工務店『キャベツと日和』01/24-29「劇」小劇場

 ご縁があって第4回公演からすべて拝見しているらくだ工務店の第11回公演です。
 劇団のカラーというものが定着し、今回はそのカラーが独自性にまでに高められ始めているように感じました。平凡で愛らしい登場人物たちにいっぱい笑わせていただきました。
 劇団サイトで過去作品の舞台写真が見られます。今回もリアルで味の在る美術でした。

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 ≪あらすじ≫
 小さなスーパーマーケットの店員控え室。とりたてて特徴のない人々の、何のへんてつもない平凡な日々・・・のはずだったが、毎日店内を歩き回り、何も買わないで帰る不審な男がいるのだ。店員たちは彼を万引き犯だと見て目をつけていた。ある日その男は控え室にまで入って来て・・・。
 ≪ここまで≫

 いわゆる“日常を切り取る”スタイルの“静かな演劇”というジャンルに入る作品です。その中でのらくだ工務店の独自性とは、舞台の上に居る人たちがゆるやかに、おだやかに紡ぎ出す、ちょっといたずらでおどけた、すごく優しい空気だと思います。
 彼らの優しさは全てを許す母なる大地のような優しさ、というような種類ではなく、今の東京を生きるまじめな若者の、素直で等身大の優しさです。いばらない、華美にならない、卑下もしない、だから目立ちはしないかもしれません。でも、まるで道端に咲いてる小さな花のように、ありのままにそこに在る力強さと健気なもてなしに、誰もがホっと一息つくことができるのではないでしょうか。

 優しさの中に笑いというサービスがふんだんに用意されています。子供のような無邪気な心を大切にして、自分達に目を留めてくれた人(=観客)に対して、少し気恥ずかしそうになりながら、でも全身全霊で楽しんでもらおうとしているのが伝わってきます。私は体も心もすっかりリラックスして、彼らの優しさの中で無心になり、カラカラと笑うことができました。

 私を包んでくれた彼ら独特の空気や笑いについては大満足でしたが、お芝居についてはまだまだ、具体的に上を目指さなければならない段階だと思います。初日だったからというのもあるかもしれませんが、序盤は相手のセリフやリアクションを待たずに、一人で段取りどおりにしゃべったり動いたりしてしまう役者さんが多くいました。
 でも少しずつ空間が和らいでいくに従って、気にならなくなりました。自然に受け入れられる程度に滑稽で、突拍子のない言葉や身振りに、かなり笑わせていただきました。それが優しくて可愛いものだから、登場人物だけでなく彼らが居る部屋自体に親しみが沸いてきました。細かいところまで気を配られた舞台装置の、たとえば冷蔵庫の上のコーヒーや、天井のはりに小さく空けられた通気口、ちょっと汚れたタイムカード、後ろがでっぱったモニタなどが、まるで自分の持ち物のように感じられてくるほどでした。

 ここからネタバレします。

 毎日店にやってきていた不審人物は、万引き犯をつかまえる万引きGメンの君島(兼島宏典)でした。彼は店長(一法師豊)に雇われていたのですが、自らの不審すぎる行動が万引き犯に間違われるという、おマヌケさんでした。

 幼稚園児の娘を持つ店員の伊藤知子(瓜田尚美)は、前夫の真下貴史(石曽根有也)と親権の問題でもめています。貴史が知子をロッカーのカーテンの奥に無理やり追い詰めていくラブシーンは、シーンとして完成していたとは言いづらいですが、エロティックで良かったですね。不倫、離婚、子供というトピックに男女の肉体関係をにおわせる要素は不可欠だと思います。らくだ工務店でこんなエロティックなラブシーンは初めてじゃないかしら(ラブシーンだと思うかどうかは人それぞれだと思いますが)。石曽根さんは本当に美男子で、たくさんの女に手を出している悪い男だという空気も合っていました。

 店長(一法師豊)と店員の小島日和(塩湯真弓)との不倫関係の行方が、日常を描く作品の下流を流れ続けるメインテーマのようでしたが、日和は妻子ある店長のもとを去ることを決心して店を辞めた、というだけの顛末では物足りなかったです。何かもうひとつ胸の深いところに届くものが欲しいです。日和が店長に別れを決心したことを伝える、2人きりのシーンは、ちょっと間が長すぎたように感じました。

 魚売り場の綿貫(恩田隆一)が知子(瓜田尚美)に「毎日弁当を作って欲しい」と頭を下げ、知子が綿貫からのお芝居の誘いをOKしたのがすごく微笑ましかったです。こういうけなげな想いが人を幸せにするのよね~。

 音楽は、今までで一番私好みでした。むりやり何らかの感情を強いるような音ではなかったし、軽やかで良かったです。

 一法師豊さん(いっぽうし・ゆたか)さん。今回は気が弱い店長役でしたが、キャラクターづくりのきめ細やかさ、徹底具合に感心します。カメレオン演技と申しましょうか、公演ごとに全く違う人物になりきられているのです。マスクで汗を拭くのには参りました(笑)。らくだ工務店でのご活躍も嬉しいですが、他の劇団でも拝見してみたいですね。
 恩田隆一さん(ONEOR8)。魚売り場担当の綿貫役。ご自身に観客の注目が集まらないところでの演技がとても良かったです。ドアを閉めて去る前とか、イスに座って誰かの話を聞いている時とか。話をごまかすために「ちぇあーっ」と叫んだのが素敵(笑)。
 橋本仁さん(ひょっとこ乱舞)。アルバイトの小早川健太郎役。「ひょっとこ乱舞の役者さんがらくだ工務店に!?」と少し驚きました。だって作品のカラーが全然違う(笑)。だけどとてもハマリ役で自然でした。「無人島にケンタロウ・パラダイスを作る」という夢を語るセリフが良かったです。

出演=一法師豊/志村健一/今村裕次郎/兼島宏典/瓜田尚美/石曽根有也/塩湯真弓(劇団M.O.P.)/恩田隆一(ONEOR8)/橋本仁(ひょっとこ乱舞)
作・演出=石曽根有也 舞台美術=福田暢秀(F.A.T STUDIO) 音響=高橋秀雄(Sound Cube) 照明=山口久隆 舞台監督=一法師豊 宣伝美術=石曽根有也 演出助手=内山友希 制作=山内三知 企画製作=らくだ工務店
公式=http://www.rakuda-komuten.com/

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Posted by shinobu at 16:19 | TrackBack

2006年01月24日

ひょうご舞台芸術『獅子を飼う―利休と秀吉』01/21-26サンシャイン劇場

 キャスト・スタッフともにいつも豪華な、ひょうご舞台芸術の第1回公演の再演です。
 平幹二朗さんと板東三津五郎さんの真っ向対決に涙、涙・・・でございました。
 上演時間は休憩を含む3時間。ちょっと長いんですけどね、後半がすばらしいのでぜひ劇場へ足をお運びください。
 ※NHK衛星放送BS2(←おそらく)で2月に放送されるそうです。昨日はカメラが入っていました。

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 ≪あらすじ≫ RUPサイトより、長いけれどそのまま引用。(役者名)を追加。
 天正16年(1588年)秀吉(坂東三津五郎)は利休(平幹二朗)と共に聚楽第への天皇行幸という大事を無事にすませ、一時お互いの労をねぎらいあう。本能寺の変の後、ほぼ日本全土を平定し終えた晩年の豊臣秀吉。権勢の象徴、聚楽第に天皇を迎え、実質的な天下統一を揺るぎないものとした夜のことであった。
 しかし、ここ数年来、一事が万事、事を急ぎながら事にためらう秀吉の中に、利休は昔の秀吉にはあるまじき変化を敏感に探り当てていた。そんな秀吉の変化に、利休との友情の崩壊を案ずる秀吉の弟・秀長(高橋長英)は、利休にしばらく秀吉とは会わぬ方がよいとすすめる。
 そんなおり、利休は別宅にかぶき女・於絹(大鳥れい)を住まわせ、主人秀吉にも隠れた時間を過ごしていた。その家には、於絹の関係で、禁制のキリスト教を奉じる新三郎(檀臣幸)、新進の焼物師・弥八郎(渕野俊太)といった若者が出入りする。あえて秀吉に楯つかんとするかのごとき利休の暮らしぶりに不安を覚える於絹。しかし、利休は「息抜き」のためと答えるばかりで、かえって危険を楽しむ風でさえあった。
 聚楽第の夜以来、秀吉の天下人としての次なる目標と老いてゆく我が身に対する焦燥はますますつのり、その噂は久しく会いまみえることのなかった利休の耳にも届いてくる。知らず知らず、求め合う二つの魂。しかしその時、天下に野心を持つ石田三成(石田圭祐)と茶人として立身出世を謀らんとする津田宗及(三木敏彦)の策謀もあって、利休の秘密生活の実態が秀吉の耳にはいる。
 「宗易は何を考えている?」キリシタンとつながりがあるということを、あえて度外視した秀吉は、利休と自分との関係をあらためて心に問いただすのであった。
 やがて日毎に高まる利休の名声と、崩壊を予感させて豊臣家を襲う数々の難事。時代が大きく動き始めようとしたとき、再び二人の獅子が対峙する…。
 ≪ここまで≫

 舞台の全体イメージは漆黒の闇。その中を艶やかな和装の役者が上品に、力強く存在します。
 役者の姿が写るほど表面がつるつるに光っているひし形のステージが中央にあり、碁盤の目状に線が入っています。黒光りする御影石が組み合わさっているようにも見えて、荘厳です。人が腰掛けられるぐらい大きな石がひとつ、その御影石のステージから生えるように設置されており、竜安寺の石庭みたいだなと思いました。
 舞台奥には上下にまっすぐ横切る廊下があり、役者が出はけに使います。全体としては変更・装飾が加えられた能舞台とも言えるかもしれません。

 舞台の両袖の手前にパーカッションの生演奏ブースがあり、それぞれに1人(合計2人)の演奏者がいます。彼らの後ろに巨大なオブジェのような板がそびえているのですが、それは金箔がふんだんに塗られた黒い漆塗りののべ棒のようです。
 私の胸にもっとも鮮やかなのは、舞台奥一面に広がる欄間のようなスクリーンでした。とても面白い素材で、照明によって質感が全く変わります。重厚な金にも見えれば、透けてセルロイドのようにもなり、金粉がちりばめられた木工細工にも見えます。そういえば時おりステージ下手に登場する階段は、うすく白みがかった黒色で、書道の墨のようでした。素材の質感に日本の文化が表現されているんですね。なんて粋でかっこいい、大人の舞台なんだろうと、しみじみ味わいました。

 衣裳ももちろん美しかったです。秀吉は金色、赤色などの織りが派手な着物、羽織を着ています。能を舞うシーンもあるし、茶をたてるシーンもあるし、和装の立ち居振る舞いも華やかで嬉しいです。一番好きだったのは秀吉の弟・秀長(高橋長英)が羽織っていた黒いマントです。左肩に大きな金の模様が描かれていて超おしゃれでした。

 「茶会の後、もう二度と会わなくても悔いがないぐらいに、その客におもてなしをする」というのが茶の世界だそうです。これには大感動しました。来客を茶でもてなす日本文化は、なんと高貴で暖かいのだろうと思いました。

 「室町時代以来、日本が文化的な権威を尊重する時代だった(以下略)」(芸術監督・脚本の山崎正和さんのパンフレットの文章より)ということを、私は知りませんでした。小・中・高と日本史を学んできましたが、文化というものが日本の国の中でどういう位置にあるのかを誰も教えてくれなかったし、はずかしながら私自身もそれほど興味がありませんでした。
 でも、私という人間はいったい何かと考えた時に、堂々と迷いなく答えられるのは「日本で、日本人の父と母から生まれた女である」ということだけです。では日本とは、日本人とは何なのか?数千年におよぶ歴史と文化、そして今の世界のどこで何をしているかを答えることになると思います。つまり、私は自国の文化によって成立しているのです。文化なしに私という人間は存在していないということなんですよね。この作品のおかげでそこに気づき、目の前が明るくなった気持ちです。
 ライブドア事件などで金が金を生むという神話が壊れた今、本当の価値は金にあるわけではないということを、私たちは信じられると思います。そして、文化⇒娯楽⇒金という歪んだベクトルに疑問を持ち、それを正すことが出来ると思います。

 ここからネタバレします。

 一番の見どころは終盤の茶室での、秀吉(坂東三津五郎)と利休(平幹二朗)の対話です。身分の差を越えて人間として対等に、真剣に交わっていた2人の間に、徐々にあこがれや対抗心、依存心、甘えなどの感情が渦巻いてきていたことが明るみに出ててきます。そして二人のエゴが対決するのです。
 2人のぶつかり合いの中に、激しい心臓の鼓動と焼けるように熱い感情とが見えたような気がして、涙がぼろぼろと流れました。

 対話の後すぐに、利休は茶人としての使命を忘れていたと気づいて、秀吉の命令どおり自害します。茶室で秀吉に対して「おもてなし」をしなかったのですから、利休の言う通りです。でも、一途に互いをもとめあう気持ちが正面衝突したあの瞬間も、「おもてなし」と同じぐらい温かくて尊いものだったように、私は感じました。

 演出の栗山民也さんがパンフレットに書かれている“コンフリクト(=意見・感情・利害の衝突。争い。論争。対立)”について考えました。現代はそれがなくなっている状態で、“コンフリクト・フリー(何の心理的葛藤もなく、ただ支配をそのまま受け入れてしまう)”という言葉で表されるそうです。たしかに10年前ごろは、私にも論争や対立をした時期があったけど、今はあまりないですね。

 最近、ネット上で激しく議論をしている人たちのやりとりを見る機会がありました。誰かが相手に対して「クオリティが低い」という理由ですごく怒ってるんです。文章だけの戦いであんなにも熱くなっている人たちがいることに懐かしさを感じながら、私はそのまま眺めさせてもらっていたのですが、このお芝居を観てその気持ちが少しわかった気がします。「本気でコンフリクトしてこない奴なんて、友達じゃない!」ってことを訴えていたんですね。

 緊張がぴーんと張り詰めた真剣勝負のコミュニケーションは、スリリングで刺激的で、官能的でさえもあります。そういうことって例えば恋愛が始まる前にもよく生まれると思います(恋愛が始まった途端に消えてなくなることが多いですが)。
 利休が死んでも、秀吉そして茶の世界の中に利休は生き続けています。命がけの対話(コミュニケーション、コンフリクト)に、永遠の命が宿るということなのではないでしょうか。

 利休「私は獅子を二畳半の部屋に閉じ込めたいと思った。しかし飼いならした途端、獅子は獅子でなくなってしまう。」
 人間は何かを欲するとき、自動的にジレンマに陥るのだなと思いました。

《兵庫、東京》
出演=平幹二朗/平淑恵/高橋長英/立川三貴/三木敏彦/石田圭祐/渕野俊太/壇臣幸/篠原正志/板東八大/板東大和/松川真也/大窪晶/大鳥れい/板東三津五郎 演奏=高良久美子/山田貴之
作=山崎正和 演出=栗山民也 美術=堀尾幸男 照明=勝柴次朗 衣裳=緒方規矩子 音楽=仙波清彦 音響=秦大介 演出助手=北則昭 舞台監督=澁谷壽久 芸術顧問=山崎正和 制作=アール・ユー・ピー
チケット発売開始 10月22日(土)10:00全席指定(税込) A席5,500円 B席4,500円 6ステージ
公式=http://www.gcenter-hyogo.jp/
RUP内・作品公式=http://www.rup.co.jp/20051201_hyogo_shishi/index.html

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Posted by shinobu at 16:38 | TrackBack

2006年01月23日

岡田利規氏の通年ワークショップ『身体/言語ゼミ』2006年4月の毎週(水)午後@四谷アート・ステュディウム

 四谷アート・ステュディウムで4月から、劇作家、演出家の岡田利規さん(チェルフィッチュ)の年間を通じたワークショップがあります。
 千歳船橋ディストラクションから得た情報です。
 ご興味のある方は「この記事の続きを読む」をクリック!

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 下記は四谷アート・ステュディウムのホームページから引用させていただきました。詳細は四谷アート・ステュディウムにお問い合わせください。

 ■四谷アート・ステュディウム
  所在地:東京都新宿区四谷1-5
  TEL 03-3351-0591

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身体/言語ゼミ
[前-後期]水曜日|14:00-15:30|6単位|全24回
講師=岡田利規/高嶺格/松本修/山崎広太/桜井圭介/内野儀/國吉和子(予定)/ほか

 単一な身体とはイメージに媒介されたものにすぎない。われわれを強迫しつづける『健康で美しい身体』というイメージ。身体の技術がたたかい、こわすべきは、こうしたイメージの完全さだ。タコが自分の足を食べ食べられた足はまた蘇生するように、利き腕を消して、たとえば右腕/左腕の対称性が取り戻されねばならない(左腕の思考と右腕の思考は別々であるべきだし、双方は共存すべきだ)。身体の多数性、可塑性を獲得するべく様々なるアプローチ、テクニックを訓練する。
 年間を通じた岡田利規ワークショップ、高嶺格ワークショップ、松本修ワークショップに加えて、山崎広太ワークショップ、桜井圭介、内野儀、國吉和子ほかによるレクチャーが身体表現への知見を広める。
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 入学金12,000円+受講料48,000円=60,000円と考えると、合計24回なので1回分(1.5時間)は2500円になります。レクチャーも面白そうですね。

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Posted by shinobu at 16:26 | TrackBack

2006年01月22日

boku-makuhari『突端の妖女』01/09-22名曲喫茶ヴィオロン(阿佐ヶ谷)

 boku-makuhari(ボクマクハリ)は岩崎裕司さんが作・演出する演劇ユニットです。岩崎裕司さんは青年団に所属する劇作家・演出家・俳優なんですね。オールツーステップスクールから笠木泉さんのお名前で宣伝メールが届き、ホームページを見て面白そうだと思ったので予約しました。
 ヴィオロンに詰めぎみの客席で1時間50分はちょっと環境的につらかったですね。目の前でかなりハードな事件が起こるので、私には刺激も強すぎたかも。前売り1000円っていうのはとっても安いと思います。

 レビュー⇒LIVESTOCK DAYSほぼ観劇日記小劇場系

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 ≪あらすじ・作品紹介≫公式サイトよりそのまま引用。(役者名)を追加。
 「突端」とは「先っぽ、先端」という意味の他に、「行き止まり」という側面もある。突端に昇った妖女は、これからどうするのか、そらに飛び立つとでも言うのだろうか…。
 これは異様に高い火葬場の煙突が象徴的な町に住む人々のお話。
 7年ぶりに帰ってきた姉(笠木泉)と、それを迎える周りの人々。
 かつて姉と交際していた女(青山麻紀子)。その女を慕う女子高生(本田怜麻)。その女子高生を追いかける古文の教師(佐藤幾優)…、「複雑に絡み合いそうで絡まない人間のメチャクチャ」をさらにグチャグチャにかき混ぜて、最後に艶っぽいと行きと一緒に投げつけるボクマクハリ第5弾!
 ≪ここまで≫

 公演は終了していますので、ネタバレします。物語については小劇場系が非情に詳しいです。

 外国から実家に帰ってきた姉・明美(笠木泉)の弟は美津夫(西山竜一)。彼には恋人のジュン(柳沢茂樹)がいて、つまり彼等はゲイのカップルです。幕開けからいきなり彼等がセックスをしている声が聞こえるという高刺激。一見普通の人たちが普通の会話を交わすスタイルの静かな演劇でしたので、何かと生々しいんですよね。私には・・・つらかったです。
 名曲喫茶ヴィオロンはその名のとおり喫茶店で、客席は1ステージにつき25席限定です。喫茶店の中央でお芝居が上演されますが、客席に座った状態で足が役者さんに当たるぐらいの密着度です。そこでパンツ一丁の男の人が(しかもついさっきまでセックスしていた人が)動き回る・・・キツかった・・・。

 農業をやってたり、東京に出る相談をしていたり、舞台になっている街はかなりの田舎のようです。ヤクザがそうめんで生業を立てているとか、ちょっと笑える設定もあります。ヤクザの坊ちゃん(稲見隆洋)はもともと田舎の雰囲気があるキャラクターですが、他の役者さんは田舎の人に見えませんでした。だから、プライバシーが開けっぴろげな状態が、しっくりこなかったです。
 また、ヤクザの坊ちゃんがどもるのとか、古文の先生(佐藤幾優)がにやにやしながらブラジャーを干すとか、その他の苦笑を誘う設定についても、何かしらわざとらしさが鼻について私は笑えなかったし、見ているのもちょっと苦しかったです。

 同性愛者で異性を差別する人って実際にいますよね。このお芝居ではジュンがそういう人物として描かれていました。例えば気を失った女性を起こすのに、顔に水を吹きかけるとか。あからさまに女性に対してひどい態度をとります。そういう人物なんだと思って受け入れればいい事なのですが、私はどうにも不快でした。今、すごく身近にありながら見過ごされている差別だと感じていまして、普段から気にかけているので。そういうことも狙いに入っているのかもしれませんが。

 明美が「自分が自分の味方だって、どうしてわかるの?」と言うのに共感。その明美に対して素直に、まっすぐに向き合うナツも美しかった。

 役者さんは明美役の笠木泉さんがかっこ良かったです。
 boku-makuhariは、いつか劇場でお芝居を上演される時にまた伺おうかと思います。

出演=青山麻紀子/笠木泉/本田怜麻/柳沢茂樹/西山竜一/佐藤幾優/高屋七海/稲見隆洋
作・演出・宣伝美術・総合製作=岩崎裕司(昨年「最高の前戯」で、かながわ戯曲賞受賞)
boku-makuhari=http://boku_makuhari.at.infoseek.co.jp/

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Posted by shinobu at 23:53 | TrackBack

地点『Jericho(エリコ)』01/19-22シアタートラム

 三浦基さんが演出する地点は去年、活動の拠点を東京から京都に移されました。それから初めての東京公演は松田正隆さんの戯曲の2作品連続上演です。『Jericho』は内田淳子さんとピエール・カルニオさんの二人芝居。
 地点は2度()拝見してその凄さに感服し、三浦さんの作品にはできるかぎり足を運びたいと思っています。

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 こちらの舞台写真がお芝居が始まったばかりの風景です。この時点でもう緊張感がビリビリ来ていました。白いワンピースに白い帽子の女(内田淳子)は、顔が見えないからさらに目を引きます。上手後方に立っている男(ピエール・カルニオ)も、包帯で顔が見えません。ちょっと怖いです。

 古びた木の机の上に座ったまま、女は早口ではきはきと話し始めます。きりりとした語り口と、ときどき素っ頓狂な発音になる単語たちに引き込まれて、じーっと彼女を見つめていました。後方にいた男が前方に出て来て彼も話し始めるのですが、ちょっとなまった日本語です。包帯を取ると金髪。あぁ、白人なんだな、西洋人なんだな、と思ってそのまま聞いていましたが、違和感が沸いてきました。
 タイトルのJericho(エリコ)というのは地名で、女はポーランドから妹が待つエリコに行く旅の途中なのです。砂漠の道の昼下がりに、日本人の女と白人の男が、日本語を話している・・・。役者さんが2人とも日本人だったら別にひっかからなかったと思います。男性がフランス人なのには、何か意味があるのかしら。

 男はどうやら彼女の死んだ夫であるとわかり、女は男の隠し子を引き取ったが、途中ではぐれてしまって・・・という辺りまでは記憶があるのですが、そこからはうとうととしてしまい・・・。意味がわからない、意図がわからない、という状態が長く続きすぎました。私の教養不足のせいかも。あと、許容範囲が狭いのかも。フランス人の日本語への違和感がぬぐえず仕舞いでした。
 舞台奥のスクリーンに文字が映写されましたが、意味を汲み取りにくい言葉が続いたので、あまり心には入って来ずでした。※読者の方より情報をいただきました。映写されていた文字は、新約聖書の言葉だそうです。

 終演後にロビーで戯曲本(600円)を買って帰りました。読んでやっとわかったのですが、これはワルシャワに住んでいて、ゲットーに強制連行されたユダヤ人の話なのですね。読んでから観れば良かったとちょっぴり後悔しました・・・。だって、読んだらすごく面白かったんだもの。

 来週の2作目を楽しみに待つとします。

≪京都、東京≫
「Jericho」出演=内田淳子/Pierre CARNIAUX(ピエール・カルニオ)
2003年7月に京都芸術センター、2005年4-5月のフランス2都市を経て、東京初演。
作=松田正隆 演出=三浦基 舞台美術=杉山至×突貫屋 照明=吉本有輝子 音響=堂岡俊弘 映像=山田晋平 舞台監督=西田聖 演出助手=村川拓也 宣伝美術=京 制作=田嶋結菜×橋本制作事務所 主催=地点 提携=世田谷パブリックシアター 助成=THE SAISON FOUNDATION 芸術文化振興基金  協賛=資生堂 京都芸術センター制作支援事業
発売=11月15日 一般前売3,000円/一般当日3,500円、学生前売2,000円/学生当日2,500円(要学生証)、2演目セット券5,500円(前売のみ地点にて取扱い)
公式=http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/jouhou/05-2-4-48.html
地点=http://www.chiten.org/

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Posted by shinobu at 17:32 | TrackBack

映画「運命じゃない人」(配給:クロックワークス)

 「運命じゃない人」は上映中に信用できるクチコミが複数あったので、見てみました。楽しかった~♪
 監督・脚本は内田けんじさん。PFFスカラシップを受けての初の劇場版長編です。海外で色んな賞を受賞しています。※DVD発売中。

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 役者さんが地味で、しっかり演技されていて良かったです。アイドルとかスターとかが出ていると、不要なアップとか異様に盛り上げる音楽とかシーンとかがあって、ウザイんですよね。でもこの映画では撮り方やセリフも含め、作品としてしっかり楽しむことが出来ました。

 ジャンルはサスペンスになるんですね。なるほど、確かに・・・(笑)。

 さて、調子に乗って今回も五つ星評価をしちゃいます。

  ★☆☆☆☆ お薦めできない
  ★★☆☆☆ 好みじゃないけど観てよかった
  ★★★☆☆ 面白かった
  ★★★★☆ お薦めです
  ★★★★★ 人生変わるほど感動!

 「運命じゃない人」は ★★★☆☆です。
 ちょい辛口かもしれませんが、まあ「お薦め」まではいかないかな、と。

■第14回PFFスカラシップ作品 ■2005年カンヌ国際映画祭〈批評家週間〉正式出品作品 ■フランス作家協会賞(脚本賞) ■最優秀ヤング批評家賞 ■最優秀ドイツ批評家賞 ■金のレール賞(鉄道賞)
出演=中村靖日/霧島れいか/山中聡/山下規介/板谷由夏/ほか
監督・脚本=内田けんじ 製作=矢内廣/中村雅哉/児玉守弘/黒坂修/高野力 撮影=井上恵一郎 照明=鳥越正夫 美術=黒須康雄 音楽=石橋光晴 衣装=佐野あずみ/永井伸子 配給=クロックワークス 2004年/日本/98分/ビスタ/モノラル/カラー
公式=http://www.pia.co.jp/pff/unmei/
内田けんじの『運命じゃない人』ブログ =http://uchidakenji.at.webry.info/
データ、写真あり=http://www.minipara.com/movies2005-2nd/unmei/

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Posted by shinobu at 16:29 | TrackBack

東宝ミュージカル『ベガーズ・オペラ』01/08-31日生劇場

 ブレヒトの『三文オペラ』が好きだし、内野聖陽さん目当てで(笑)チケットを取りました。
 う~ん・・・退屈しちゃって第1幕だけで帰ってきてしまいました・・・ごめんなさい。休憩2回(20分と10分)を含む3時間30分という上演時間にもひるみました。

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 ストーリーはこちら。一歩ずつ一歩ずつ、同じようなテンポで展開するのがつまらなかったです。歌もパワーが伝わってきませんでした。

 開演前にお客様に小道具を出させたり、ほうきで舞台を掃除させたり、かなり温かい客いじりがあります。ステージサイド・シートという席は楽しそうですね(お尻が痛いらしいですが)。ベガー(乞食)が上演する音楽劇ということで、みすぼらしげな衣裳の役者さんたちが客席からわんさか、ざわざわと現れます。

 そもそもベガーってのが私の好みじゃないんです。『レ・ミゼラブル』でも貧民街が苦手でした。ミュージカルはチケット代が高いし劇場は広いし、最低でもハッピー&ゴージャスなものは欲しいのよね・・・というのが私のスタンスですね。

 『エリザベート』は現実にはありえない幻想世界と、内野さんのけれん味あふれる死神演技が色っぽくて好きでした。でも今作の内野さんは、けっこう普通。出てきてもあんまり内野さんってのがよくわからなかった。まあ1幕ですしね、2幕、3幕と続くのだから見せ場は後半にあるのでしょう。先に帰った私が悪いのです。

 <ジョン・ケアードによるイントロダクション>より一部引用。
 ジョン・ゲイが「ベガーズ・オペラ」を書いたのは、1727年。今から278年前です。
 【中略】
 初演から二百年以上経ったところで、ベルトルト・ブレヒトが「ベガーズ・オペラ」を自由に改作してドイツで上演し、タイトルも「三文オペラ」としました。ただし劇作品としては原作のほうがずっと優れており、ブレヒトの多くの作品とちがって、年月を経ても古くなっていません。永遠の若さを保っている「ベガーズ・オペラ」は、英国では18世紀演劇の名作と考えられています。
 <引用おわり>
 演出のジョン・ケア―ドさん、はっきりと言い切ってらっしゃいますね。驚きました。

原作=ジョン・ゲイ 翻訳=吉田美枝 演出・脚色=ジョン・ケアード 音楽=イローナ・セカッチ
出演=内野聖陽/高嶋政宏/村井国夫/橋本さとし/金田龍之介/島田歌穂/笹本玲奈/森公美子/入絵加奈子/高谷あゆみ/山崎直子/山崎ちか/泉里沙/宮菜穂子/小此木麻里 /三谷六九/水野栄治/小西のりゆき/kuma/川本昭彦/幸村吉也/照井裕隆/村上勧次朗/原田優一
S-12000円 ステージサイド・シート-10000円 A-6000円 B-3000円
公式=http://www.toho.co.jp/stage/beggars_opera/welcome-j.html
ぴあ=http://t.pia.co.jp/promo/play/beggars_opera.jsp

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Posted by shinobu at 15:55 | TrackBack

2006年01月21日

山の手事情社・Yamanote Fair2006『タイタス・アンドロニカス』01/13-22吉祥寺シアター

 『牡丹燈篭』につづいて拝見してまいりました。『タイタス・アンドロニカス』はスイス、ドイツ公演を経た東京凱旋公演なんですね。ベテランメンバーによるめちゃくちゃカッコイイ作品でした!!あぁ、今夜は山本芳郎さんが演じた黒人アーロンの夢を見そう!ヤバイぐらいカッコ良かった~・・・ため息モンです~。
 1/21(土)の昼夜は『ぴん』なので、『タイタス・・・』は1/22(日)の昼13時の1ステージを残すのみ・・・かと思ったら、17時に追加公演があるそうです。残り2ステージですね。
 ※NHK芸術劇場2月12日に放送されます。

 ご覧になった方のレビュー⇒小劇場系藤田一樹の観劇レポートLIVESTOCK DAYS

 ★レビューは後ほどアップ予定。

"Titus Andronicus" by William Shakespeare
*3本立て公演。各4ステージ・計12回。1/17(火)休演。『ぴん2006』はスケジュールの都合でいけなさそう(涙)。
出演=山本芳郎/倉品淳子/浦弘毅/三村聡/大久保美智子/水寄真弓/太田真理子/山田宏平/川村岳/斉木和洋/岩淵吉能/野々下孝/鴫島隆文/名久井守
構成・演出=安田雅弘 照明・舞台美術=関口裕二(balance,inc.) 音響=斎見浩平 舞台監督=本弘 衣装=渡邊昌子、栗崎和子 ヘアーメイク=尚照矢 宣伝美術=福島治 演出アシスタント=小笠原くみこ 舞台写真撮影=大石創介 制作=福冨はつみ 製作=劇団山の手事情社 有限会社アップタウンプロダクション UPTOWN Production Ltd.
公式=http://www.yamanote-j.org/

Posted by shinobu at 01:17 | TrackBack

2006年01月20日

JACROW×Rel-ay『マザーテレサを逃がす方法』01/19-22王子小劇場

 Rel-ay(リレイ)の かあきじいんず さんの脚本をJACROW(ジャクロウ)の中村暢明さんが演出する2劇団の合同公演(コラボ企画)です。
 初日・・・っていう感じでしたね。脚本には医学(生物学?)の知識が豊富に盛り込まれており、役者さんのキャラクターもそれぞれに個性があって面白いのですが、スタッフワークがうまくいっていないようで、残念。

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 ≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより引用。(役者名)を追加。
 刑事・鬼頭(倉方規安)、鑑識・明神(本郷小次郎)、ハッカー・金子(園田裕樹)の三人は、殺人事件被害者の戸籍を闇で売買する小悪党たち。自分たちの立場を利用して、ちょっと小遣い稼ぎをする……だけのはずだった。一人の女(中村裕美)を仲間に加えた途端、運命の歯車が狂い始める。臓器を狙う借金取り(勢登健雄)に、永遠の愛を誓う産婦人科医(長井教行)、生命を賭けたゲームが始まった。
 裏切りは連鎖し、本能と欲望の渦巻く人間関係が交錯する。そして、19年前と変わらぬ姿の少女が微笑んだ。
 JACROW(ジャクロウ)×Rel-ay(リレイ)コラボ企画でお贈りするお話は、「運命の悪戯」をテーマにしたクライムコメディ。
 ≪ここまで≫

 レイプ、猟奇殺人、ヤクザ、借金取立て、売春、戸籍&臓器売買・・・と、ダークな世界のお話です。こういう犯罪サスペンスものって、たたみかけるように展開してもらいたいんですよね。でも、せっかく盛り上がっても暗転の度にそれが弱まって、シーンごとにブチっと途切れてしまっていました。あと、音楽がすごく疑問でした。なぜあんなに何度も切り替わったのかしら。
 テーマがハードなわりに笑いはそれほどエログロではなく、微笑ましいテイストだったのが良かったです。すっごくキュートでエッチで笑えるシーンがありました。ネタバレするので後ほど。

 舞台はほぼ黒に統一された抽象美術で、警察、喫茶店、ヤクザの事務所、医院、養護施設など場面がよく変わります。形状は三角形。もともと四角い舞台があったとすると、それが斜め半分に切り落とされている状態です。上手側は客席スペースがかなり多い目になっています。舞台は間口が広いけれど、きっと実際は狭いのでしょうね。王子小劇場は天井が高いし、色んな空間になって面白いですよね。今作は劇場がすごく広く感じました。

 ここからネタバレします。

 チラシ画像からも想像がつきますように、クローン人間のお話です。自分と妻・清子(永野麻由美)との愛を永遠に続かせたいという動機から、クローンを生み出し続ける医師(長井教行)がキー・パーソンになっています。
 その医師自身がクローンであったということが悲しいんですよね。そこのドラマをもっと見せて欲しかったです。最後の方に登場した、医師の弟で清子(永野麻由美)の元フィアンセという義人(白石元哉)の存在が、いったい何だったのかが全然わかりませんでした。医師とその妻(のクローン)のエピソードの肉付けだったのでしょうね。

 「1分間太陽を浴びると、人間の遺伝子には9,000箇所(数は曖昧)も傷がつく。だから常に新しい細胞を生み出すことによって、生命は維持される」なんて、知らなかったな~。だからクローン人間は太陽を浴びると死ぬんですね。新しく細胞を生み出す力がないから。
 学術的な知識が基盤になっているだけでも情報としては面白いし、ハッカーの金子(園田裕樹)が作る、役に立たなそうな発明品が大事な場面で大活躍するのも楽しいです。最後にロマンティックなラブシーンまで用意されていて、ちゃんとしてる娯楽作品だと思いました。でも、うまく運んでいない・・・もったいないです。

 みどころはヘルス嬢の海野(田中まこと)と刑事の鬼頭(倉方規安)のイメクラ・プレイでしょう(笑)!シチュエーションが異常に凝っていて、ほぼ劇中劇状態。テレながら爆笑しちゃいました。
 鬼頭(倉方規安)は母親がレイプされて生まれた子供で、しかもその母親が精神異常になって亡くなっています。つらい幼少時代を経験したせいで、女性に対して正常な愛情や性欲が持てないというキャラクターなんですね。
 他の登場人物についてもそういう隠れた要素がもっとあるのではないでしょうか。残念ながら人物についてはあまり深みが感じられなかったです。

 田中まことさん。ヘルス嬢役。かわいーーーっ!!猫耳&しっぽにメガネって誰が考えたんだ!(笑)。ピンクのレースのベビードール風下着とかさ、ヤバイよね(笑)。そういう意味で男性は必見かも♪健康美の可愛さなのでいやらしさがなくてグー。演技も良かったです。
 本郷小次郎さん(ヰタ・マキ)。鑑識官の明神役。パワフルなキャラクターづくりで印象の強い本郷さんですが、今回はグっと抑えた静かな演技でイイ男でした。ラブシーン、いいよね~。金子の試作品“取り返しのつく過ち”スプレーを使う素敵なシーンなので、キスやハグはもっと大胆にやって欲しいと思いました。
 永野麻由美さん(Rel-ay)。清子役。QUEENの替え歌テーブル・セッティングが最高。何だよ、埼玉・彩の国って(笑)。笑顔がまっすぐできれいでした。

 タイトルはいったいどういう意味なのかしら。マザーテレサという単語は出てきたけどよくわからなかったなぁ。

出演=本郷小次郎(ヰタ・マキ)/倉方規安(InnocentSphere)/中村裕美/長井教行(Rel-ay)/永野麻由美(Rel-ay)/桜井昭博(Rel-ay)/勢登健雄(オフィス・ヒューリッド)/高橋今日子/田中まこと/園田裕樹(はらぺこペンギン)/中村暢明(JACROW)/白石元哉(The Beautiful Music)
企画=JACROW × Rel-ay 作=かあきじいんず(Rel-ay) 演出=中村暢明(JACROW) 舞台美術=伊藤秀男 照明=シミズトモヒサ 音響=佐藤春平/筧良太(Sound Cube)  小道具=湯田商店 衣装=中西瑞美 宣伝=美術辻洋(Rel-ay) WEB=秋山龍(Rel-ay) 舞台監督=杉江聡 舞台監督補=村田真紀(グワィニャオン) 演出助手=橋本ユウキ(No Style Points) 記録映像=長谷川靖 制作=黒田朋子(JACROW) 制作補=山本佳津江(Rel-ay)・河口礼志(Rel-ay)・立入梓
前売:2500円 当日:2800円(日時指定・整理番号付・全席自由)
公式=http://jacrow.rel-ay.com/

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Posted by shinobu at 12:03 | TrackBack

2006年01月19日

ホリプロ/日本テレビ『サムワン~Someone who'll watch over me~』01/12-22俳優座劇場

 ウーマンズ・ビュウという女性演出家による3連作シリーズの第3弾です。松本祐子さんの演出が好きなので伺いました。
 千葉哲也さんの演技がすばらしかった!
 ※公式ブログにインタビューなどが充実しています。

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 折込チラシの一番上に『サムワン』用語集があり、日本人にはわかりづらい言葉や文化、世界情勢等について、ものすごくわかりやすい説明がされていました。全部読んでからご覧になることをお勧めします。かゆいところに手が届く用語集でした。とても感謝しています。

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより引用。
 突然拉致され、理由もわからないまま投獄された3人の国籍の違う男たち。彼らは迫り来る死の恐怖に怯えながらも、豊かな想像力とユーモアを忘れないことで、外界から隔離された極限状態に生きる希望を見出そうとしていた。時には喧嘩をしながらも、お互いがお互いを見守り、次第に関係が深められていく3人。しかし、その関係が崩れる日が・・・。
 ≪ここまで≫

 こちらの説明にもありますように、1980年代の実話を基にしたお話です。外界と完全に隔離された牢獄が舞台の男3人芝居。しかも上演時間が2時間15分休憩なしです。環境的にはちょっとキツイですが、実力派男優の真剣な演技合戦は見ごたえがありました。
 さびた鉄の板でかこまれた、窓のない部屋。男たちが右足に鉄の鎖をつけられ、壁につながれています。外界と完全に遮断された密室の極限状態をどうやって生き延びるのか。

 公式ブログの松本祐子さんのお言葉にもありますように、人間は想像力によって、人間らしく生きていけるんですね。自分が過去に体験した喜びを自分の中から再現することで、3人は生き延びていました。
 突然、理不尽につかまえられて怒りと悲しみがあふれ、未来に絶望し、慟哭するイギリス人のマイケル(大石継太)に対して、前からその牢に居たアメリカ人のアダム(高橋和也)とアイルランド人のエドワード(千葉哲也)が「笑えーっ、笑えー!!」と怒鳴ります。
 人間は喜びや楽しみがあるから明日も生きていくんですよね。美味しいとか、気持ちいいとか、自分が好きなもの、人、家族とか・・・幸せを感じないと人間は生きることが苦痛になるんだと思います。
 だから、人間は貪欲に自分の幸せを追求しなきゃいけないじゃないでしょうか。無責任になったり自分勝手になっちゃいけないですが、まっすぐに幸せを求めて生きて行ってもいいんだなと思いました(あら、なんだか私ってネガティブな人間・・・)。

 サブタイトルからもわかるように“SOMEONE TO WATCH OVER ME”がよく流れます。この曲には思い出がありまして、中学生の頃に一人で映画館に行って観た映画『誰かに見られてる』のテーマ曲だったんです(これまたタイトルそのままですが)。大都会の美しい夜景が画面いっぱいに広がり、そこにスティングが歌う同曲が流れました。あぁなんて素敵なんだろうと思い、さらに映画もすごく好きだったので、私の中では「ジャズといえばこの曲!」です。あ、ジャズじゃなくても好きです(笑)。
 暗転の時に何度もこの曲が流れて私はご機嫌。でも一度だけ「またかぁ・・・」と思った時もありました。テーマ曲にはそういうリスクがありますよね。

 壁だけでなく天井も床も同じ鉄の壁で埋め尽くされた美術でした。中央より少し下手で舞台奥寄りの天井に、四角い穴が開いており、上へと続く銀色のはしごの下の部分だけが見えています。囚人達の手には届かない高さです。
 その同一色・同一質感の壁を、照明で赤茶色に見せたり白い灰色に見せたりします。ラメのようにぴかぴか光る部分を際立たせたり、くさりの模様を浮かび出させたり、3人の会話の内容によって変化して、かなり多くのバリエーションがありました。

 ここからネタバレします。

 彼らは何も持っていないので、すべて想像力で生み出します。妻や母親、家族に手紙を書くと言って独白をするとか、グラスを持った振りをしてマイムでお酒を飲む演技をするとか。空想でマティーニやシェリーを飲むシーンでは、私の口やのどにシェリーの味が広がりましたし、クリスマスに空飛ぶ車“チキチキバンバン”でイギリスとアイルランド上空を旅する時は、ビッグベンがそびえるロンドンの夜景が私の目の前にも広がりました。これは役者さんの演技、およびそれを実現させた演出の賜物です。照明もすごく合ってました。

 最初につかまっていたアダム(高橋和也)が殺され、残されたエドワード(千葉哲也)は気が狂いそうになります。一番後に入ってきたマイケル(大石継太)はまだ正常でした。でもアイルランド人とイギリス人の相性は最悪。致命的な言い争いをしながらも、2人は協力して生き続けます。そして次はエドワードだけが開放されることが決まります。
 エドワードがマイケルに「俺が(お前を)見守ってる」と言って、牢獄から出て行きます。たぶんこれが"I'll watch over you"なんでしょうね。マイケルはエドワードが自分の母親のところに行ってくれること、自分のことを想ってくれていることを信じ、想像して、一人で生きていかなければなりません。マイケルは目を力強く見開いて、体を震わせながら、舞台にたった一人で立たずみます。そこで終幕。

 アダム役の高橋さんが“Amazing Grace”を歌われましたが、ちょうど前日に『スタッフ・ハプンズ』でも歌われていたんです。同じ歌なのに演出的にも、伝わってきた意味的にも全く違って、皮肉でした。歌も使いようですね。ヒットラーにとってのワーグナーとか、そういうことも想像しました。

 千葉哲也さん。アイルランド人ジャーナリストのエドワード役。行動が何かと野蛮で荒っぽいバカな男かと思ったら、想像力がすごく豊かでユーモアのセンスもあり、そしてアダム(高橋和也)が死んでしまった後のシーンでは弱さも見せます。妻への手紙を読むシーンや妻と一緒のベッドに寝ていると想像するシーンはめちゃくちゃセクシーで、パンツの下に露出された白い足がなまめかしかった。
 白いシャツにチノパン、革靴をゆっくり身に着けながらイギリス人のマイケル(大石継太)に別れを告げるところでは、憂い顔に涙を浮かべながらの静かな佇まいが優しく、凛々しく、美しかったです。この芝居の中で男のいいところの全てを見せてくださったように思います。

Women's View series~Director's eye ウーマンズ・ビュー・シリーズ ディレクターズ・アイ
出演=高橋和也/大石継太/千葉哲也 ※村上淳は体調不良のため降板。代って高橋和也がアダム役。(2005/10/27時点)
作=フランク・マクギネス 翻訳=常田景子 演出=松本祐子 美術=堀尾幸男 照明=沢田祐二 音響=高橋巖 衣裳=出川淳子 舞台監督=加藤高 舞台統括
=荒木眞人 主催=ホリプロ/日本テレビ 企画制作=ホリプロ
全席指定5,600円
ホリプロ=http://www.horipro.co.jp/ticket/
公式ブログ=http://blog.eplus.co.jp/wvs/
俳優座劇場内=http://www.haiyuzagekijou.co.jp/produce/wvs.html

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Posted by shinobu at 15:13 | TrackBack

ホリプロ/TOKYO FM『クラウディアからの手紙』01/18-02/05世田谷パブリックシアター

 主演の佐々木蔵之介さんをはじめキャストがとても豪華で大規模な公演のようなので、早々と初日のチケットを取っておりました。シベリア抑留などの実話を元にした作品、しかも演出が鐘下辰男さんですから重たい芝居だろうことは予想していました。そして、やっぱり重たかった・・・。
 なんと、作品のモデルとなった蜂谷弥三郎さんとクラウディアさんが、劇場にお見えになっていました!カーテンコールでは舞台上にあがってお話をしてくださって・・・これで泣かない観客はいないですよっ、ホント!
 蜂谷さんは87歳、妻の久子さんは88歳、クラウディアさんは84歳だそうです(チラシより)。

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 ≪作品紹介≫ 公式サイトより引用。(役者名)を追加。くわしい物語はこちら
 「他人の不幸の上に私だけの幸せを築くことはできません。」
 無実の罪でロシアに抑留された1人の男、蜂谷弥三郎(佐々木蔵之介)。
 50年間、夫を信じ待ち続けた妻、久子(高橋惠子)。
 37年間連れ添った夫を祖国に送り返した、もう一人の妻、クラウディア(斉藤由貴)。
 あまりの感動に涙が止まらない…過酷な運命が生んだ「真実の愛」。
 ≪ここまで≫

 ガランとした、黒を基調とした空間。舞台奥には鉄骨が一本、縦に吊り下げられています。役者さんが大きなトンカチで鉄骨を叩いて、カーン!という音を鳴らすのです。サイドカーと理髪店のイス以外はほぼすべて抽象的に表現されます。照明でステージを部分的に照らし、光の当たる場所が変化することで、場面転換したりシーンが作られたりします。全体的に暗く、重たく、緊張感が漂う、鐘下さんならではの雰囲気でした。

 やっぱり「他人の不幸の上に私だけの幸せを築くことはできません。」というクラウディアのセリフは名言です。その高潔な無償の愛が、今の幸せを生んだんですよね。あぁ、ご本人を見てしまったから・・・もう何も言えません。ただただ、尊敬します。見習いたい、なんて言うことすらおこがましい。

 ただ作品としてどうだったかというと・・・妙な感じでした。振付が井手茂太さんってことで、鐘下さんの重厚で陰鬱なムードと合ってないと思いました。そもそも役者さんはダンサーじゃないから踊りは下手ですし。コミカルだったり脱力だったりしても、あまり美しくないのです。
 あと休憩15分を含む3時間は長かったですね。特に最後の演出は・・・意外であると同時にがっかりでもありました。でも、ボロボロ泣いちゃったけど(苦笑)。

 お着物姿の高橋惠子さんが舞台上にいる時間が長く、日本で待っている久子の存在をずっと感じられて良かったです。高橋さん、すごく美しかったです。

 ここからネタバレします。

 とうとう蜂谷(佐々木蔵之介)が久子(高橋惠子)の待つ日本へと帰ったところで、舞台奥の壁が全面スクリーンになり、映像が映し出されました。テレビの映像です。テロップとか出てるし。それは実物の久子さんが、実物の蜂谷さんを駅で迎え、2人が再会し、抱き合うところでした・・・!びっくりしました。最初は、なんじゃそれ!?って思いました。だって今まで芝居で作り上げてきた世界を、テレビの現実で壊しちゃったんですから。
 でも・・・白髪の可愛らしいおばあちゃんになった久子さんと、顔をしわくちゃにして泣く蜂谷さんを見ると、涙が溢れてきて・・・・あぁ、これは実話なんだなって。今、生きている日本人とロシア人の現実なんだなってしっかりと確認できました。戦争がすごく近くなりました。

 不気味で恐ろしげな音楽ばかりがかかっていたのに、ラストだけ妙に感動を誘うイイ音楽だったのも不自然な気がしたんですが、テーマソングなんですね。

≪東京、大阪、愛知、広島、仙台≫
出演=佐々木蔵之介/斉藤由貴/高橋惠子/山西惇/池内万作/村上大樹/久松信美/宮島健/小林勝也/すまけい/植木紀世彦/翁長誠/亀田佳明/斉藤直樹/柴田雄平/土倉有貴/渡部紘士
原作=村尾靖子著 海拓舎刊「クラウディア 奇蹟の愛」から 脚本・演出=鐘下辰男 テーマソング=溝口肇 美術=島次郎 照明=中川隆一 衣裳=小峰リリー 振付=井手茂太 音響=井上正弘 ヘアメイク=佐藤裕子 殺陣=渥美博 演出助手=坂本聖子 舞台監督=小林清隆 主催=ホリプロ/TOKYO FM 共催=世田谷パブリックシアター 特別協力=日本海テレビジョン放送株式会社 企画制作=ホリプロ“ホリプロ 創業45周年記念公演”
S席7,000円 A席5,800円
公式=http://blog.eplus.co.jp/letter/
ぴあ=http://t.pia.co.jp/promo/play/claudia_letter.jsp

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Posted by shinobu at 00:03 | TrackBack

2006年01月17日

燐光群『スタッフ・ハプンズ』01/14-25ザ・スズナリ

 坂手洋二さんが前作に続いてデイヴィッド・ヘアーの戯曲を演出されます。イギリスでご覧になった方のレビューを読んで楽しみにしていたのですが、残念ながら期待どおりの出来ではなかったです。でも装置と演出については、すごく工夫と冒険をされているのがわかりました。

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 ≪作品紹介≫ 公式サイトよりそのまま引用。改行を変更。
 ブッシュ、ブレア、パウエル、ラムズフェルド…………、実在する政治家たちを登場人物に描く「ハイパー演劇」。世界に衝撃を与えた、ドキュメンタリードラマ最新作!
 イラク戦争は、なぜ起きたか。2003年夏、大量破壊兵器は見つからなかった。ワシントン、ヨーロッパ、国連で、各国首脳の思惑が交錯する。
 真実は、誰の手にあるのか。「大義なき開戦」の裏面を明らかにする、鮮烈のポリティカル・フィクション。『パーマネント・ウェイ』に続いておおくりする、待望の第二弾。
 ≪ここまで≫ 

 イラク戦争が起こるまでを、実在の政治家が実際にしゃべった言葉を使って書いた戯曲です。実際に話された言葉のインパクトって凄いですね。
 最初の内は引き込まれていたのですが、誰が誰の役だとか、どういう進み方をするのかがわかってくると、徐々に役者さんの演技が気になるようになりました。「こういうテンポで、こういう感情で、こんな風な動きをして、話せ」という指示どおりに、必死で演技をしようとしているように見えてしまい、痛々しくて、次第に舞台を観られなくなってしまいました。前作よりはずっとましでしたけど、中盤はほとんど声だけを聞いていました。あと、セリフを間違うのが多かったですしね。

 終盤でサダム(イラク)が大量破壊兵器がなかった(もしくは、あったけど処分した)という書類をちゃんと提出しなかったことで、ブレア首相が非情に困ったことになるあたりから、面白くなりました。ただの朗読のようなスタイルだったら、おそらく意味が分からなかったと思います。
 それにしても、政治って本当に・・・気持ち悪いなって思いました。すみません、私はこういう、取引とか駆け引きとかがすごく苦手なんです。苦手だからって逃げちゃだめだとは思うんですけど。外交って大変ですね(あぁ他人行儀ですみません)。

 最後のイラク国民のセリフがすごく良かったです。「イラクが自国の国民の中からリーダーを選ばない限り、イラク国民の不幸は続くだろう。」「頼る相手を間違っている。アメリカは何もやってくれないよ。自分のことは自分でやらなきゃ。」※セリフは正確ではありません。私が取った意味で書きました。

 装置はタイヤや樽、木箱などが積み上げられている狭い倉庫のような空間で、舞台正面奥が大きな出入り口になっています。ブレア首相が下手面側のロッカーの中にずっと居るのが面白かったです。

 ≪ポストパフォーマンストーク≫
 坂手洋二さんと松岡和子さん(翻訳家・演劇評論家)のお話が聞けました。私は坂手さんのことも松岡さんのことも大好きなので、この日にしたようなものです。

 今作がイギリスのナショナルシアターで上演された時は、抽象舞台で一人の役者が一役ずつ演じ(出演者は約50人)、しゃべる人にスポットが当たるという朗読劇のようなシンプルなものだったそうです。
 坂手:そういうのではとても無理だから、こういう(具体的な)装置を作って、役者を減らして、上演時間を3時間半から2時間半にして・・・。
 坂手:美術は映画『レザボア・ドッグス』のように倉庫の中で男達がぐちゃぐちゃやってるようなイメージ(笑)。
 松岡:この作品をナショナルシアター(国立劇場)でやるっていうのが凄い。イギリスを尊敬する。政治家も観に来ますよね?
 坂手:実際、たくさんの政治家が観に来たそうです。会議の中の会話はヘアーの創作なのですが、ハンス・ブリクス(劇中にも登場する国連監視検証査察委員会委員長)が観に来て「だいたいあの通りの会話だった。もしくはもっとひどかったかも」と言ってたそうです。

≪東京、名古屋、大阪≫
DAVID HARE'S "STUFF HAPPENS" 「ろくでもないことは、おきるものだ」
出演=中山マリ/鴨川てんし/川中健次郎/猪熊恒和/大西孝洋/江口敦子/内海常葉/裴優宇/久保島隆/杉山英之/工藤清美/江口恵美(桃園会)/吉村直(青年劇場)
作=デイヴィッド・ヘアー 訳=常田景子 演出=坂手洋二 美術=二村周作 照明=竹林功(龍前正夫舞台照明研究所) 音響=島猛・鈴木三枝子(ステージオフィス) 衣裳=大野典子 舞台監督=森下紀彦 演出補=吉田智久 文芸助手=久保志乃ぶ・清水弥生 宣伝意匠=高崎勝也 制作=古元道広・近藤順子 制作助手=小池陽子 Company Staff=桐畑理佳 樋尾麻衣子 向井孝成 宮島千栄 小金井篤 協力=桃園会 青年劇場 コーディネーター=マーティン・ネイラー イラスト=石坂啓
ポストパフォーマンストーク 16(月):西堂行人(演劇評論家・近畿大学教員)/17(火):松岡和子(翻訳家・演劇評論家)/18(水):常田景子(翻訳家)/19(木):谷岡健彦(東京工業大学助教授)/20(金):高辻ひろみ(世田谷区文化生活情報センター館長)/22(日):保坂展人(衆議院議員)
前売開始=12月11日(日) <指定席>前売¥3,300 当日¥3,600 ペア¥6,000(前売・予約のみ)大学・専門学校生¥3,000 高校生以下¥2,000 ※学生券は前売・当日共通料金 劇団扱いのみ
燐光群=http://www.alles.or.jp/~rinkogun/

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Posted by shinobu at 23:45 | TrackBack

【オーディション】InnocentSphere『ミライキ』出演者募集!!

 InnocentSphere(イノセント・スフィア)の方からオーディション情報をいただきました。
 InnocentSphereは西森英行さんが作・演出する劇団です。2003年のパルテノン多摩演劇フェスティバルでグランプリを獲得し、去年は青山円形劇場が若手有望劇団を後援するAOYAMA FIRST ACTに出場しました(その他の作品のレビュー→)。西森さんは外部での作・演出脚本提供出演もされていますね。
 InnocentSphereは今年シアタートラムに初進出するそうで、その公演の出演者を募集しています。

 オーディションにご興味ある方は「→この記事の続きを読む」をクリック!
 ※1月31日(火)が応募締切です。

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InnocentSphere 次回公演
『ミライキ』 出演者募集!!

2006年6月にシアタートラムで行われる、
InncentSphere本公演『ミライキ』で
キャストとしていくつかの役割を演じながら
作品を一緒に創りあげていただける方を若干名募集します。

私たちと一緒に作品を創り、シアタートラムの舞台に立ちませんか?
ご応募、お待ちしています!


■■日程■■

【一次選考】(二回セット)
Aクラス 2006.2.10(金) 18:00~21:00 / 2.11(土) 18:00~21:00
Bクラス 2006.2.11(土) 13:00~16:00 / 2.12(日) 13:00~16:00

※応募多数の場合は一次選考の前に書類審査を行う場合があります。
A.Bクラスとも、内容は同じです。

※ 基本的にクラスは選べませんが、特に時間的に希望がある場合のみ、
応募書類にその旨を記載してください。

【二次選考】
2006.2.12(日) 18:00~21:00 
※一次選考終了後に合格者を発表します


■■応募資格■■

18歳~50歳の方で4月中旬からの稽古に参加できる方


■■応募方法■■

●プロフィール
 (必須項目:郵便番号、住所、氏名、生年月日、性別、携帯電話番号、メールアドレス、芸歴)
●写真一枚(バストアップ)
●80円切手 1枚

以上3点を同封してください。
※応募書類は返却いたしませんのでご了承ください。


■■応募〆切■■

2006.1.31 必着

■■応募先■■

〒181-0013 東京都三鷹市下連雀 3-37-12-505
InnocentSphere オーディション係宛

■■お問合せ■■

info@innocentsphere.com
※お問い合わせはメールでのみ受付ます。

お申し込みお待ちしております。

有限会社ライドアウト
URL:http://www.rideout-inc.com
E-mail:info@rideout-inc.com

Posted by shinobu at 10:24 | TrackBack

ラッパ屋『あしたのニュース』01/12-02/05THEATER/TOPS

 メルマガでも何度もご紹介させていただいておりました、鈴木聡さん作・演出のラッパ屋の新作です。やっぱり涙ボロボロ~・・・。メルマガ号外を発行いたしました!
 2/5(日)までです。チケットぴあでもイープラスでも予定枚数は終了。当日券は毎公演用意されていますが(開演の1時間前より販売開始)、終盤に近づくに従って争奪戦が激しくなるのは必須!『ダークマスター』と同じです!

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 ≪あらすじ≫
 舞台は茨城県取手市のとある町の豆腐屋“万年豆腐”。裏には取手市民新聞社があり、記者たちが気軽に出入りしている。店主の西島一朗(おかやまはじめ)は豆腐作りしか能のないほがらかな男だが、最近はキャバクラ通いも趣味になってきた。娘2人は仕事に就いているし、アルバイト(中野順一朗)を雇って仕事も安定しており、豆腐作り以外のことにも興味が出てきたからだ。
 ある日、妻の響子(大草理乙子)が話があると言って一朗を呼び出した。取手市をあげてのエコ・プロジェクトに、本格的に参加したいというのだ。彼女もまた“豆腐屋の女房”以外の人生に目を向けたらしい。「あなたが今のままなら離婚も辞さない」という響子の強気の態度に、一朗はグラグラ、おろおろ。そこに飛びついたのが新聞記者の横澤(福本伸一)だった。熟年離婚についての情報がのどから手が出るほど欲しかったのだ。
 一朗と響子の記事が新聞に載ると、名を挙げた響子はプロジェクトのリーダーに抜擢される。どんどん活発に、美しくなっていく妻を見ながら、一朗はどうにかして妻を振り向かせたいと思うようになり・・・。
 ≪ここまで≫

 ちょっと笑いが少なめな気がしましたが、それは私が感情移入しすぎたせいかもしれません。いつものラッパ屋の笑いを期待して良いと思います。

 ありのままの気持ちを言葉に出したり、本当のことを文章にすることは、小さな頃は簡単にできました。でも大人になって世間を知り、さまざまなことを学び、しがらみにまみれていく内に、利害や損得を考えるようになって、本当のことから遠ざかってしまうことが多くなっていく気がします。
 私はこうして観劇感想をインターネットに公開し続けていますが、強く心がけているのは、感じたままを愛情を持って書くということです。この作品は、そんな私の背中を押してくれました。そして私も含め誰もが簡単に陥ってしまう甘い罠について、わかりやすく教えてくれました。

 ここからネタバレします。

 新聞記者の横澤(福本伸一)と一朗(おかやまはじめ)が組んで、ユウガタナキガエルについての嘘のニュースをつくり出すシーンで、胸が苦しくなって涙が出てきました。
 エコ・プロジェクトの本当の目的のさもしさ、そして目的からどんどん外れてエスカレートしていく様は、滑稽を通り越して悲しみに満ちています。
 フランス人の女の子の簡潔なセリフが胸に刺さりました。
 「It's not journalism. It's advertisement!(それは報道じゃない。広告だ!)」

 嘘をつくのは簡単です。でもその嘘から生まれる罪は大きく、罰は決して軽いものではありません。嘘をつくと、自分が汚れる気がします。劇中では一朗がついた嘘で水が汚れ、彼の豆腐が汚れることになりました。
 人間は弱いですね。でも、ドロに汚れた水はまた澄んだ水に戻ってくれました。絶望することはないのだと思います。

 実の娘(弘中麻紀)に取材を受けて、“あしたのニュース”を夜通し起きて待っている一朗(おかやまはじめ)の背中がかっこ良かったです。オペラ『蝶々夫人』で蝶々さんがピンカートンを寝ずに待ち続けるシーンと重なりました。シチュエーションも意味も違いますけど、その背中に“本当”があるのは同じだと思いました。

≪東京、大阪、北九州≫
出演=おかやまはじめ/木村靖司/福本伸一/弘中麻紀/岩橋道子/大草理乙子/熊川隆一/宇納侑玖/岩本淳/武藤直樹/中野順一朗/ジュリ(客演)
脚本・演出=鈴木聡 舞台美術=キヤマ晃ニ 照明=佐藤公穂 音響=島猛(ステージオフィス) 衣裳=木村猛志(衣匠也) 大道具=夢工房 小道具=高津映画装飾 酒井詠理佳 演出助手=則岡正昭 舞台監督助手=藤林美樹 舞台監督=村岡晋 山本修司 宣伝美術=セリザワ啓ニ 冨宇加淳 印刷=竹内美術印刷 舞台写真撮影=木村洋一 票券=日原国子 制作=早川晃子 制作協力=Me&Herコーポレーション 企画・製作=ラッパ屋
全席指定 前売・当日共4,500円
公式=http://homepage3.nifty.com/rappaya/

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Posted by shinobu at 00:50 | TrackBack

メルマガ号外 ラッパ屋『あしたのニュース』

 ラッパ屋『あしたのニュース』
 01/12-02/05THEATER/TOPS
 全席指定 前売・当日共4,500円
 ≪東京、大阪、北九州≫
 ※公演詳細はこちら

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 “しのぶの演劇レビュー” 号外 Vol.25  2006.01.17  767部 発行

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   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪


★★ 号 外 ★★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ラッパ屋『あしたのニュース』
 01/12-02/05THEATER/TOPS
 ≪東京、大阪、北九州≫
  ☆脚本・演出=鈴木聡
   全席指定 前売・当日共4,500円
   http://homepage3.nifty.com/rappaya/

 ◎観劇後のコメント◎
  
  舞台は茨城県取手市のとある豆腐屋。
  女房に離婚を切り出された豆腐屋の主人は、
  女房を見返したくて、豆腐作り以外のことをやろうと躍起になる。
  隣りで働く新聞記者も、特ダネが欲しくて走り回っていた。
  そんな2人がやったことは・・・。

  偽装や捏造が次々と明るみに出ている今の日本で、
  本当のことがなぜ大事なのか、
  嘘をつくことがなぜいけないのかを教えてくれます。

  いつもより笑いの量は少なめかもしれませんが、
  信念と愛情はたっぷりです。


  作・演出の鈴木聡さんの作品には本当にハズレがありません。
  3月の『ハゲレット』も楽しみですね。
   http://wwwz.fujitv.co.jp/events/stage/st060309hagelet.html

  過去作品のレビューはこちら↓

  ・パルコプロデュース ミュージカル・コメディ
   『最悪な人生のためのガイドブック』05/13-29パルコ劇場(2005年)
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0612104420.html

  ・青年座『妻と社長と九ちゃん』04/08-17紀伊國屋ホール(2005年)
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0416121631.html

  ・ラッパ屋『裸でスキップ』01/3-25THEATER/TOPS(2004年)
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/0112192121.html


 《チケットについて》

  ・東京公演はチケットぴあ、イープラスともに前売り完売です。
   当日券は開演の1時間前より販売開始。
   毎ステージ用意されていますので、どうぞゲットしてください。

  ・チケット料金
   全席指定 前売・当日共4,500円


 《お問い合わせ》

   ラッパ屋 TEL 080-5419-2144
    http://homepage3.nifty.com/rappaya/
   THEATER/TOPS TEL 03-3354-6497(ロビー)
    http://members.at.infoseek.co.jp/theatertops/   

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆ 【編集後記】
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 ◎こちらもお薦めです!どうぞ見逃さないでください!
  庭劇団ペニノ『ダークマスター』
  01/12-22こまばアゴラ劇場
  http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0115174456.html


 ◎朝日舞台芸術賞の事務局に勤務しています。
  http://www.asahi.com/shimbun/award/stage/
  1月31日に贈呈式があります。豪華なパーティーになりそうです♪
  

 ◎2005年11月にセミナーにゲスト出演いたしました。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/1107002836.html
  セミナー開催を希望される方は、是非ひとことお寄せください!
   ⇒ shinobu@mtr-standard.co.jp (件名は「セミナー開催希望」で)
  まとまった人数のご希望があれば再度開催の可能性が・・・♪


 ◎パフォーミング・アーツ・マガジン[バッカス]02号
  私が書いた劇評(Ort-d.d『四谷怪談』について)が掲載されています。  
   http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31442121


 ◎「劇場に足を運ぶことが、日本人の習慣になって欲しい」
  それが私の望みです。
  これからもこつこつ、地道に進んで行きたいと思っております。
  皆様、どうぞよろしくお願いいたします♪


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Posted by shinobu at 00:40 | TrackBack

2006年01月15日

庭劇団ペニノ『ダークマスター』01/12-22こまばアゴラ劇場

 庭劇団ペニノはこだわりのある舞台装置で、独自の世界観を作り上げる劇団です。私は西新宿はらっぱでのテント公演を拝見しました。
 密度の高い空間でした。緻密で示唆に富んだ演出に、役者さんが素晴らしい演技で応えていました。クライマックスでは涙が溢れ、カーテンコールの後はしばらく動けず、舞台をじっと見つめていました。

 好みが分かれる作品ですのでメルマガ号外を出すのは控えますが、終盤になるに従って満員日が増えるのは必至。ぜひお早めのご予約&ご観劇をお勧めします。1/22(木)までです。1/17(火)は休演日。

 ★1/16(月)、1/20(金)の14:00の回は“昼ギャザ”あり。予約人数が増えるとキャッシュバック額が上がります!
 ★BACK STAGEに充実のインタビューと稽古場レポートあり。
 ★ご覧になった方のレビュー⇒小劇場系デジログからあなろぐ藤田一樹の観劇レポートfringe blog踊る芝居好きのダメ人間日記チェルフィッチュブログ2LIVESTOCK DAYS休むに似たり。*S子の部屋正しくも松枝日記たろ温泉観劇日和オム来襲 (随時追加します)

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 レビューをアップしました(2006/01/17)。

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより引用。
 洋食屋『キッチン長嶋』。マスター(マメ山田)と女店員(瀬口タエコ)。マスターは料理を作れば超 一流だが、接客に関しては三流以下でまったくやる気がない。そんな店に食事をしに訪れたサラリーマ ン(久保井研)。その男に対しマスターは、「自分の代わりに店に寝泊りし、月給50万円で料理を作らないか」と持ちかけるそして、男の意思など関係なく、強制的に実行に移してしまう。マスターは、「モニターで様子を窺いイヤホンに指示を出すから、料理を作ればいい」と告げたまま2階に籠もってしまう。男は、マスターの指示により料理を作り続ける。何ヶ月もの間マスターは、食事もとらず二階に籠り続ける。それでもイヤホンからはただマスターの声だけが届く。一心不乱に働き続ける男は、いつの間にかマスターと融合してしまう・・。やがて男は疲労し苦悩を感じながらどんどん精神が崩壊していく。果たしてダークマスターとは誰か?アイツか?コイツか?それとも?
 ≪ここまで≫

 携帯ラジオが座席に置かれています(前から3列目の席までは1人1個、それより後ろは2人に1個)。開演前に使い方をきちんと説明してくれますので、どうぞご安心を。ただ、ラジオの数に限りがあるそうですので、劇場へはお早めに。

 ベタベタの演歌のイントロとともに舞台が明るくなると、そこは小汚い定食屋“キッチン長嶋”。冬なのに白いランニングシャツ姿の太った男(白鳥義明)が、クチャクチャと下品な音を鳴らしながら美味しそうにオムライスを食べています。胸には般若の刺青がはっきりと見えており、脇に手下(山崎秀樹)を従えていますので、どうやらヤクザのようです。客席に背を向けてカウンターに座っている女(瀬口タエコ)はその店の主らしく、ヤクザ2人におびえているのか、弱弱しく曲がった背中に悲壮感と絶望が漂っています。
 このオープニングのシーンの完成度の高さに、まずシビレました。そしてこのレベルが最後の最後まで徹底的に維持されます。小劇場の醍醐味、贅沢さを味わえます。その意味でも必見です。

 作品が伝えんとするメッセージなどは特に決まっていない(公開していない)そうです。難解といえば難解かもしれませんが、難解であることが、観る側の自由を保障していると言える作品です。ご覧になった方が、ご自分の感じたままに何かを持って帰れば良いのだと思います。そして、絶対に、何かを持って帰れます。

 ここからネタバレします。fringe blogにも書かれているように、何を書いてもネタバレになるのです。これからご覧になる方、および観に行こうかなと迷っている方は、どうかお読みにならないでくださいね。

 リストラされて放浪していたサラリーマン(久保井研)は、小さな体のマスター(マメ山田)に無理やりコックの仕事を押し付けられます。マスターは店の2階に上がってしまい、サラリーマンはラジオのイヤホンでマスターの指示を聞きながら、料理をすることになります。徐々にコックの仕事に慣れてくると、不思議な出来事が起こり始めます(サラリーマンが正露丸を飲むと、マスターの腹痛が治る/見知らぬ生肉業者から得体の知れない“肉”が納品される/玄関から入ってきた客が便所から出ていく/兵士の装いの男がタバスコを多量摂取/喪服の女が読売ジャイアンツのユニフォームを着た息子を連れてくるが、その息子が無礼三昧/喪服の女が小さな骨壷から遺骨の粉を握り出して、キッチンに撒き散らす/等)。

 毎月の売り上げが600万円になった頃には、ヤクザにショバ代を納めるようになっており、サラリーマンは何かを思い立って、ラジオのイヤホンをはずしてヤクザの手下に手渡し、仕事を辞めるような素振りを見せ始めます。青くて暗い照明の中で店をきれいに片付けて、妻と思われる喪服の女(横畠愛希子)を玄関から出て行かせて、自分もエプロンをはずして便所に去ります。

 すると、今まで真っ黒なままだった2階に光が入り、なんと1階と全く同じキッチン長嶋のセットが現れます。沙幕の向こうに見える2階の部屋は、1階よりも少しきれいで豪華に見えます。それは2階下手の便所の壁に取り付けられている、大きな鹿の頭部の剥製が原因かもしれません。
 同じ部屋が2つ、縦に並んでいる壮観に心を奪われていると、突然、2階の床が右斜めに落ちるのです。すごい勢いでガタン!と。そしてゴーっという音とともに、2階のカウンターに沿って並べられていた4~5脚の丸イスが、1階の上手側に滑り落ちます。それらのイスが1階玄関のドアのガラスにぶつかって、ガラスは無論、ガチャーン!と割れます。・・・あっという間の出来事でした。実際に床が落ちて、イスが転がって、ガラスが割れたのです。イリュージョンではなく。
 
 呆然としたままの観客の前に、サラリーマンが現れます。1階の便所から出てきた彼は、登場した時と同じスーツ姿です。迷いのない、しっかりとした視線をまっすぐ前に向けて、彼は玄関のドアからキッチン長嶋を出て行きます。
 サラリーマンが去った後、また便所から誰かが出てきました。白いランニングシャツに白いブリーフ姿のヤクザです。便所の前で玄関の方を眺め、何かに脅えているかのようにブルブルと震えながら、立ちすくんでいます。フランク・シナトラの「ニューヨーク,ニューヨーク」が大音量で流れる中、暗転。そしてカーテンコール。

 2つの部屋が現れ、2階が倒壊し、サラリーマンが去る。そして裸になったヤクザが立ちすくむ・・・その間、セリフは全くありません。観客がそれぞれに自由な解釈をせざるを得ない、衝撃的な結末だと思います。美術の構造、小道具、衣裳、セリフなど、細かい部分に周到な隠喩が山盛りです。

 1階は日本、2階はアメリカおよび西洋資本主義であると私は捉えました。
 アメリカ(マスターおよびキッチン長嶋)は、焼け野原の日本および日本人(=リストラされたサラリーマン)に強引に救いの手を差し伸べます。実は手なづけて奴隷のように働かせ、そして搾取しようとしていただけなのですが。
 まじめな日本人は労働を喜びに変えていきます。言われたとおりに働いて、すっかりアメリカに追いついてから周りを見回してみると、家族(=喪服の女)は傷ついており、子供(ジャイアンツのユニフォームの子供)は目的を見失って呆けています。ビジネスがうまくいき始めたら、ヤクザにたかられて金を奪われるようになりました。
 日本人はアメリカの横暴と自らのアイデンティティの喪失に気づいて、再びゼロからやり直すことを決心し、店から出て行きます。2階の床が落ちることはアメリカの崩壊を意味し、その崩壊が日本(=1階)にも壊滅的な打撃を与えるのです。
 最後に登場するヤクザは資本主義社会の膿(うみ)のような存在で、金づる(=サラリーマン)を失って茫然自失している様かな・・・と想像しました。・・・でもこれはかなりこじつけですね。よくわかりませんでした。

 料理は実際に舞台上で行われます。肉の焼ける匂いの芳しいこと!観ていながらお腹が空いてきます(笑)。ステーキ、オムライス、野菜炒めなども次々に調理され、その匂いが劇場全体に充満してくると、物理的に息苦しくなってきて、良い匂いだと思っていたのもだんだんと苦痛になってきます。そこにさらにタバコの煙がまざり、もう我慢できないよぉ・・・と思った頃、上手の玄関のドアが開けられて、自動的に換気が始まりました。その臭気も換気も演出だったのだと思います。牛肉を食べるのは日本の食文化にはなかったことですし、私達が生きているこの資本主義社会は、何かを作る度に腐臭を放つゴミや、有害ガスを生み出しているのです。

 ヤクザに売上金を取られ、サラリーマンは何かをあきらめたようにイヤホンとラジオをはずします。それをヤクザの手下に渡した後から、空気が一変します。静かな、青くて暗い空間。サラリーマンはこなれた動作でキッチンを片付けます(その間、換気が続いています)。その傍らには喪服の女が、泣きながらオムライスを食べています。
 がむしゃらに無我夢中で働いてきて、物理的に豊かになったけれども、妻は泣いていて子供は育っていない(死んでいる)。マスターの存在がそれほど大事ではなくなっても、さらに搾取するやから(=ヤクザ)が出てきた。お金が必要で、そのために働き始めたが、いつまで経ってもそれが満足に至る量にならないし、あったからといって自分と家族が幸せになるわけではない。だったら、なぜここに私は居るのだろう?・・・そういう自問自答が沈黙の中に起こっていたのではないでしょうか。

 私はサラリーマンが玄関から出て行ったことに一番感動しました。彼は自分で自分の人生を生きることを選び、自分の意志でキッチン長嶋を出ました。きちんとスーツを着て颯爽と玄関から飛び出すその姿は、希望に目覚め、未来を見つめているように映りました。
 店に来た客は欲するがままに牛の肉をむさぼり、無自覚のまま便所に消費されていきました。客が便所に入った後には必ず、おばあさん(瀬口タエコ)が通水カップラバーカップ)持って入ります。このことから想像されるのは、客が便器の中に流されて下水道に捨てられて行ったということです。
 対してサラリーマンは玄関から出て行きました。そして彼の妻も同じく玄関から去りました。そこには家族を省みない男と自立する女との決別があり、同時に、お互いの険しくとも新しい人生があると感じられました。
 今の日本には決して幸せがあふれているわけではありません。でも男だけが悪いのではないんですよね。それを見て見ぬ振りしていた女も悪いのです。だから2人は一緒にはならないのだと思います。

 以上は私が受け取った解釈です(他にももっとあるんですが)。終演後に制作さんにお話を伺ったところ、お客様一人ひとりが色んな捉え方をされているそうで、それについてはまた機会があれば書きたいと思います。

 音楽が効果的でした。オープニングの演歌、ジョーン・バエズ(「ドナ・ドナ(Donna, Donna)」ともう一曲)、フランク・シナトラ(ラストに「ニューヨーク,ニューヨーク」)は音楽としても心地よかったですし、その歌のバックグラウンドや歌詞の示す意味も、お芝居の内容に付加されていました。※「ドナ・ドナ」について詳しいサイト→

 メインの役者さんはどなたも何の文句もつけようのない存在感でした。
 マメ山田さん。小さなマスター役。蜷川幸雄さんのお芝居でしか拝見したことがなかったので、どういう方なのか全然わかっていなかったのですが(体の小ささだけを誇張するような使われ方なので)、すばらしく演技力の有る方ですね。イヤホンから聞こえてくる声も適度の抑揚と大人のユーモアがありました。ずっと観ていたいと思わせるキュートなルックスでもありました。

出演=久保井研(唐組)/瀬口タエコ/マメ山田/白鳥義明/横畠愛希子(マンションマンション)/田中寿直/山崎秀樹/渡辺卓也
原作=狩撫麻礼・泉晴紀(2001年コミックビーム連載) 脚本・演出=タニノクロウ 舞台監督=矢島健 舞台美術=田中敏恵 チラシイラスト=泉晴紀 企画制作=庭劇団ペニノ 主催=(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
全席自由3,000円(整理番号付き) *平日マチネのみチケットバックあり(昼ギャザ) 計16ステージ
庭劇団ペニノ=http://www.niwagekidan.org/
BACK STAGE=http://www.land-navi.com/backstage/report/penino/index.htm
演出家のコメント映像=http://mars.eplus.co.jp/ss/kougyou/syosai.asp?kc=003866&ks=06

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Posted by shinobu at 17:44 | TrackBack

2006年01月14日

山の手事情社・Yamanote Fair2006『牡丹燈籠』01/13-22吉祥寺シアター

 山の手事情社の3本立て公演です。各4ステージで計12回。1本目は新人役者さん達が出演する『牡丹燈籠(ぼたんどうろう)』。5年前に初演された作品で、キャストも演出も一新されているそうです。
 複雑な人間関係がものすごくわかりやすく構成されており、エロティックなのだけれど、さわやかさもある空間でした。衣裳が素晴らしかったです。

 『牡丹燈籠』の前売り券は完売ですが当日券は出ています。続いて上演される『ぴん』と『タイタス・アンドロニカス』は残席のあるステージもあります。お問い合わせは⇒山の手事情社オフィス TEL:03-5760-7044(平日12時~18時)

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 『牡丹燈籠』は三遊亭円朝・原作の怪談です。映画化もされていますね。
 2つのエピソードが絡み合う、非情に込み入った物語でした。まず一つは、飯島平座衛門(川村岳)の娘・お露(森谷悦子)とその乳母のお米(本名貴子)が、幽霊になってお露の想い人である新三郎(名久井守)のもとに毎晩通ってくるという、いわゆる怪談話。もう一つは、飯島平座衛門(川村岳)の妾のお国(山口笑美)が、情夫の源次郎(野々下孝)と組んで平座衛門を殺そうとするのを、下男の孝助(野口卓磨)が嗅ぎ付けてそれを防ごうとする人情話。全く別々に進行していた2つのエピソードが、徐々に絡み合いながら最後にはがっしりとぶつかり、つながります。

 美術はごくシンプルで、吉祥寺シアターの高さがうまく使われていました。人物相関図が大きく描かれた紗幕が、舞台の面側上部にビシっと貼り付けられているのです。さらに舞台上にいる人物の名前を照明で明るく照らしてくれるので、今、舞台に出ているのが誰と誰なのかが一目瞭然。これはわかりやすい!!

 山の手事情社独自の身体表現“ルパム”が、観ていてグっと緊張しちゃうぐらいエロティックでした。男優が女優を、頭と足を逆さにして抱き上げ、女優が男優の股の間から顔を出すなんて、ちょっと目を疑いましたよ(笑)。動きだけだと、アクロバティックな組み体操のように見えると思います。それに衣裳、照明、表情が加わって、男女のなまめかしい情事を思わせる身体表現になるんですね。

 今回は若手の役者さんばかりが出演されているそうで、それもあって清新な仕上がりだったのかしら。皆さん、すごくお稽古されているのがわかります。言葉も丁寧だし、動きもほぼ振付どおりに決まっているようですし。ただ、そのような形式美の中から、溢れ出てしまう感情やにじみ出してくる個性をもっと味わえたら、より感動できたような気がします。

 福崎英隆さん(LiMLEE)による衣裳が面白いし、美しかったです。舞台衣装をやってらっしゃる方じゃないそうです(新進デザイナー?)。人物ごとのデザインと色の区別もくっきり鮮やかでしたし、スウェット生地(かな?)や毛皮など、素材の使い方がすごくかっこ良かったです。

 野口卓磨さん。平座衛門の敵を討つ孝助役。はつらつとしていて可愛い気のある若い男優さんでした。大きな目と一途な視線が良かったです。

*3本立て公演。各4ステージ・計12回。1/17(火)休演。
出演=川村岳/斉木和洋/山口笑美/岩淵吉能/野々下孝/森谷悦子/鴫島隆文/名久井守/久保村牧子/野口卓磨/本名貴子/後藤かつら/植田麻里絵/根本美希/三井穂高/江原大介/柿本亜紀/宗吉和幸/渡邉武彦/越谷真美/高橋智子/
構成・演出=安田雅弘 原作=三遊亭円朝 照明・舞台美術=関口裕二(balance,inc.) 音響=斎見浩平 舞台監督=本弘 衣装=福崎英隆(LiMLEE) ヘアーメイク=尚照矢 宣伝美術=福島治 演出助手=小笠原くみこ 制作=福冨はつみ 製作=劇団山の手事情社 有限会社アップタウンプロダクション UPTOWN Production Ltd.
公式=http://www.yamanote-j.org/

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Posted by shinobu at 01:06 | TrackBack

2006年01月13日

NODA・MAP『贋作・罪と罰』12/06-01/29シアターコクーン

 1995年初演のNODA・MAP第2回公演の、キャスト・演出を一新しての再演です。私はミュージカル『天翔ける風に』(初演)は拝見しましたが、野田さんのオリジナルは今回が初見です。
 言うまでもなく豪華キャスト&期待度も非常に高い、大人気公演です。NODA・MAPは毎年かならず演劇界の話題の中心にのぼりますし、チケット争奪戦が厳しいですよね。
 3月にWOWOWで放送されます。『透明人間・・・』と『走れ・・・』も同時期に再放送されるそうです。

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 ≪あらすじ≫ 公式ページ「~ものがたり~」より部分引用。改行を変更。(役者名)を追加。
 江戸開成所の女塾生・三条 英(さんじょう はなぶさ=松たか子)には、ある確固たる思想があった。
 『人間はすべて凡人と非凡人との二つの範疇に分かたれ、非凡人はその行動によって歴史に新しい時代をもたらす。そして、それによって人類の幸福に貢献するのだから、既成の道徳法律を踏み越える権利がある。』
 その思想に突き動かされ、英はかねてよりの計画通り、金貸しの老婆殺害を実行に移してしまうが、偶然そこに居合わせた老婆の妹までも手にかけてしまう。この予定外の殺人が、英の思想を揺さぶり、心に重い石を抱かせてしまう。
 殺人事件の担当捜査官・都 司之助(みやこ つかさのすけ=段田安則)は、事件の確信犯的な性質を見抜き、次第に英に対して疑惑の目を向け始めた。それに気づいた英は、都の仕掛ける執拗な心理戦を懸命にしのごうとする。
 一方、英の親友・才谷 梅太郎(さいたに うめたろう=古田新太)は、罪の意識に苛まれ苦しむ英の異変に気づき、その身を案ずるが、才谷もまた、同時代の、より大きな歴史的事件の渦中にいたのだった。(以下、省略)
 ≪ここまで≫

 ドストエフスキーの『罪と罰』を下敷きに、舞台を日本の幕末に置き換えた物語。野田秀樹さんが実体験した学生紛争もモチーフになっています。無差別に人間を殺す爆弾(=戦争)にも触れていました。
 ちょうど昨日、遅ればせながら漫画「MONSTER」を読了いたしまして(ハリウッドで実写映画化されるんですね)、「殺してもいい(不要な/居なくてもいい)人間なんて居ない」ってことをじっくり考えました。

 いつもどおり達者な役者さんが舞台を疾走し、全力投球でイリュージョンを生み出してくれました。でもスポーツみたいに見えてしまって・・・私にはちょっぴり退屈でしたね。美しいセリフがスっと胸に届き、心が動かされることもあるのですが、ごくたまにしかないんですよね。セリフが早口で、がむしゃらに前に放るような話し方がほとんどなので。
 野田さんのお芝居はそういうものだ、と思えば済むことなのかもしれませんが、自分が退屈しちゃうのは止められないし・・・残念です。

 ここからネタバレします。

 舞台は2方向から客席にはさまれた島舞台で、形は正方形。客席に対して斜めに設置されているのでダイヤ型に見えます。何も置かれていない灰色のステージの四方は、一部が階段、一部がスロープになった通路に囲まれています。ステージを降りると、客席と舞台袖に挟まれた三角の空間になっていて、そこには色んな種類のイスが山のように並べられており、役者さんの待機スペースにもなります。
 イスと蛍光灯のように光る棒だけで、何もない舞台上に全てを生み出します。効果音も役者さんが鳴らします。棒は部屋の柱になったりドアになったりその他さまざまに変化します。倒れても割れないし少し曲げても大丈夫のようで、いったいどんな素材なんだろ?!
 両方の客席から舞台を隠すように、2枚の灰色のカーテンが上下(かみしも)を移動しました。照明の当て方によっては透けたりもします。『農業少女』の時もそういう演出がありましたよね。

 プチプチ(断衝材)を多用してらっしゃいましたが、あんまりきれいじゃなかったなぁ。美術や演出について感じたのは、「面白いけど、美しくはない」ということ。別に美しさを目指してらっしゃるのではないでしょうけど。
 小判と一緒に金雪が降り注ぎ、「血ではなく金が流れる」というのには感動しました。※金雪に見えましたが、照明でそう見えていたのかもしれません。後の方では白い雪になっていました。

 役者さんは、中村まことさんがリラックスムードを作ってくださったのが良かったです。「あ、マーガリン出しっぱなしだ」とか。
 松たか子さん。三条英役。英は冒頭で罪を犯してしまうので、ずっとナーバスな状態なんですよね。観てるのがきつかったです。でも最後に古田新太さんと二人で語らうところは泣けちゃったな~。嗚咽が本当に嗚咽だし、熱演でした。
 野田秀樹さんには『2001人芝居』での演技にめちゃくちゃ感動したんです(2001年の私のNo.1男優)。『パンドラの鐘』のおばあさん役も面白かったし、最近は『赤鬼』連続上演でも俳優・野田秀樹っていうのを見せ付けられたんですけどね。今回はあんまり・・・声も聞きづらかったです。

《東京、大阪》
出演=松たか子/古田新太/段田安則/宇梶剛士/美波/マギー/右近健一/小松和重/村岡希美/中村まこと/進藤健太郎/野田秀樹
脚本・演出=野田秀樹 美術=堀尾幸男 照明=小川幾雄 衣裳=ひびのこづえ 選曲・効果=高都幸男 ヘアメイク=大和田一美 技術監督=野中昭二 演出助手=坂本聖子 舞台監督=瀬崎将孝 プロデューサー=北村明子 企画・製作=NODA・MAP 提携=Bunkamura(東京)
S席¥9,000 A席¥7,000 コクーンシート¥5,000 ※この公演は座席の形状が通常と異なります。
公式=http://www.nodamap.com/

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Posted by shinobu at 14:59 | TrackBack

2006年01月12日

ミュージカル『グランドホテル』01/06-24東京国際フォーラム ホールC

 ライブドアが主催する舞台ということで、何も考えずにチケットを取りました。どういうことやるのかな~って興味があって。でも特別だったことってプレミア席っていう高い席があるぐらいかしら。あ、乙部さんというライブドアの名物広報の女性が前面に出てるブログはあるようですね(笑)。

 退屈しちゃって、途中で帰りました・・・ごめんなさい。2時間は耐えられなかった。
 紫吹淳さんの細くて長いおみ足と、可憐なダンスは良かったです。

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 ≪あらすじ≫ ぴあ特設サイトより引用。
 1928年のドイツ・ベルリンの超高級ホテル「グランド ホテル」には、老いに怯えるロシアの名バレリーナや、いまや賭博で失敗し、泥棒となりはてた美貌の男爵、ハリウッドスターを夢見る若いタイピスト、不治の病を抱えた中年会計士、医者など様々な人々が訪れている。そして、そこでは愛・欲望・夢・絶望が万華鏡のように繰り広げられる……。
 ≪ここまで≫ 

 ベルリンにある超一流ホテルに来る人、去る人という群像劇なんでしょうね。見た目は華やかなんだけど、皆それぞれに深刻な問題をかかえていて・・・という、退廃ロマンティック・ムードな感じで。なんて、勝手なこと言ってすみません。途中で帰ったのでよくわかりません。

 ミュージカルです。歌うし、踊ります。でも、スピードが異常に遅いんです。何かと時間が止まります。歌や踊り、転換がひとつひとつ順番にこなされていくのを、じーっと眺めているだけなのは退屈でした。引き込んでもらえなかったな~。

 装置は群青色の壁に金の飾りがふんだんに施された、ちょっとギラギラしているホテルのロビーです。中央に大きな回転扉があって、その両脇には2階ステージへと丸く弧を描く階段があります。高級ホテルだという意味は伝わってくるんですが、質感がねー・・・ツルっとしてて安っぽいような・・・。

出演=前田美波里/大澄賢也/紫吹淳/諏訪マリー/パク・トンハ/藤木孝/田中健/小堺一機/他 ※岡田眞澄が降板し、代わりにWキャストの田中健が全公演出演。
演出=グレン・ウォルフォード 翻訳・演出補=菅野こうめい 振付=川崎悦子 主催=フジテレビジョン/ライブドア/朝日新聞社/キョードー東京/ぴあ
10/2(日)前売開始 全席指定S席12,000円/A席8,500円/B席7,000円/P(プレミア)席13,500円 *平日公演は1,000円引き(土日祝日、金曜日夜、千秋楽を除く)
特設=http://grandhotel.livedoor.com/flash.html
ライブドア内=http://grandhotel.livedoor.com/
ぴあ内=http://t.pia.co.jp/grandhotel/
製作発表=http://www.theaterguide.co.jp/pressnews/2005/09/06_2.html

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Posted by shinobu at 23:01 | TrackBack

【ワークショップ情報】山の手事情社「半歩先へ進むためのワークショップ」

 山の手事情社の方からワークショップの情報をいただきました。山の手事情社は1984年に結成された劇団で、独自の演劇メソッドを持っているプロの集団です。日本国内の他地域、海外でも活躍しています。明日から3本立て公演「Yamanote Fair 2006」が吉祥寺シアターで幕を開けますね。私は『タイタス・アンドロニカス』と『牡丹燈籠』の2本を観劇する予定です。

 ワークショップにご興味ある方はぜひ「→この記事の続きを読む」をクリック!
 ※1月24日(火)が申込締切です。

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●山の手事情社「半歩先へ進むためのワークショップ」

 今年もワークショップを開きます。
 毎回定評のある山の手事情社のワークショップ。
 ご興味ある方はぜひご参加ください。
 以下詳細です。

*******************************************************

 ひととおりの経験をしたが行き詰っている、この先どうすればいいかわからない、というあなた
 熱意だけは誰にも負けない、でも何から始めればいいかわからない、というあなた
 このワークショップで今の自分から「半歩先へ」進んでみませんか?

 山の手事情社の稽古方法をベースにしたプログラムで身体・発想力・実現力のリフレッシュをしながら、さらに山の手事情社の「集団創作」をちょっとだけ体験してもらいながら 、より充実して演劇に向き合う「コツ」をお伝えします。

 リフレッシュして新たな挑戦をしたいあなた
 今までにない稽古を体験したいあなた
 山の手事情社への参加を考えているあなた

 このワークショップで山の手事情社の世界に「半歩」近付いてみてください。

■ワークショップ日程:
 1月29日(日)2月5日(日)2月12日(日)全日13:00~19:00(全3回)
■会場:世田谷区スタジオ
■内容:日ごろのストレッチなどではほぐれない部分をラクにし、声が出しやすくなるためのエクササイズ/山の手事情社の稽古の基本メニュー/グループでの簡単なシーン創作
■参加費:3回通し 6,000円
 (WS受講者の方に限り、2006年度オーディション料が無料になります)
■講師:山田宏平、森谷悦子、安田雅弘
■申込締切:1月24日(火)までにご連絡ください
■お申込方法:下記の内容を山の手オフィスまでメールでお送りください。FAXでも結構です。
 e-mail: bosyu@yamanote-j.org  Fax: 03(5760)7104
 ①お名前(ふりがな) ②性別 ③年齢 ④ご職業 ⑤ご住所 ⑥電話番号 ⑦e-mailアドレス(必須)⑧ご都合の悪い日(上記開催日のうち)⑨演劇経験の有無(有りの場合、具体的に)


●『プロ養成開講!』 2006年度研修生募集
2月19日(日)オーディション開催!

 演劇を学ぶことって何だろう。
 技術が必要だというけれど、何が技術なんだろう。――
 その技術の裏には、目的と理論があります。
 山の手事情社は未来の演劇人に自信を持ってお伝えします。

 山の手事情社は、研修生を劇団員候補とは考えていません。むしろ、プロの演劇人になるための第一歩と位置づけています。研修生は2006年春から一年間、山の手事情社とともに活動していただきます。そして最終的には演劇界で活躍できる人材の育成をめざします。
 結果として、山の手事情社でなくて構いません。テレビや商業演劇、他の劇団、あるいは自分たちで集団を立ち上げていただいてもいいと思っています。やがて演劇界の一線で活躍したいと望む人たちに、演技の基礎をお伝えしたり、演劇界のかかえるさまざまな問題について一緒に考えたりする機会を作ること。私たちにはその自信があります。

 一人前の演劇人を目指す方、プロになりたい方、興味のある方は是非ご連絡をください。研修生の応募要項をお送りいたします。劇団員一同、心よりお待ちしております。


■「2006年度山の手事情社研修生オーディション」
■日時:2006年2月19日(日) 10:00~
■場所:劇団山の手事情社専用稽古場
■料金:オーディション 3,000円
     WS(3回)+オーディション 6,000円
     (劇団WSを受講されるとオーディション料が無料になります)
■演出アシスタント、制作スタッフも同時募集!

 オーディション参加希望の方には詳しい案内書をお送りします。
 ご希望の方は封書に①住所②氏名③電話番号④劇団案内DVD要、不要を明記。
 80円切手4枚を同封の上ご請求ください。

■請求締切:2006年2月5日(日)
■請求宛先:〒158-0087東京都世田谷区玉堤1-6-11
 劇団山の手事情社WS・オーディション担当宛

■お問合せ:山の手事情社オフィス(担当:山田、森谷)
 tel:03(5760)7044
 fax:03(5760)7104
 e-mail:bosyu@yamanote-j.org

 お申込みお待ちしております!

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Posted by shinobu at 22:28 | TrackBack

2006年01月11日

2005年しのぶの観劇ベストテン

20060111 best10.JPG
2005年の総決算

 さてさて、今年も勝手にベストテンを選んじゃいました!
 2005年の観劇本数は286本(2005年の観劇リストはこちら)ですが、2005年中に初日を迎えた公演を対象に選びますので、ベストテン選出の対象となった作品数は280本です。

 Wonderland「振り返る 私の2005」にも書きましたが、小劇場作品のレベルがとても高かったです。大御所のメジャーな作品よりも、小規模な自主製作公演の方が心に残る作品が多かった気がする1年でした。
 2005年は「面白かった!」と思った作品は280本中116本でしたので、4割1分4厘!なんと4割打者じゃないか!2005年は豊作だったのかな?! ※2004年は2割8分6厘でした。

 これからもありのままの私のスタンスで、観劇&レビュー執筆を続けていこうと思っております。どうぞ今年もよろしくお願いいたします。

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 さあ、「2005年しのぶの観劇ベストテン」の発表でござりますっ。
 レビューにも目を通していただければ幸いです。

■作品ベストテン■
 ①新国立劇場演劇『屋上庭園/動員挿話』10/31-11/16新国立劇場 小劇場

 ②万作の会+(財)せたがや文化財団『敦 ―山月記・名人伝―』09/06-15世田谷パブリックシアター

 ③パルコ・プロデュース『ラストショウ』07/01-24パルコ劇場

 ④新国立劇場演劇『その河をこえて、五月』05/13-29新国立劇場 小劇場(再演)
 ⑤自転車キンクリートSTORE『ブラウニング・バージョン』10/20-30俳優座劇場  
 ⑥万作の会+(財)せたがや文化財団『まちがいの狂言』05/08-22世田谷パブリックシアター(再演)
 ⑦青年座『妻と社長と九ちゃん』04/08-17紀伊國屋ホール
 ⑧二兎社『歌わせたい男たち』10/08-11/13ベニサン・ピット
 ⑨青山円形劇場+ゴーチ・ブラザーズ共同プロデュース『胎内』10/20-30青山円形劇場
 ⑩ホリプロ『電車男』08/05-27パークタワーホール


 →→→ 今年は新作がベスト3を占めました!
     やっぱり再演が多いよりも新作が多い方が嬉しいです。


■演出■
 宮城聰
  (ク・ナウカ『山の巨人たち』02/25-03/06下北沢ザ・スズナリ
   ク・ナウカ『ク・ナウカで夢幻能な「オセロー」』11/01-13東京国立博物館 日本庭園 特設能舞台)

 ・次点 白井晃
  (北九州芸術劇場プロデュース『ルル~破滅の微笑み~』04/08-17世田谷パブリックシアター
   新国立劇場演劇『うら騒ぎ/ノイゼズ・オフ』06/27-07/14新国立劇場 小劇場
   世田谷パブリックシアタープロデュース『偶然の音楽』10/31-11/20世田谷パブリックシアター)


■男優■
 浅野和之
  (北九州芸術劇場プロデュース『ルル~破滅の微笑み~』04/08-17世田谷パブリックシアター
   自転車キンクリートSTORE『ブラウニング・バージョン』10/20-30俳優座劇場)
   パルコ・プロデュース『12人の優しい日本人 The Gentle Twelve』11/27-12/30パルコ劇場)
  ※紀伊國屋演劇賞 個人受賞


■女優■
 神野三鈴
  (こまつ座『円生と志ん生』02/05-27紀伊國屋ホール
   燐光群『上演されなかった『三人姉妹』』07/06-17紀伊國屋ホール
   自転車キンクリートSTORE『セパレート・テーブルズ』12/15-23全労済ホール/スペース・ゼロ
   新国立劇場演劇『屋上庭園/動員挿話』10/31-11/16新国立劇場 小劇場)

 ・新人 宮光真理子
  (こどもの劇場2005 アンデルセン生誕200年記念『雪の女王』08/18-26シアタートラム
   アートネットワーク・ジャパン+Ort-d.dプロデュース『サーカス物語』10/07-10にしすがも創造舎特設劇場)


■脚本■
 テレンス・ラティガン (日本語訳:常田景子、鈴木裕美、マキノノゾミ)
  (『ウィンズロウ・ボーイ』『ブラウニング・バージョン』『セパレート・テーブルズ』)


■美術■
 礒沼陽子
  (tpt『A Number』04/30-05/13ベニサン・ピット
   森崎事務所『隣りの男』06/15-26本多劇場
   tpt『カルテット』09/17-30ベニサン・ピット
   tpt『アメリカン・バッファロー』12/22-01/08ベニサン・ピット)
  ※『隣りの男』が素晴らしかったです。衣裳デザインも手がけてらっしゃいます。

 ・次点 横田あつみ
  (青年座『妻と社長と九ちゃん』04/08-17紀伊國屋ホール
   自転車キンクリートSTORE『ブラウニング・バージョン』10/20-30俳優座劇場
   演劇企画集団 THE・ガジラ『ヒカルヒト』12/08-25本多劇場)
  ※2005年は横田あつみさんの美術を5作品拝見しました。良かったものを挙げています。


■衣装■
 宮本宣子
  (自転車キンクリートSTORE『ウィンズロウ・ボーイ』09/07-18俳優座劇場)
  ※2005年は宮本宣子さんの衣裳を5作品拝見しました。良かったものを挙げています。


☆ミュージカル☆
 ブロードウェイ・ミュージカル『プロデューサーズ』07/06-24東京厚生年金会館


☆ダンス☆
 二十一世紀舞踊『禁色』06/08-11世田谷パブリックシアター


●連続上演企画●
・NINAGAWA vs COCOON
  (『幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門』『キッチン』『メディア』『天保十二年のシェイクスピア』)
・テレンス・ラティガン3作連続上演
  (『ウィンズロウ・ボーイ』『ブラウニング・バージョン』『セパレート・テーブルズ』)
・岩松了3本連続公演
  (『アイスクリームマン』『センター街』『隣りの男』)
・演劇集団円「次世代の劇作家書下ろしシリーズ」(『梅津さんの穴を埋める』)
・『ニセS高原から~「S高原から」連続上演~
  (【蜻蛉玉組】【五反田組】【三条会組】【ポツドール組】)
・Shizuoka春の芸術祭2005「<犯罪>をテーマとしたギリシア悲劇の連続上演
  (Ort-d.d『エレクトラ』、タガンガ劇場『メディア』)
 ※あるテーマを決めた連続上演企画が充実していました。


●話題●
・日本におけるドイツ2005/2006
 フォルクスビューネ劇場『終着駅アメリカ
 ベルリナー・アンサンブル『アルトゥロ・ウイの興隆
 シャウビューネ劇場『ノラ~イプセン「人形の家」より』『火の顔
 ※日本にいながらドイツ演劇の最高峰を味わえるゴージャスな年でした。

・騎馬オペラ・ジンガロ日本公演『ルンタ~Loungta~』2005年3/12-5/8木場公園内ジンガロ特設シアター
 ※10年来の悲願が叶った初来日公演。この公演のために新しい法律もできました。

・KUDAN Projcet『百人芝居◎真夜中の弥次さん喜多さん』08/10-13愛知県勤労会館(つるまいプラザ)
 ※実際は170人以上が出演。

・東京から地域へ
 創作ネットワーク委員会+Ort-d.d『昏睡』/AAF戯曲賞ドラマリーディングTOKYOSCAPE
 ※東京と他地域との演劇交流が活発に。
 
・bird's-eye view PLAY FESTIVAL『36000秒』08/20-28王子小劇場
 ※創作から発表までの全過程を観客に公開するチャレンジングな企画でした。


●小劇場系●(10作品 劇団名あいうえお順)※今年は3作品から10作品に増やしました。
・イキウメ『散歩する侵略者』10/25-30サンモールスタジオ
・KAKUTA『南国プールの熱い砂』05/11-15青山円形劇場
・グリング『海賊』12/09-18ザ・スズナリ
・劇団、本谷有希子『乱暴と待機』04/08-17新宿シアターモリエール
・五反田団『キャベツの類』03/08-13こまばアゴラ劇場
・小鳥クロックワーク『わが町』01/14-17駒場小空間
・チェルフィッチュ『目的地』11/03-15こまばアゴラ劇場
・ペンギンプルペイルパイルズ『機械~メッキ仕上げ~』02/17-03/06下北沢OFF OFFシアター
・ポかリン記憶舎『短い声で』06/04-06東京デザインセンター・ガレリアホール
・ONEOR8(ワンオアエイト)『ゼブラ』10/12-17THEATER/TOPS
 ※企業スポンサーがついた公演や、大手のプロデュース公演と区別しています。


□メルマガ号外(ベストテン・各部門外) ※今年は7本の号外を発行いたしました。
 敦(TON)-杏子(ANZU)PRODUCE『URASUJI 裏筋』09/22-10/02ザ・スズナリ
 ※メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。


【参考】
第40回紀伊国屋演劇賞
第5回朝日舞台芸術賞


◎選出対象作品
 2005年1月1日から12月31日までの間に初日を迎えた公演のうち、高野しのぶが観劇した舞台作品。
 2005年初演ではない作品(再演)も含まれます。 

◎判断基準
 ・最初から最後まで心地良く観られたか
 ・知らなかったことに気づかせてくれたか
 ・恋のときめきを感じさせてくれたか
 ・終演後、心に幸せな気持ちを残してくれたか
 ・明日からの活力の源になってくれたか

◎なるべく多くの作品を記録に残したいので、ひとつの作品が独占的にならないように選出しています。
◎団体、個人等についての表記は敬称略です。

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Posted by shinobu at 21:50 | TrackBack

2006年01月10日

reset-N_ite『text reading「瓶詰の地獄」』01/09Bar jam(恵比寿)

 reset-N_ite(リセット・ナイト)reset-Nmassigla lab.メンバーによる、毎月第二月曜日の夜9時から明け方までのDJナイトです。とっても小さなバーで贅沢な朗読の時間を過ごしました。※私はreset-Nのファンで賛助会員(Support-N)になっています。

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 23時から町田カナさんによる夢野久作・作『瓶詰の地獄(びんづめのじごく)』の朗読があるという情報をゲットしたので、『BIGGER BIZ』観劇後に伺いました。バーにDJブースがあるんですね。Bar jamではいろんな企画をやってるみたい。

 『瓶詰の地獄』は学生の頃に漫画で読んで、すごく好きだったんです(誰のどんな漫画だったかは検索しても見つけられず。情報モトム!)。

 お着物姿の町田さんのしっとりとした、でもグサっと刺さるような声が、やわらかくて妖しい書簡体の文章を読み上げます。むむむ~・・・上品で、ものすごく官能的!3本目の瓶の短くて幼い文体に、涙出てきちゃったよ。あれ、カタカナで書かれてるんですよね。読み返して、それがまた沁みる。 

 朗読終了後は私好みの音楽(井上陽水、はっぴーえんど等)がかかって嬉しかったな~。24時過ぎまでお友達や出演者とおしゃべりして、ほろ酔い気分で帰宅しました。月曜日の夜から遊んでどうすんのよ私!?って感じですが(笑)、楽しかったので結果オーライ!

DJ=massigla (reset-N)/ハサミ text reading=町田カナ
21:00-early morning ドリンク代のみ・チャージ無料
reset-N_ite=http://www.reset-n.org/reset-n_ite/

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Posted by shinobu at 16:47 | TrackBack

【お知らせ】1月14日(土)夜にFM西東京「たけがき2」に出演します。

 FM西東京の演劇情報番組「たけがき2」に出演いたします。毎月第一土曜日に出演の予定だったのですが、年末年始のスケジュールの都合上、今回は第二土曜日になりました。
 前半に2005年しのぶの観劇ベスト5を発表&解説し、後半は1月に観られるお薦めお芝居を数本ご紹介します。
 西東京市およびその周辺地域でお聴き頂けます。
 1月14日(土)21:30~22:00(の内の約10分間)
 FM 84.2MHz

 たけがき2(ツー):http://takegaki.k-free.net/

Posted by shinobu at 11:59 | TrackBack

AGAPE store『BIGGEST BIZ~最後の決戦!ハドソン川を越えろ~』01/08-22本多劇場

 BIGBIGGER、BIGGESTと続いたBIZシリーズ完結編です。シリーズものは、はじめから観ている観客と観ていない観客にかなりの差が出てしまうものですが、このBIZシリーズは、再演をしたりDVD上映会を開いたり、至れり尽くせりのサービスでしたよね。そして全国10ヶ所の全国公演で締めくくるという豪華さ。G2プロデュースって凄いですよね。
 公式サイトで東京公演の当日券予約ができます。これまた行き届いている~♪

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 何も知らなくてもちゃんと楽しめるストーリーになっていますが、おなじみキャラクターのお約束エピソードが出てくる面白みがとても多く、「知ってる人がより楽しめる」内容です。
 私はBIGとBIGGERの各初演を拝見しましたが、ストーリーをほとんど忘れてしまっていて・・・ちょっとさびしかったな。これからご覧になる方はDVDをご覧になるのが一番ですが、それが無理ならせめて公式サイトでキャラクター紹介を読んで行かれると良いと思います。

 ≪あらすじ≫ のちほどアップします。

 開演してから1時間ぐらいは今までのおさらいのようなことも多く、展開も退屈だったのですが、後半でそれらが一気に集約していき、爆発的に面白くなります。つまり前半はしたたかに計算された前フリだったんですね。ほんっとに楽しかったっ!
 一番笑わせていただいたのは、やっぱり松尾貴史さん。つっこみもボケも合いの手も、気持ちよいほどキメてくださいます。
 
 ここからネタバレします。

 オープニングは今までどおり、ショボくれた木太郎(八十田勇一)の演説から始まります。これがマディソンスクエア・ガーデンのステージだったとは!シリーズ最終作として大満足のエンディングでした。

 松永玲子さん。ネットで「入る」時に衣裳変えをする、天才ハッカー・皿袋(さらぶくろ)役。神々しいほどに開けっぴろげなエロさ(笑)!あぁ、胸が!足が!お腹が!もー松永さんから目が離せない!!衣裳も演技も毎回エスカレートしてきましたよね~。このシーンが見られただけでも私は大満足です
 菅原永二さん。国会議員の秘書みならい役。いつもの菅原さんよりもさらりとスマートな印象で、もうちょっと濃いキャラとか飛び道具的演技が欲しいな~とも感じていたのですが、最後に篠原ともえさんに告白するシーンで感動。きれいな心が伝わってきました。

《東京、札幌、盛岡、仙台、新潟、大阪、大分、広島、松山、北九州》
出演=松尾貴史/三上市朗/八十田勇一/松永玲子/菅原永二/坂田聡/篠原ともえ/粟根まこと/後藤ひろひと
作=後藤ひろひと 演出=G2 美術=島次郎 照明=黒尾芳昭 音響=内藤勝博 スタイリスト=遠藤百合子 演出助手=山田美紀 舞台監督=榎太郎 宣伝美術=東學 宣伝写真=伊東俊介 ヘアメイク=西川直子 Web=川村公一、酒井元舟 プロデューサー=大西規世子 制作=尾崎裕子、伊東妙子/中村真由美/安積智子 制作協力=古舘プロジェクト 企画=AGAPEstore 制作総指揮=G2 主催・企画制作=ジーツープロデュース 主催=日本テレビ
全席指定 前売5,500円 当日5,800円
公式=http://www.g2produce.com/agape/11/

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Posted by shinobu at 11:21 | TrackBack

【スナップ】成人式の風景

20060109 seijin-shiki.JPG
原宿駅で

 今日は着物姿の女の子が多いな~っと思ったら、成人式だったんですね。金髪に振袖のギャルを発見!日本は自由です。

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Posted by shinobu at 01:17 | TrackBack

2006年01月09日

COLLOL『性能のよい~シェイクスピア作「オセロー」より』01/06-09王子小劇場

 COLLOL(ころーる)は東大卒の劇作家・女優、田口アヤコさんとストリッパー女優のLobiさんお二人の演劇ユニットだそうです(Yahoo!より)。ただし今作は田口アヤコさんの単独企画とのこと。
 シェイクスピアの「オセロー」を題材にした少々パフォーマンス寄りの演劇でした。「オセロー」を知らずに観るとつらいかもしれません。
 田口アヤコさんご本人のブログにご覧になった方のレビューが取り上げられています。「東京小劇場観劇速報」に取り上げられている小劇場系にも詳しいレビューが出ています。「なぜ、いま、王子小劇場で『オセロー』でなければならないのか、それが一番の疑問だ。」というご意見に私も同意です。

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 田口アヤコさんは去年のbird's-eye view『36000秒』(2日目)と、昔に一度お芝居で拝見しておりました。ダンサーさんかなぁと思っていたのですが劇作家・女優さんなんですね。

 客席は広い舞台を挟んで対面式になっており、ステージ上には白い、白い編み物が、黒い床がほとんど見えなくなるほどに広がっています。ロビーにもその白い編み物はつながっていて、ロビーでも舞台上でも黒装束の女性が編み続けていました。舞台上の2人は終演までずっと続けてらっしゃいましたね。美術というよりは、ライブ(生)のインスタレーションのよう。圧巻でした。

 衣裳は白色とレース飾りを基調にしたカジュアルな雰囲気で、男女共にスパンコール付きのカチューシャをしており、かなりメロウ&乙女チックです。女の子がかわいいくって、露出も大胆でしたね。金崎敬江さんの短パン姿と円谷久美子さんの胸元が要チェックでございます(笑)。いや、いい意味ですよ。ほんとにキレイでしたから。うっとりですよ。

 さてお芝居はというと、「オセロー」の部分的シーンと、若い男女が登場する現代劇の短いシーンがほぼ交互に上演される形式で、役者さんは一人一役ではなく、「オセロー」の登場人物(オセロー、デズデモーナ、イアーゴー、ロドリーゴ、エミーリア等)になったり、等身大の現代の若者になったりします。役者さんの技術の差が出ちゃうのが残念。

 「オセロー」の舞台であるヴェネツィアとキプロス島の気候や歴史の説明ゼリフから始まったのが面白かったですね。「オセロー」の世界に入りやすかったです。
 現代劇の方は、恋の関係がうまくいっていない男女、もしくは、一方がもう一方のもとを立ち去ろうとしている様子、つまり「別れ(またはそれに至る前段階)」を表している場面が多かったですね。良いムードのカップルは見ごたえがありました。
 ただ、オセローとデズデモーナの関係と、現代の若者たちの関係とを同レベルにもってくるのは無理があると思います。有名すぎる戯曲を使うのはリスクが大きいんじゃないかしら。

 形式上はひとつの演劇作品だと言えると思いますが、ことば、役者、音楽、美術、衣裳のコラボレーション・ライブと受け取った方がいい気がします。となると、交互に上演されるシーンは“コラージュ”と表現するのがいいのかも。

 伊東沙保さん(ひょっとこ乱舞)。光ってますね~。村上哲也さんとカップルで、三角座わりしながらセリフを言うシーンがすごく良かったです。

 ※タイトル『性能のよい』は、オセローとデズデモーナのような人を惹きつける魅力のある人物(=性能のよい人間)から来ているそうです。

音響演出=江村桂吾 照明=関口裕二(balance,inc.DESIGN) 美術=ナカガワエリ 記録映像=藤田敏正(FOU production) WEB=鈴木順子(PISTOL☆STAR) 舞台監督=吉田慎一 制作=眞覚香那子 words&direction=田口アヤコ
出演=田口アヤコ/円谷久美子/八ツ田裕美/金崎敬江(bird's-eye view)/伊東沙保(ひょっとこ乱舞)/笠木真人(ひょっとこ乱舞)/村上哲也
COLLOL(ころーる)=http://www.collol.jp/

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Posted by shinobu at 00:14 | TrackBack

2006年01月08日

2005年しのぶの観劇リスト

 2005年にしのぶが観劇した舞台作品(およびそれに順ずるもの)をリストアップしました。
 今年は合計286本でした。この内、同じ作品を2回観たのは4度です(ジンガロ『ルンタ』、reset-N『DUST』、HHG『Visons of Tokyo』、G-up『Deep Forest』)。
 去年は257本でしたので、本数としては最高記録を更新しました。

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 “2005年しのぶの観劇ベストテン”の発表は2005年1月11日の予定です。選出対象作品となるのは「2005年1月1日から12月31日までの間に初日を迎えた公演のうち、高野しのぶが観劇した舞台作品」です。なので、厳密には286本の中から選ぶのではなく、多少のズレが生じます。

 【記号の説明】
 ■:レビューあり
 □:レビューなし(2006年1月8日時点)
 ★:メルマガ号外を出しました

 TOPページ右上の「過去ログ検索」で、いろいろサイト内検索してみてくださいね。

2005年01月(17本)
■クロムモリブデン『ボウリング犬エクレアアイスコーヒー』12/29-01/03王子小劇場
■青年団リンク・地点『雌鶏の中のナイフ~Knives in Hens』01/01-23アトリエ春風舎
■NODA MAP『走れメルス』12/03-01/30シアターコクーン
■ブロードウェイミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』01/06-23東京厚生年金会館
■パルコ『なにわバタフライ』12/18-01/26パルコ劇場
■石原正一ショー『天使だらけの傷』01/06-10下北沢駅前劇場
■遊園地再生事業団+ニブロール『トーキョー/不在/ハムレット』(本公演)01/09-23シアタートラム
■新国立劇場演劇『城 Das Schloss』01/14-30新国立劇場 小劇場
■小鳥クロックワーク『わが町』01/14-17駒場小空間
■現代演劇協会 劇団昴 現代舞台芸術セレクション『ゴンザーゴ殺し』01/21-26東京芸術劇場小ホール1
■G-upプロデュース『Brains』01/22-30シアターVアカサカ
■フジテレビジョン『歩兵の本領 soldier's mind』01/21-02/06紀伊國屋サザンシアター
■TBS・電通・TOKYO FM『アダム・クーパー 危険な関係』01/22-02/16五反田ゆうぽうと簡易保険ホール
■東京ネジ『フロウフユウ』01/27-30王子小劇場
■ヒンドゥー五千回『僕らの家、僕らの海』01/27-02/06下北沢OFF OFFシアター
■新国立劇場オペラ『マクベス』01/17, 20, 23, 26, 29新国立劇場 オペラ劇場
■少年王者舘KUDAN Project『劇終/OSHIMAI~くだんの件』01/26-02/01横浜相鉄本多劇場

2005年02月(22本)
■TBS『音楽劇 コーカサスの白墨の輪』01/30-02/20世田谷パブリックシアター
■Oi-SCALE '05concept灰色3部作 1/3『model-gun モデルガン(Cプログラム)』01/29-02/06シアターブラッツ
■劇団タコあし電源+デジタルハリウッド大学院『面接の人達2006』01/28-02/07中野MOMO
■Oi-SCALE '05concept灰色3部作 1/3『model-gun モデルガン(Bプログラム)』01/29-02/06シアターブラッツ
■モダンスイマーズ『デンキ島 松田リカ編』02/08-13中野ザ・ポケット
■サイスタジオ主催・Happy Hunting Ground『Visions of Tokyo』02/10-27サイスタジオ小茂根B
■AND ENDLESS『西遊記~百花繚乱~』02/08-13全労災ホール/スペース・ゼロ
■シベリア少女鉄道『<死ぬまでにしたい12個目のこと> アパートの窓割ります』02/11-20THEATER/TOPS
■劇団俳優座『三文オペラ』02/10-21紀伊國屋サザンシアター
■Bunkamura『幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門』02/05-28シアターコクーン
■ペンギンプルペイルパイルズ『機械~メッキ仕上げ~』02/17-03/06下北沢OFF OFFシアター
■阿佐ヶ谷スパイダース『悪魔の唄』02/17-03/02本多劇場
■ク・ナウカ『ぼくらが非情の大河をくだる時』02/17-20下北沢ザ・スズナリ
■三条会『若草物語』02/18-23ホール椿
■ヨーロッパ企画『平凡なウェーイ』02/16-22下北沢駅前劇場
■Bunkamura/朝日新聞社『マシュー・ボーンの白鳥の湖』2/22-3/12Bunkamuraオーチャードホール
■ホリプロ/テレビ東京『デモクラシー』02/22-28青山劇場
■創作ネットワーク委員会+Ort-d.d『昏睡』02/24-28にしすがも創造舎 特設劇場
■Attic Theater『チキン・フライ』02/23-27中野ザ・ポケット
■サイスタジオ主催・Happy Hunting Ground『Visions of Tokyo』02/10-27サイスタジオ小茂根B(2回目)
□サイスタジオ主催・Happy Hunting Ground『動物園物語』02/10-27サイスタジオ小茂根B
■こまつ座『円生と志ん生』02/05-27紀伊國屋ホール

2005年03月(17本)
■世田谷パブリックシアター『ファンタスティックス』02/27-03/13世田谷パブリックシアター
■ペテカン『茜色の窓から』03/03-06青山円形劇場
■企画・製作:シス・カンパニー/大人計画『蛇よ!』03/01-21スパイラルホール
■ビバノン『FOLKとスプーン、そしてこっそりジャックナイフ』03/04-06新宿シアターモリエール
■MOBO presents『Tory's!』02/25-03/06シアターVアカサカ
■ク・ナウカ『山の巨人たち』02/25-03/06下北沢ザ・スズナリ
■五反田団『キャベツの類』03/08-13こまばアゴラ劇場
■トリコ・Aプロデュース『潔白少女、募集します』03/08-10東京芸術劇場小ホール1
★□メルマガ号外 『騎馬オペラ ジンガロ「ルンタ~Loungta~」』
■パルコ+サードステージPresents『お父さんの恋』03/10-27パルコ劇場
■自転車キンクリートSTORE『海辺のお話』03/15-27俳優座劇場
■STスポット・チェルフィッチュ『ポスト*労苦の終わり』03/18-23 STスポット
■《東京のオペラの森 2005》オペラ『エレクトラ(Elektra)』03/16, 19, 22東京文化会館大ホール
■新国立劇場演劇『花咲く港』03/14-30新国立劇場小劇場
■InnocentSphere『HELL FIGHTER』03/23-28青山円形劇場
■フォルクスビューネ『終着駅アメリカ Endstation Amerika』03/25-28世田谷パブリックシアター
■G2プロデュース『Candy's』03/30-04/10/本多劇場

2005年04月(15本)
■エビス堂大交響楽団『カラクリ少女』04/01-03中野ザ・ポケット
■シアターX『母アンナ・フィアリングとその子供たち』04/01-07シアターX
■双数姉妹『ラバトリアル lavatorial』04/01-10THEATER/TOPS
■Bunkamura『KITCHEN(キッチン)』04/05-24シアターコクーン
■劇団、本谷有希子『乱暴と待機』04/08-17新宿シアターモリエール
■北九州芸術劇場プロデュース『ルル~破滅の微笑み~』04/08-17世田谷パブリックシアター
■青年座『妻と社長と九ちゃん』04/08-17紀伊國屋ホール
■らくだ工務店『鯨』04/13-17下北沢「劇」小劇場
■僕AREA←Spectators[B.A.S.]/Oi-SCALE企画公演『オムニバス of OiOi』04/13-17下北沢駅前劇場
■キョードー東京『トスカ』04/11-24草月ホール
■新国立劇場演劇『コミュニケーションズ』04/08-24新国立劇場 小劇場
■騎馬オペラ・ジンガロ日本公演『ルンタ~Loungta~』2005年3/12-5/8木場公園内ジンガロ特設シアター
■パルコ・プロデュース『Shuffle-シャッフル-』04/16-05/08パルコ劇場
■動物電気『寝太郎の新作カレー』04/27-05/01本多劇場
■文学座ファミリーシアター『風をつむぐ少年』04/29-05/08全労済ホール/スペース・ゼロ

2005年05月(28本)
■KERA・MAP #3『砂の上の植物群』05/01-14シアターアプル
■ヒンドゥー五千回『ハメツノニワ』05/02-03シアタートラム
■reset-N『Valencia』05/03-08ザ・スズナリ
■オールツーステップスクール『メイキング・オブ・チェーンソー大虐殺』05/04-08こまばアゴラ劇場
■tpt『A Number』04/30-05/13ベニサン・ピット
■ニッポン放送・シベリア少女鉄道『笑顔の行方』05/06-11紀伊國屋サザンシアター
■フジテレビジョン『エデンの東』05/01-21東京グローブ座
■bird's-eye view『un_titled』05/11-22こまばアゴラ劇場
★□メルマガ号外 KAKUTA『南国プールの熱い砂』
■パルコプロデュース ミュージカル・コメディ『最悪な人生のためのガイドブック』05/13-29パルコ劇場
■Shizuoka春の芸術祭2005『<犯罪>をテーマとしたギリシア悲劇の連続上演』05/07-06/18 静岡芸術劇場ほか
■Shizuoka春の芸術祭2005・Ort-d.d『エレクトラ』05/14, 15静岡舞台芸術公園 稽古場棟 BOXシアター
■まつもと市民芸術館『いとこ同志』05/13-22シアタートラム
■Bunkamura・朝日新聞社『メディア』05/06-28シアターコクーン
■シアター21『グリマー・アンド・シャイン』05/13-22紀伊國屋ホール
■フェニーチェ歌劇場日本公演2005『真珠とり』05/18, 20オーチャードホール
■新国立劇場演劇『箱根強羅ホテル』05/19-06/08新国立劇場 中劇場
■万作の会+(財)せたがや文化財団『まちがいの狂言』05/08-22世田谷パブリックシアター
■真心一座「身も心も」公演 第一章『流れ姉妹~たつことかつこ~』05/20-29青山円形劇場
■演劇集団 円『梅津さんの穴を埋める』05/08-29ステージ円
■森崎事務所『アイスクリームマン』05/11-29ザ・スズナリ
■G-upプロデュース『Deep Forest』05/24-06/05新宿スペース107
★□メルマガ号外 『その河をこえて、五月』
■tpt『nine THE MUSICAL』05/27-06/12アートスフィア
■SePT独舞『井手孤独【idesolo】』05/26-29シアタートラム
■JACROW『袋小路』05/25-30下北沢OFF OFFシアター
■ロック・ミュージカル『WE WILL ROCK YOU』05/27-08/24新宿コマ劇場
■tpt『アントン・チェーホフ 桜の園 喜劇四幕』05/21-06/08ベニサン・ピット

2005年06月(27本)
■山の手事情社『銀河鉄道の夜』06/01-05東京芸術劇場 小ホール1
■森崎事務所『センター街』06/01-08ザ・スズナリ
■ブラジル『偽装』06/01-06下北沢OFF OFFシアター
■ブラジル『辻褄』06/01-06下北沢OFF OFFシアター
■G-upプロデュース『Deep Forest』05/24-06/05新宿スペース107(2回目)
■流山児★事務所『戦場のピクニック・コンダクタ』06/03-12本多劇場
■ポかリン記憶舎『短い声で』06/04-06東京デザインセンター・ガレリアホール
■こまつ座『國語元年』06/03-12紀伊國屋ホール
■AGAPE store『仮装敵国 ~Seven 15minutes Stories~』06/07-12サンシャイン劇場
■TextExceptPHOENIX + steps『ニッポニアニッポン』06/08-12こまばアゴラ劇場
■二十一世紀舞踊『禁色』06/08-11世田谷パブリックシアター
■コクーン歌舞伎『桜姫』06/05-26シアターコクーン
■劇団ジャブジャブサーキット『成層圏まで徒歩6分』06/10-14ザ・スズナリ
■森崎事務所『隣りの男』06/15-26本多劇場
■Studio Life『メッシュ』06/15-07/04シアターサンモール
■こまつ座『父と暮せば』06/16-18行徳文化ホール
□シャウビューネ劇場 来日公演『ノラ~イプセン「人形の家」より』06/17-21世田谷パブリックシアター
■パルコ/ニッポン放送 『HEDWIG AND THE ANGRY INCH』06/16-25パルコ劇場
■ベルリナー・アンサンブル『アルトゥロ・ウイの興隆』06/22-30新国立劇場 中劇場
■ホリプロ/テレビ東京『愛と幻想のシルフィード』06/23-07/10東京芸術劇場 中ホール
□新国立劇場オペラ『蝶々夫人』06/24-07/09新国立劇場オペラ劇場
■KERA・MAP #004『ヤング・マーブル・ジャイアンツ』06/25-07/03吉祥寺シアター
■シャウビューネ劇場 来日公演『火の顔』06/24-26世田谷パブリックシアター
■新国立劇場演劇『うら騒ぎ/ノイゼズ・オフ』06/27-07/14新国立劇場 小劇場
■劇団ダンダンブエノ『礎(いしずえ)』06/22-07/01青山円形劇場
■THE SHAMPOO HAT『事件』06/28-07/05ザ・スズナリ
■東京セレソンDX『夕ーゆうー』06/28-07/10ザ・ポケット

2005年07月(29本)
★□メルマガ号外 パルコ・プロデュース『ラストショウ』
■アトリエ・ダンカンプロデュース『音楽劇・おんなの落語』07/01-12シアター1010
■時間堂『月輝きながら太陽の照る』07/07-17Gallery LE DECO(7/6プレビュー)
■ブロードウェイ・ミュージカル『プロデューサーズ』07/06-24東京厚生年金会館
■燐光群『上演されなかった『三人姉妹』』07/06-17紀伊國屋ホール
■雷電『雷電披露宴』07/06-13駅前劇場
■東宝ミュージカル『モーツァルト!』07/04-08/20帝国劇場
■クリオネ・プロデュース『パリアッチ~Pagliacci~』07/10-18全労災ホール/スペース・ゼロ
■シーエイティプロデュース『ラスト・ファイヴ・イヤーズ』07/09-21シアター・カイ
■グリング『カリフォルニア』07/12-18THEATER/TOPS
■劇団桟敷童子『博多湾岸台風小僧 ……泣イテ、騒イデ…彼岸花』07/09-18ザ・スズナリ
■MIKUNI YANAIHARA Project Part 1『3年2組』07/15-18吉祥寺シアター
■松竹『七月大歌舞伎「NINAGAWA十二夜」』07/07-31歌舞伎座
■子供のためのシェイクスピアカンパニー『尺には尺を』07/13-19紀伊國屋サザンシアター
■Hula-Hooper『何かのプレイ』07/15-18OFF OFFシアター
■シス・カンパニー『新編・吾輩は猫である』07/08-08/07シアタートラム
■椿組05夏・花園神社野外劇『新宿ブギウギ』07/15-24花園神社境内野外ステージ
■オン・タイム『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』07/21-31博品館劇場
■劇団M.O.P.『水平線ホテル』07/22-28紀伊國屋サザンシアター
■劇団カリフォルニアバカンス『Dalix -ダリの経験-』07/22-24東京芸術劇場 小ホール1
■演劇集団壺会『ミモレガールズ』07/22-24シアターブラッツ
■TBS/Bunkamura『キレイ~神様と待ち合わせした女~』07/06-30シアターコクーン
□ク・ナウカ『王女メデイア』07/19-08/01東京国立博物館 本館特別5室
■フジテレビジョン/ネルケプランニング『姫が愛したダニ小僧』07/22-31アートスフィア
■二十一世紀舞踊・Noism05『Triple Bill』07/28-31世田谷パブリックシアター
■アートネットワーク・ジャパン『夏休み親子で楽しむ「赤い鳥夕涼み会」』07/29目白庭園内 赤鳥庵
■プリズム企画『prism hachi』07/29-31 bar&kitchen Kanna(カンナ)
■ホチキス『殺し文句』07/29-31新宿シアターモリエール
■FICTION『ヌードゥルス』07/26-31THEATER/TOPS

2005年08月(26本)
■音楽座ミュージカル『21C:マドモアゼル・モーツァルト』07/29-08/07パルコ劇場
■トム・プロジェクト『ダモイ~収容所(ラーゲリ)から来た遺書~』08/04-05四谷区民ホール
■44Produce Unit『フツーの生活3』08/05-09紀伊國屋ホール
■伊トウ本式'05サマーツイスタ『編集王』08/04-07劇場MOMO
■かもねぎショット『ロシアと20人の女たち』08/03-10ザ・スズナリ
■東京ネジ『僕等の肌ヌらす青』08/05-08王子小劇場
★ホリプロ『電車男』08/05-27パークタワーホール
■クロムモリブデン『ボーグを脱げ!』08/10-14劇場MOMO
■Oi-SCALE/'05concept灰色2/3『ミチガエレセカイ』08/11-18THEATER/TOPS
■KUDAN Projcet『百人芝居◎真夜中の弥次さん喜多さん』08/10-13愛知県勤労会館(つるまいプラザ)
■モンキー・ロード『らくだ論-坂口安吾の「堕落論」による-』08/09-14こまばアゴラ劇場
■ヨーロッパ企画 夏の陣『サマータイムマシン・ブルース2005』08/17-23駅前劇場
■フジテレビジョン『THE PRODUCERS-プロデューサーズ-』08/13-31青山劇場
★□メルマガ号外 『雪の女王』
■bird's-eye view PLAY FESTIVAL『36000秒』(初日)08/20-28王子小劇場
□松竹『もとの黙阿弥~浅草七軒町界隈』08/04-30新橋演舞場
■bird's-eye view PLAY FESTIVAL『36000秒』(2日日)08/20-28王子小劇場
■シス・カンパニー『エドモンド』08/19-09/13青山円形劇場
■文学座『戯曲 赤い月』08/23-09/02紀伊國屋ホール
■劇団健康『トーキョーあたり』08/07-28本多劇場(8/5:プレビュー公演)
■ベターポーヅプロデュース・ハンサムユニオン『初々しくエロやかに』08/24-29THEATER/TOPS
■ヨーロッパ企画 夏の陣『囲むフォーメーションZ』08/26-29駅前劇場
■bird's-eye view PLAY FESTIVAL『36000秒』(5日目)08/20-28王子小劇場
■松竹・八月納涼歌舞伎 夜の部『法界坊(ほうかいぼう)』08/10-28歌舞伎座
■俳優座劇場プロデュース『夜の来訪者』08/27-09/03俳優座劇場
■tpt『道成寺一幕』08/20-09/4ベニサン・ピット

2005年09月(28本)
■Ben-Croft 2WAY PLAY『G.W.錠』08/30-09/06新宿シアターモリエール
■プレイボ~イズ『クライムス・オブ・ザ・ハート(CRIMES OF THE HEART)~心の罪~』09/01-04劇場MOMO
■THEATRE1010『写楽考』08/30-09/10THEATRE1010
■ウォーキング・スタッフプロデュース『Dog-Eat-Dog』09/03-11THEATER/TOPS
■世田谷パブリックシアター『敦 ―山月記・名人伝―』09/06-15(9/3, 4プレビュー)世田谷パブリックシアター
■(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場『ニセS高原から【蜻蛉玉組】』08/28-09/27こまばアゴラ劇場
■東宝ミュージカル『エリザベート』09/01-30帝国劇場
■自転車キンクリートSTORE『ウィンズロウ・ボーイ(The Winslow Boy)』09/07-18俳優座劇場
■こまつ座『小林一茶』09/08-25紀伊國屋サザンシアター
■パパ・タラフマラ『三人姉妹』07/02-03, 09/10-11スタジオSAI
■フジテレビジョン『燕のいる駅』09/06-27東京グローブ座
■SHINKANSEN☆PRODUCE INOUE-KABUKI『吉原御免状』09/08-10/05青山劇場
■(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場『ニセS高原から【五反田団組】』08/28-09/27こまばアゴラ劇場
■JACROW『カニバケツ』09/15-19劇場MOMO
■明治大学文化プロジェクト『マクベス』09/16-17明治大学駿河台校舎 アカデミーホール
■KAKUTA『北極星から十七つ先』09/15-19シアタートラム
■絶対王様『猫のヒゲのしくみ~映画は感動も絶望も希望も与えてくれる~』09/15-21シアターグリーン メインホール
■innerchild『遥〈ニライ〉』09/16-23吉祥寺シアター
■ユニークポイント『脈拍のリズム』09/14-19OFF OFFシアター
■サントリーホール『市村正親One Actor's Show ペール・ギュントの旅』09/15-23サントリーホール 小ホール
■(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場『ニセS高原から【三条会組】』08/28-09/27こまばアゴラ劇場
■Studio Life『白夜行 第1部』09/14-10/01紀伊國屋ホール
■劇団インベーダーじじい『あるやんごとなき夫婦の物語』09/22-25シアターiwato
■Drama City Produce・アカペラミュージカル『猫堀骨董店』09/24-25博品館劇場
■tpt『カルテット』09/17-30ベニサン・ピット
■(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場『ニセS高原から【ポツドール組】』08/28-09/27こまばアゴラ劇場
■新国立劇場演劇『黒いチューリップ』09/27-10/09新国立劇場 小劇場
★敦(TON)-杏子(ANZU)PRODUCE 好色必殺時代劇版ミュージカル『URASUJI 裏筋』09/22-10/02ザ・スズナリ

2005年10月(30本)
■InnocentSphere『ZION~目覚めよと呼ぶ声が聞こえ~』10/01-09シアターVアカサカ
■(財)三鷹市芸術文化振興財団/スロウライダー『むこう岸はエーテルの国』09/30-10/02三鷹市芸術文化センター 星のホール
■風琴工房『ゼロの柩(ひつぎ)』09/29-10/02シアタートラム
■青年団『S高原から』09/30-10/05こまばアゴラ劇場
■加藤健一事務所『審判』09/27-10/12本多劇場
■さんだる『重松清・さかあがりの神様』10/06-07キッド・アイラック・アート・ホール
■アートネットワーク・ジャパン+Ort-d.dプロデュース『サーカス物語』10/07-10にしすがも創造舎特設劇場
■東宝『ツキコの月 そして、タンゴ』10/05-30帝国劇場
■少年社中『リドル-Liddell』10/06-09青山円形劇場
■ギンギラ太陽's『翼をくださいっ!さらばYS-11』10/07-10 PARCO劇場
■二兎社『歌わせたい男たち』10/08-11/13ベニサン・ピット
■Bunkamura『天保十二年のシェイクスピア』09/09-10/22Bunkamuraシアターコクーン
■花組芝居『泉鏡花の草迷宮』10/08-20シアタートラム
■ONEOR8『ゼブラ』10/12-17THEATER/TOPS
■ポイント東京/スフィア 企画・製作『恋愛ホテル~LOVE×HOTEL~』10/06-16アートスフィア
■(社)日本劇団協議会/創作劇奨励公演『痕-KON-』10/08-16青年座劇場
■ヒューリッド・プロデュース『Sleepless Express』10/12-16王子小劇場
■劇団唐組『カーテン[電子城IIより]』10/08-09, 10/15-16西新宿原っぱ
■シベリア少女鉄道『スラムダンク』10/14-20シアターサンモール
■Cherry Bombers Project02『Cherry Bombers Strikes Back』10/19-23笹塚ファクトリー
■自転車キンクリートSTORE『ブラウニング・バージョン(The Browning Version)』10/20-30俳優座劇場
■ピチチ5(クインテット)『はてしないものがたり』10/20-23明石スタジオ
■R-vive(りばいぶ)『A Secret Society '05~15年後の思い出~』10/20-25シアターグリーンエリア171
■地人会『島清、世に敗れたり』10/14-26紀伊國屋サザンシアター
■ロリータ男爵『信長の素~10th anniversary special~』10/20-24吉祥寺シアター
■青山円形劇場+ゴーチ・ブラザーズ共同プロデュース『胎内』10/20-30青山円形劇場
■青年団若手自主企画vol.25『地球の片隅で ライフ・レント編』10/21-26アトリエ春風舎
■イキウメ『散歩する侵略者』10/25-30サンモールスタジオ
■プレイメイト『フェイス・イン・フェイス』10/19-30THEATER/TOPS
■青年団+劇団PARK 日韓合同公演『ソウルノート』10/26-30こまばアゴラ劇場(原題=『東京ノート』)

2005年11月(27本)
■世田谷パブリックシアタープロデュース『偶然の音楽』10/31-11/20世田谷パブリックシアター(10/31はプレビュー)
■ク・ナウカ『ク・ナウカで夢幻能な「オセロー」』11/01-13東京国立博物館 日本庭園 特設能舞台
■SPARKO『Witch Tank』11/03-06王子小劇場
■DULL-COLORED POP 『東京都第七ゴミ処理施設場 ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』11/03-06荻窪アールコリン
★新国立劇場演劇『屋上庭園/動員挿話』10/31-11/16新国立劇場 小劇場
■クロム舎『ガレージの夜』11/02-06明石スタジオ
■三島由紀夫全戯曲上演プロジェクト『サド侯爵夫人』11/05-13東京国立博物館(特別第5展示室)
■チェルフィッチュ『目的地』11/03-15こまばアゴラ劇場
■主催・企画・製作=ホリプロ/TBS『ブロードウェイミュージカル「リトルショップ・オブ・ホラーズ」』11/03-27青山劇場
■大人計画・ウーマンリブ『七人の恋人』10/15-11/13本多劇場
■パルコ/リコモーション『ダブリンの鐘つきカビ人間』10/28-11/13ル テアトル銀座
■KOKAMI@network『トランス youth version』11/08-27紀伊國屋ホール
■パラドックス定数『大正八年永田町』11/09-13王子小劇場
■ひょうご舞台芸術『芝居~朱鷺雄(ときお)の城~』11/08-13紀伊國屋サザンシアター
■パルコ・プロデュース『メアリー・ステュアート』11/03-22パルコ劇場
■G-up sideB;session『ゼロ番区』11/15-20新宿スペース107
■青年座『パートタイマー・秋子』11/15-20本多劇場
■ペンギンプルペイルパイルズ『不満足な旅』11/16-23ザ・スズナリ
■ハラホロシャングリラ『ジュラルミンケース~Aプログラム』11/16-23シアターサンモール
■燐光群『パーマネント・ウェイ』11/20-12/04シアタートラム
■Blue Shuttle Produce・演劇ユニットAxle(アクサル)『BANANA FISH』11/21-27シアター代官山
■プラチナ・ペーパーズ『ラフカット2005』11/23-27全労済ホール/スペース・ゼロ
■ブラジル『おしっこのはなし』11/25-12/04サンモールスタジオ
■三条会『山椒大夫』11/26-27三条会アトリエ
■文化庁芸術祭執行委員会/新国立劇場『母・肝っ玉とその子供たち~三十年戦争年代記』11/28-12/11新国立劇場 中劇場
■reset-N『DUST』11/28-12/06bar drop
■流山児★事務所『SMOKE~Long Version~』11/26-12/06ザ・スズナリ

2005年12月(20本)
■扉座『アトムへの伝言』12/02-11紀伊國屋ホール
■@ザ・グローブ・プロジェクト『燈色の星(ひいろのほし)』12/03-04東京グローブ座
■三条会『砂の女』12/03-04三条会アトリエ
■reset-N『DUST(2回目)』11/28-12/06bar drop(吉祥寺)
■Studio Life『白夜行 第二部』12/01-11THEATRE1010
■演劇企画集団 THE・ガジラ『ヒカルヒト』12/08-25本多劇場
■RSC『夏の夜の夢』12/09-17東京芸術劇場 中ホール
■ハイリンド『-初恋』12/08-12江古田ストアハウス
■さんだる『朗読と生演奏「聖夜の肖像」』12/11キッドアイラックアートホール
■ラストクリエイターズプロダクション・プロデュース『GAKUYA』12/09-18新宿スペース107
■TOKYOSCAPE「東京ワークショップ成果発表」12/13森下スタジオ
★□グリング『海賊』12/09-18ザ・スズナリ
■世田谷パブリックシアター・レパートリーの創造2005『ソウル市民』12/11-25シアタートラム
■自転車キンクリートSTORE『セパレート・テーブルズ(Separate Tables)』12/15-23全労済ホール/スペース・ゼロ
■Oi-SCALE『サイゴ』12/15-18吉祥寺シアター
■Impasse『あんずとすしお』12/16-25新宿ゴールデン街劇場
■Team ARAGOTO『~Strong Play of The World~エビ大王』12/08-23青山劇場
■パルコ・プロデュース『12人の優しい日本人 The Gentle Twelve』11/27-12/30(11/27-29はプレビュー)パルコ劇場
■演劇集団円/円・こどもステージ『おばけリンゴ』12/18-28シアターX(カイ)
■乞局『雄向葵(オマワリ)』12/28-31王子小劇場

以上。

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Posted by shinobu at 16:51 | TrackBack

【情報】第5回朝日舞台芸術賞発表

 第5回朝日舞台芸術賞が発表されました。
 グランプリは「歌わせたい男たち」です。
 朝日新聞朝刊に舞台写真や講評、受賞者インタビューが掲載されています。

Posted by shinobu at 11:08 | TrackBack

音楽座ミュージカル/Rカンパニー『とってもゴースト』01/07-18東京芸術劇場 中ホール

 大好きな音楽座ミュージカル、東京初日に伺いました。前半は退屈だったのですが、後半はやっぱり涙ボロボロ・・・。人間もゴーストも天使(ガイド)も、前に進み、変化し続ける!
 前売り券は公式サイトでも発売中。当日券も出ています。お問い合わせ⇒音楽座ミュージカルチケットセンター 042-721-5575(月~土12:00~1800・日祝休)

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 ≪あらすじ≫ 公式サイトより一部引用。(役者名)を追加。
 入江ユキ(鈴木ほのか)はアパレル業界で注目されている美貌のファッションデザイナー。ところがファッションショーのリハーサル当日、ほんの息抜きのつもりで出かけたドライブ中に自動車事故で死んでしまう。
 突然の出来事に自分でも死んだことに気づかないユキは、リハーサル会場へゴーストとなって現れるが、もちろんその姿は誰にも見えず声も聞こえない。そこへ天界からガイド(広田勇二)がやってきた。
 「お迎えにあがりました。あなたは先ほど、お亡くなりになったのです。」
 ガイドの言葉に驚くユキ。しかし、“まだ死ねない”という強い思いがわきおこり、ガイドの説明を振り切って夢中で逃げ出してしまう。
 ≪ここまで≫

 前半は歌も踊りも物足りないし、演出もかっこよくないし、退屈で・・・。でもユキが美大生の光司(安中淳也)を励ますシーンで、すごく楽しくなりました。レストランの店員も客も総動員で元気に踊る姿がはつらつとしていて、前向きではじけていて。そして後半で完全に挽回!前半は前フリだったと思えばいいのかしら。

 ここからネタバレします。でもストーリーがわかってから観ても問題ないと思います。

 光司と出会い、生まれて初めて恋に落ちたユキですが、彼女はすでに死んでいます。そうとは知らずにユキに対して一途に愛を告白する光司。題材としては映画やドラマでもよく見かけるベタな“悲恋物語”ですが、音楽座ミュージカルがなぜこんなに熱い涙を誘うのか。それは、舞台上の役者さんが全身全霊かけて恋を信じているから。そして音楽と歌がその恋を堂々と真正面から賛美しているからだと思います。それが「生きるって、すばらしいことなのよ(セリフは正確ではありません)」という命の賛美につながるのです。

 ユキの必死の嘆願にほだされて、ガイドは彼女に1日だけ肉体を持つことを許します。人間が本気で、命がけで望んだら、それは叶うのだということを表しており、観客はおのずと人生に希望を見出すことが出来ます。また、木の中に閉じこもっていたかたまり様(鳥居かほり)が、ユキと光司の愛によって目覚め、開放されたことにも幸せが溢れています。
 望む、願う、祈る、という、人間の前向きで能動的な営みは美しいです。そういうことをできる人が、幸せになれるんだと思います。つまり、誰でも幸せになれるってことなんですよね!すごく元気付けられるよ~っ。

 衣裳デザインはコシノジュンコさん。初演の写真を見る限りでは、今回の方がかなり洗練されて、かっこいいデザインになっています。黒い超ミニスカートに白いエプロンのロボット風メイド服が2種類も出てきて、それが私にはツボ。萌え~です(笑)。

 それにしても音楽座の客層って・・・不潔そうな男性(お一人で観劇)に多く遭遇・・・。明らかにかつらを被っている中年男性とか(汗)、摩訶不思議でした。

《横浜プレビュー、東京、兵庫、岐阜、愛知、静岡、九州、埼玉、神奈川》
出演=鈴木ほのか/鳥居かほり/中村桃花/久積絵夢/西岡由布子/清田和美/間地まどか/荒川ゆかり/中野祥子/長尾純子/兼崎ひろみ/磯貝麗奈/新木りえ/平木寛子/富永友紀/安中淳也/広田勇二/五十嵐進/藤田将範/饗庭大輔 /渡辺修也/新木啓介/楢原潤也/萩原弘雄/山合大輔/佐藤伸行
演出=ワームホールプロジェクト 脚本=横山由和・ワームホールプロジェクト エグゼクティブプロデューサー&クリエイティブディレクター=相川レイ子 音楽=八幡茂 音楽監督=高田浩 振付=中川久美/香瑠鼓 舞台美術=朝倉摂 衣裳=コシノジュンコ 照明=服部基 音響=実吉英一 歌唱指導=桑原英明 舞台監督=やまだてるお 製作著作=ヒューマンデザイン
S席9,870円(Web予約料金9,450円) A席7,770円(Web予約料金7,350円) B席5,670円(Web予約料金5,250円) * 全席指定・税込み * 団体割引有り * 5歳未満の入場不可
公式=http://www.ongakuza-musical.com/
ぴあ=http://t.pia.co.jp/promo/play/ongakuza_ghost.jsp

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Posted by shinobu at 10:46 | TrackBack

tpt『アメリカン・バッファロー』12/22-01/08ベニサン・ピット

 昨年末からの公演にやっと行けました。tptは見逃さないようにしています。
 男3人のささくれだったアメリカ芝居。うーん・・・眠かったです。残念。でも礒沼陽子さんの美術はやはり素晴らしかった。
 Club Silencioに詳しくて鋭いレビューがアップされています。観劇日和のろーらいさんは6回(!)もご覧になったそうです。

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 ≪あらすじ≫ チラシより引用。(役者名)を追加。
 ジャンクショップ。バファロー柄の古い5セント硬貨が売れた。店主ドン(山本亨)は少年ボブ(藤沢大悟)と硬貨の奪還を企てるが、友人ティーチ(手塚とおる)はボブを計画から外して自分を入れろと主張する。「友情も邪魔になるんだ、ドン。いま肝心なのは何だ?ビジネスだ!」
 ≪ここまで≫

 座席について舞台を見上げた途端、ワァッ!っと声を上げてしまいました。舞台の三方をぐるりと囲み、天井高くまで組み立てられた鉄パイプの格子全体に、道路標識、イス、皿などのアメリカンな古道具がくくりつけられています。小汚い店内にはアンティークとは呼べそうにないような古道具がわんさか置かれており、床にはゴミが散らばっています。舞台全体がジャンクに囲まれている状態です。床板に適度な汚しが入っていて、中央付近の1枚だけ赤茶色の板になっているのに惹かれました。

 町のゴロツキにしか見えない3人の男たちの、ひわいな言葉が連発される早口の会話。あぁ、デヴィッド・マメットだ、アメリカだ~・・・と思いました(マメット作品のレビュー→)。

 ここからネタバレします。
 
 ドンドコ勝手にしゃべりまくるティーチ(手塚とおる)は、感情をコロコロと揺れ動かせて、一人で熱くなったり落ち込んだりを繰り返します。愚かしくて情けない、だけど愛らしい人間像が、一人の役者の独白で表されていくのをじっくり味わいました。

 ボブ(藤沢大悟)がバッファロー柄の5セント玉を、盗むのではなくコイン屋で買って来てしまっていた、というのは拍子抜けで、そして微笑ましい顛末でした。でも、胸に凍みるような冷たさのどん底に至ってから、そのちっちゃな、ちっちゃな喜びを感じたかったですね。深みにまで落ち込めなかったな~。
 
 山本亨さん。店主ドン役。語尾にいつも「ボブ」とつけるのですが、どうもそれが自然に感じられませんでした。役に入りきれてないような印象。いつもの山本亨さんだな、と確かめるような感覚になっちゃうことが多かったです。
 藤沢大悟さん。元ジャンキーの少年ボブ役。可愛いかった~。トレープレフ役の時よりもずっと自然で良かったですが、もっと「頭が弱い」という様子を際立たせても良かったのではないでしょうか。プレーンすぎた気がします。
 手塚とおるさん。乱暴なティーチ役。すごいセリフ量ですよね。笑わせてもくださって、さすがだなと思いました。でも、何か、もの足りなかった・・・tptなのでね、やっぱり全体的に期待しちゃうのですよ。

 客席で岡本健一さん、植野葉子さん、チョウソンハさんを発見。tptはファミリーだなって思います。伺う度に、作り手と観客の距離がとても近いように感じるのです。

tpt53rd フェアプレイはクソくらえ。オレは万歳、オマエは死ね!
出演=手塚とおる/藤沢大悟/山本亨
作=デヴィッド・マメット 訳=広田敦郎 演出=門井均 美術=礒沼陽子 照明=塚本悟 音響=藤田赤目 舞台監督=波紫衛
11月27日(日)前売り開始 一般¥6300 学生¥3150/U30¥4200 ※U30とは、アメリカンバッファローの初演1975年以降生まれの方が対象。※学生券、U30割引はtptのみの取扱い
tpt=http://www.tpt.co.jp/

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Posted by shinobu at 00:38 | TrackBack

2006年01月07日

【情報】野田秀樹さん 25歳年下女優と結婚

 ヤフーより。お相手は藤田陽子さん(25)だそうです。
 市村正親さんといい、演劇人が目立ってる。後に続こうよ!(笑)

Posted by shinobu at 11:51 | TrackBack

2006年01月06日

親族代表 THE LIVE『3』01/06-9THEATER/TOPS

 親族代表は竹井亮介さん、嶋村太一さん、野間口徹さんの3人組。初の3人だけのライブだそうです。そして豪華な脚本提供陣営。1時間30分強のコント集でした。いや~コント・オンリーの公演なんて久しぶりでした。楽しかったな~。上手い役者さんはいいです、やっぱり。
 初日は20時開演と、少し遅い目でした。ほぼ満席だったんじゃないかな。

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 全体的にシモネタ多い目でしたね。シモネタなんだけど、いやらしさは感じなくて。ならドライなのかというとそうでもなく、ほんのり心地よい湿気があり。キワドイことやってるんだけど、なんだか可愛らしい。3人のお人柄なのでしょうか。
 考えてみたら親族代表がいつも上演していた故林広志さんの脚本って、エロがすごく少なかったですね。

 ここからネタバレします。これからご覧になる方は決して読まないでくださいね。


1.「説明」 脚本=佐藤二朗(劇団ちからわざ)
 上半身裸で白いタオルを腰に巻き、3人ともがイスにジーっと座っている。「暑いな~(わざとらしく)」「これはどこから見てもサウナだよね!?」
 面白かった・・・・シビれましたね。コントをやっている状態の、コント。サウナ・コントがやっと始まる・・・ってところで暗転したのもカッコイイ。

 ~オープニング映像~ 
  めちゃかっこ良かったです。アニメ「ルパン三世」のオープニングみたいな。

2.「NHK」 脚本=ブルースカイ
 NHK開局以来初のお色気ドラマの脚本を書くことになった作家(竹井亮介)。しかしNHK倫理管理局(のような部署)から脚本にNGが出る。
 も~・・・めちゃくちゃ笑いました。帰りの電車で思い出し笑いしまくり。恥ずかしいぐらい。「それ、へそと思わせといて本当は○○○○だろ野郎」とか。とてもじゃないけど文字にはできません。


3.「3分クッキング」 脚本=丸二祐亮(ニセ劇団)
 スペシャル企画で3分を4分に!困る料理研究家(野間口徹)。さて残りの1分をどうする? 
 テレビの副音声が流れ続けるっていうのがすごい発想ですね。


4.「俳優修行」 脚本=湯澤幸一郎(天然ロボット)
 セリフをとちる役者(嶋村太一)。稽古していたら登場人物(竹井亮介&野間口徹)が降りてきて、演技指導。
 竹井さんと野間口さんが少女漫画に出てくる美少年のようなブリッコ演技をされます。あそこまでキチっとやってくださるから笑えるんですよね。湯澤幸一郎さんらしい耽美な世界も感じられました(笑)。


5.「巴マン1」 脚本=嶋村太一
 いじめっこ(竹井亮介))がいじめられっこ(野間口徹)から金を巻き上げている。そこに登場したのが二極対立を三つ巴で解決する巴マン(嶋村太一)。
 三つ巴にしたら解決て・・・あきれ笑いしました。


6.「犯人達の夕べ~巴マン2」 脚本=丸二祐亮(ニセ劇団)
 火サスの犯人役の3人が集合。食中毒で一人が突然死。葬式に行くと死んだ男(竹井亮介)とそっくりな妻(竹井亮介)が登場。
 コント自体が火サスのような展開を見せるのが上手いなぁと思いました。


7.「三輪車及びその周辺」 脚本=吉増裕士(ナイロン100℃)
 公園で男(竹井亮介)が大人げなく三輪車に乗っている。そこに警官(野間口徹)が訪れ職務質問。適当に逃げようとするが、警官がちょっとヘン。
 これが一番エロ度がきつい目だったかな。野間口徹さんの漂々とした演技に凄みがありました。

 ~エピローグ映像~ 各コントに関連する写真の上にスタッフ紹介の文字。エンドロールですね。

8.「三人で死ぬ」 脚本=ケラリーノ・サンドロヴィッチ(ナイロン100℃)
 ネットで知り合い、集団自殺をしようと集まった3人の男たち。でも煩悩にまどわされてバラバラ。実は3人には共通点があって・・・。
 車の中で3人が座って話す、すごくスタンダードなコントでしたね。最後に3人ともが、お笑いコンビを解消された芸人だったことが判明し、新しく3人で組むことになります。そのユニット名は「親族代表」。
 「親族代表」にまとまった時、自分が彼等を見守る親のような気持ちになって、微笑ましく眺めていました。なんでやねん>私(笑)。でも暗転した瞬間に客席から温かい拍手が沸き起こりましたので、多くの観客が同じような気持ちになったんじゃないのかな~。

出演=竹井亮介/嶋村太一/野間口徹 声の出演=池谷のぶえ
演出・脚本=吉増裕士(ナイロン100℃) 脚本提供=ケラリーノ・サンドロヴィッチ(ナイロン100℃)/佐藤二朗(劇団ちからわざ)/ブルースカイ/丸二祐亮(ニセ劇団)/湯澤幸一郎(天然ロボット) 舞台監督=山崎大介 照明=柳本友紀 音響効果=中村嘉宏 映像=保土田浩史 美術=親族代表 宣伝写真=湯澤幸一郎 制作=森千江子 企画製作=親族代表
前売開始12月1日(木) チケット料金 前売・当日共3000円(全席指定) 学割2000円(当日学生証提示)
公式=http://shinzoku.cool.ne.jp/

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Posted by shinobu at 23:27 | TrackBack

映画「タッチ」(配給=東宝)

 長澤まさみさん主演の実写版映画「タッチ」を見ました。あだち充原作の漫画もアニメも大好きだったんです。
 それにしても長澤さんは全身健康美で気持ちがいいですね。胸を押さえつける清純な服が超エッチっ!!と思う私はヘンでしょうか。

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 116分にまとめるの大変ですよね。
 タっちゃんとカっちゃんの俳優さんが実際に双子で、素晴らしいキャスティングでした。

 5つ星で評価してみよう!初めての試みです(笑)。

  ★☆☆☆☆ お薦めできない
  ★★☆☆☆ 好みじゃないけど観てよかった
  ★★★☆☆ 面白かった
  ★★★★☆ お薦めです
  ★★★★★ 人生変わるほど感動!

 「タッチ」は★★☆☆☆です。

出演=長澤まさみ(浅倉南)/斉藤祥太(上杉達也)/斉藤慶太(上杉和也)/RIKIYA(原田正平)/平塚真介(松平孝太郎)/上原風馬(黒木武)/安藤希(日向小百合)/福士誠治(新田明男)/風吹ジュン(上杉晴子)/若槻千夏(矢部ソノコ)/徳井優(岡本先生)/山崎一(部長先生)/高杉亘(体育教師)/渡辺哲(ボクシング部監督)/生田智子(浅倉しのぶ)/本田博太郎(津川英二)/小日向文世(上杉信悟)/宅麻伸(浅倉俊夫)
監督=犬童一心 原作=あだち充(「タッチ」小学館/サンデーコミックス刊) 脚本=山室有紀子 音楽=松谷卓 製作=本間英行 製作統括=島谷能成/亀井修/奥野敏聡/平井文宏 プロデューサー=山中和哉 ラインプロデューサー=前田光治 キャスティングプロデューサー=田中忠雄 アシスタントプロデューサー=遠藤学 撮影=蔦井孝洋 美術=小川富美夫 録音=矢野正人 照明=疋田ヨシタケ 編集=普嶋信一 助監督=熊澤誓人 製作担当=平山高志 視覚効果プロデュース=小川利弘 VFXスーパーバイザー=坂美佐子、荒木史生 VFXディレクター=太田垣香織 製作=「タッチ」製作委員会(東宝、小学館、オー・エル・エム、日本テレビ放送網) 配給=東宝
東宝=http://www.toho.co.jp/lineup/touch/welcome-j.html
公式=http://touch.yahoo.co.jp/

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Posted by shinobu at 13:26 | TrackBack

2006年01月04日

Physical Theatre『ウーエン・イ・ウースト~THE ISLAND IN THE EAST~』01/03-15シアターアプル

 AMUSE所属のアーティスト(PaniCrewBuzyなど)とTEAM NACSの人が出演していて、演出家がデンマーク人のパフォ-マンス・・・?そしてトライアル公演が9ステージもあるという、チラシの情報からは言わば正体不明の公演でした(笑)。
 拝見したところ、ダンス・パフォーマンスがメインの、未来を舞台にしたロボット・ミュージカル、かな?
 カーテンコールで4~10歳まで(たぶん)のお子様を毎ステージ30名様モニター招待するという告知がありました。お子様は楽しめるかも。お問い合わせはこちら⇒サンライズ プロモーション東京 0570-00-3337 (全日10:00~19:00)

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 あらすじはこちら。ロボットに支配され絶滅寸前となった2067年の人類を、200年前からタイムスリップしてやってきた旅人(音尾琢真)が救うというのが大筋です。ストーリーはあってないものというか・・・大人が楽しめるかというと難しい気がします。

 音楽は日本で一般的に流行ってもいいようなポップス系でした。若い女の子たちの歌と踊りあり、本格派ブレイクダンスあり、デンマーク人のラップあり、そしてクラシック・バレエもあり・・・何を観たらいいのかわからない、ごちゃ混ぜ状態でしたね。
 脈絡なしに突発的に歌が始まっちゃうのはミュージカルや音楽劇でも普通ですが、今作でははっきりとした演出意図が見えなかったな~。ダンスシーンがものすごく長かったりするのも不思議でした。例えば戦闘シーンがダンスで表現されるのも中途半端な印象を受けました。

 場面はおおまかに言えば1867年の日本の村と2067年の日本の廃墟の2箇所で、美術自体は想像の範疇を超えるものではありませんでした。でも丸い月の装置に月の横顔が映写されたり、蛍光ガイコツ柄の全身タイツや月(安田顕)の衣裳は、日本人のセンスではないなぁと思いました。日本の村人役のきもの風衣裳やコギャル風メイクは、いかにも“外国人が想像した日本”的なものでしたね。残念。

 カーテンコールでメインの役者以外の全ての出演者のソロダンス披露大会がありました(女の子はチームでひとまとめでした)。ああ、やっぱり・・・って思っちゃいました。パンフレットの冒頭に「正真正銘のオリジナル作品」とあります。歌って踊れるギャルは歌って踊り、ラッパーはラップをし、ロボットダンス振付家はロボットダンスを、ブレイクダンサーはブレイクダンスを、演劇人は演劇を・・・という得意技披露大会になってしまったのではないでしょうか。出演者が作品に対してまだまだ疑問を持っているようにも見えました。

 でもダンスが上手い人は本当に上手いので、それはそれで楽しみました。ブレイクダンスの人が得に凄かったです。振付担当でクリスチャン役の森弘一郎さんは、デンマークを中心に活動をされているそうなんですが、ロボット風ダンスはさすがに面白かったですね。でも作品全体の振付については、ロボット風以外のものはかなり古く感じました。80年代のブラックミュージックのビデオクリップでよく見たような。

 役者さんではTEAM NACSのお二人、安田顕さん音尾琢真さんがすごく良かったですね。舞台俳優で、ちゃんとしたエンターティナーなんだなと思いました。TEAM NACS、ぜひ観てみようと思います。
 音尾さんは協賛のハウス食品の「ウコンの力」を上演中に2度も言及され、オープニングでは男性客に商品を配るまでされました。だけど商売っ気を感じさせず、気持ちよくギャグにしてくださっていて、プロだなーと思いました。
 安田さんはあんなにハンサムなのに月の役(賢人役とロボット役も)で、完全に出オチのキャラになってました(笑)。セリフも立ち姿も良かったです。ファンが多いのも納得です。

“ウーエン・イ・ウースト”は、デンマーク語で「東の島」=日本。
出演=安田顕(TEAM NACS)/音尾琢真(TEAM NACS)/クレメンス・テリング/森弘一郎/植木豪/佐々木洋平/笠原康哉/中野智行/森田繁範/堀内和整/水野哲也/山本崇史 /當山奈央/丹羽麻由美/宮里真央/朝間ユリサ/竹田侑美/岩永幸子/島田衣子/藤井直子/鶴見未穂子
演出=スティーン・カーナー/森弘一郎(サポート) 脚本=スティーン・カーナー/クレメンス・テリング/森弘一郎 日本語版脚本・作詞=森雪之丞 コスチューム・デザイナー=フランク・クレンツ 楽曲=ヨ・アキム 企画・製作=アミューズ 主催=アミューズ/テレビ朝日/朝日新聞社
料金(全席指定/税込):トライアル公演¥4,500 本公演¥6,000
公式=http://www.o-i-o.net/

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Posted by shinobu at 22:10 | TrackBack

2006年01月02日

五反田団『新年工場見学会2006』01/02-04アトリエヘリコプター

 はじめて伺いました、五反田団の新年工場見学会。寒かった・・・・明日以降に行かれる方はぜひ温かい格好で!(携帯カイロがお薦め)
 休憩15分(ホットワインのサービスあり)を挟んでおよそ2時間10分。前半は男二人芝居で、後半は和服美女によるマリンバ、パーカッション、テルミン、そしてお色気ヴォーカル(笑)のライブでした。
 2006年のお正月の初観劇で、可愛らしい女の子のしっとりとした和服姿を堪能できたのは嬉しかったです。開演前と終演後におしることお茶(300円)もいただけます。

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 まず五反田駅から工場(こうば)にたどり着くまで少し手間取りました。劇場サイトの地図をプリントアウトして持って行って正解。
 工場ってほんとに工場なんですね。作業道具や機材、ヘルメットなどが置いたままの部屋に、段差の有るイス席が設けられていました。工場は2005年10月に閉鎖され、2006年度からは演劇のタタキ場(作業場)になる予定だそうです。これは演劇界にとっては朗報ですね。

 ≪前半≫「逃げるメン」作・演出=前田司郎 出演=黒田大輔/前田司郎 

 二人の男が、とにかく、逃げます。いやなことから、自分の人生から。最初は友達に引っ張られるように、イヤなことから走って逃げていましたが、だんだんと「逃げる」ことにも疲れてきます。そして「逃げる」こと自体から逃げたいと思うようになり・・・。
 前田司郎と黒田大輔さんの本格的な二人芝居でした。お二人ともすっごく雰囲気があって、魅力的な人物でした。1時間ぐらいあったのは、ちょっと長かったかな。

 ≪後半≫コンサート 出演=TakaNozomi 2006
 オムトンというバンドは本当は3人なのですが、今回はパーカッションのタカコさんとマリンバのノゾミさんの2人だけでTakaNozomi(たか・のぞみ)というユニットだそうです。
 女の子が和服でマリンバ、パーカッション(色々。太鼓のほかに木魚や鈴なども)の演奏をしてくれるのが素敵。曲は全部オリジナルなのかしら。聞き応えがありました。
 テルミン演奏で登場した佐藤沙恵さんの和服姿のセクシーなこと!見とれました。それにしてもテルミンって不思議な楽器ですよね~。ちゃんとメロディがありましたけど、音階とかどうなってるのかしら?

 演奏の半ばから男優3人の、演技なのか素なのかがものすごく中途半端なお芝居で、コンサートが進行されるようになり、やりとりのぎこちなさが笑いを誘いました。「場末」を「バマツ」を読まれた時が一番面白かったけどね(苦笑)。

 チャイナ風の赤いドレスをお召しになった坊園節子さんのソロの歌が可笑しかったです。歌はお上手なんですけどね。キャラや設定がへなちょこで工場とのミスマッチさも凄かった。

 正月早々こんなイベントを毎年工場でやられていたなんて・・・驚きました。ホスピタリティのなせる業だと思いました。

「逃げるメン」作・演出=前田司郎 出演=黒田大輔/前田司郎 
「打楽器アンサンブルオムトン・ライブ」 TakaNozomi 2006=パーカッション:佐藤貴子(オムトン)/マリンバ:澤口希(オムトン)/テルミン:佐藤沙恵(テルミン大学)/スティールパン・ベース:佐野寛(Cuica'77)/ヴォーカル:坊園節子(カムカムミニキーナ)
カフェ内装=林牧(日本画) おしることお茶(300円) 入場料=2000円
アトリエヘリコプター=http://www.helico5.com/
五反田団=http://www.uranus.dti.ne.jp/~gotannda/

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Posted by shinobu at 22:32 | TrackBack

2006年01月01日

メルマガ 2006年01月のお薦め舞台

 あけましておめでとうございます。
 本年も“しのぶの演劇レビュー”をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 2006年1月のお薦め舞台10本+αをご紹介します。
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 “しのぶの演劇レビュー” Vol. 19     2006.1.1  756部 発行

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ http://www.shinobu-review.jp/

   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
                                      
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 ◎あけましておめでとうございます!
  2005年は人生を豊かにしてくれる舞台作品にたくさん出会えました。
  2006年も話題&期待の新作情報がいっぱいです♪

    舞台には、あなたの心を揺さぶり、
      人生の輝きを増してくれる奇跡があります。

  “今から観られる面白い演劇”をご紹介します。
  お友達、ご家族、恋人と一緒に、どうぞ劇場を訪れてください♪

 ◎このメルマガのプロフィールはこちら↓
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  バックナンバーは全て公開しています。
     http://blog.mag2.com/m/log/0000134861


○○ 今回のもくじ
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 ◆1【今月のお薦め10本+α】
   
   ◎No.1→ラッパ屋『あしたのニュース』
       1/12-2/5THEATER/TOPS
       《東京・大阪・北九州》
       http://homepage3.nifty.com/rappaya/ ←音が鳴ります

 ◆2【先月のベスト3】

   ◎No.1→グリング『海賊』
       12/09-18ザ・スズナリ
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/1220165101.html

 ◆3【『12人の優しい日本人』がWOWOWで生放送!】

   ◎2005年中、最もチケットが入手しづらかった舞台です。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/1228000234.html

 ◆4【お薦め芝居の前売情報 能舞台『紅天女(くれないてんにょ)』】

   ◎漫画「ガラスの仮面」の『紅天女』が能舞台に!
    http://www.ntj.jac.go.jp/performance/124.html

 ◆5【俳優と制作者は必見!オーディション&ワークショップ情報】

   ◎新国立劇場演劇研修所 第2期生募集
   ◎「制作者のための宣伝美術ワークショップ」

 ◆6【編集後記】

   ◎Wonderland「振り返る 私の2005」に寄稿させていただきました。
    http://www.wonderlands.jp/lookback/2005/01.html
   ◎2005年度の朝日舞台芸術賞が1月上旬に発表されます。
    http://www.asahi.com/shimbun/award/stage/

 ◆7【このメルマガについての注意事項(毎号同じ内容です)】

   ◎はじめての方はどうぞお読みくださいね♪

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 ◆1 【今月のお薦め10本+α】
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 ※★印がいちおし公演です(3本)。
 ※初日の早い順に並べています。
 ※掲載内容:主催・『題名』・日程・会場・コメント・価格・URL


1.パルコ・プロデュース『12人の優しい日本人 The Gentle Twelve』
  11/27-12/30(11/27-29はプレビュー)パルコ劇場
  ≪東京、大阪≫
  ☆作・演出=三谷幸喜
   一般料金 9,000円(全席指定)
    http://www.parco-play.com/web/page/information/yasasii/
   当日券情報はこちら↓
    http://www.parco-play.com/web/page/information/yasasii/toujitsuken.html
   私のレビューこちら↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/1228000234.html


2.音楽座ミュージカル/Rカンパニー『とってもゴースト』
  01/07-18東京芸術劇場 中ホール
  ≪横浜プレビュー、東京、兵庫、岐阜、愛知、静岡、九州、埼玉、神奈川≫
  ☆出演=鈴木ほのか/広田勇二/鳥居かほり/ほか
   S席9,870円(Web予約料金9,450円) A席7,770円(Web予約料金7,350円)
   B席5,670円(Web予約料金5,250円) 全席指定。5歳未満の入場不可。
    http://www.ongakuza-musical.com/
   オリジナルの日本製ミュージカル。音楽座は見逃さないようにしています。


3.NODA・MAP『贋作・罪と罰』
  12/06-01/29シアターコクーン
  ≪東京、大阪≫
  ☆脚本・演出=野田秀樹
   出演=松たか子/古田新太/段田安則/宇梶剛士/野田秀樹/ほか
   S席¥9,000 A席¥7,000 コクーンシート¥5,000 
    http://www.nodamap.com/
   やっと観に行けます。私の友達にはとても好評なので楽しみです。


★4.ラッパ屋『あしたのニュース』01/12-02/05THEATER/TOPS
  ≪東京、大阪、北九州≫
  ☆作・演出=鈴木聡
   全席指定 前売・当日共4,500円
    http://homepage3.nifty.com/rappaya/ ←音が鳴ります
   お薦め前売り情報でもお知らせしておりました。
   鈴木聡さんの新作です。どうぞお見逃しなく!
   3月の『ハゲレット』も前売り開始していますよ。
    http://wwwz.fujitv.co.jp/events/stage/st060309hagelet.html

  ●お薦めポイント●
   鈴木聡さんは2005年も大活躍でした。ハズレがない作・演出家です。
   ・『最悪な人生のためのガイドブック』
     http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0612104420.html
   ・『妻と社長と九ちゃん』
     http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0416121631.html
   ・ラッパ屋の前回作品『裸でスキップ』は、
     http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/0112192121.html
    2004年しのぶの観劇ベストテンの第10位でした。


★5.燐光群『スタッフ・ハプンズ』ザ・スズナリ
  ≪東京、名古屋、大阪≫
  ☆作=デイヴィッド・ヘアー 訳=常田景子 演出=坂手洋二
   全席指定 前売¥3,300 当日¥3,600 ペア¥6,000(前売・予約のみ)
   大学・専門学校生¥3,000 高校生以下¥2,000 
   ※学生券は前売・当日共通料金 劇団扱いのみ。
    http://www.alles.or.jp/~rinkogun/
    http://www.land-navi.com/backstage/topic/2005/12/rinkogun/
   イラク戦争はなぜおこったのか。実在の人物がどんどん出てきます。
   ポストパフォーマンストークがすごく充実しています。
   1/22(日)には衆議院議員の保坂展人さんがいらっしゃいますね。
    http://www.hosaka.gr.jp/


6.Women's View series~Director's eye Vol.3
  『サムワン~Someone who'll watch over me~』01/12-22俳優座劇場
  ☆作=フランク・マクギネス 翻訳=常田景子 演出=松本祐子
   出演=高橋和也/大石継太/千葉哲也
   ※村上淳さんが体調不良のため降板。代って高橋和也さんがアダム役。
   全席指定5,600円
    http://www.horipro.co.jp/ticket/kouen.cgi?Detail=64
   イープラスの得チケで半額!
    http://click.eplus.co.jp/?5_333993_764308_4
   松本祐子さんの演出が大好きなのです。3人の男優さんも実力派揃い。


7.ホリプロ/TOKYO FM『クラウディアからの手紙』
  01/18-02/05世田谷パブリックシアター
  ≪東京、大阪、愛知、広島、仙台≫
  ☆原作=村尾靖子 脚本・演出=鐘下辰男
   出演=佐々木蔵之介/斉藤由貴/高橋惠子/他
   S席7,000円 A席5,800円
    http://blog.eplus.co.jp/letter/
   鐘下辰男さんの脚本・演出で佐々木蔵之介さんが出演されるので。
   内容はかなり重そうですが・・・。


8.東宝ミュージカル『ベガーズ・オペラ』
  01/08-31日生劇場
  ☆原作=ジョン・ゲイ 演出・脚色=ジョン・ケアード
   出演=内野聖陽/高嶋政宏/橋本さとし/島田歌穂/笹本玲奈/ほか
   S-12000円 ステージサイド・シート-10000円 A-6000円 B-3000円
    http://www.toho.co.jp/stage/beggars_opera/welcome-j.html
   東宝ミュージカルの新作です。内野聖陽さん主演ですから!


9.ひょうご舞台芸術『獅子を飼う―利休と秀吉』
   01/21-01/26サンシャイン劇場
  《兵庫、東京》
  ☆作=山崎正和 演出=栗山民也
   出演=平幹二朗/板東三津五郎/ほか
   全席指定(税込) A席5,500円 B席4,500円
    http://www.gcenter-hyogo.jp/
   ひょうご舞台芸術の第一回公演の再演。豪華キャスト&スタッフです。
   

★10.こまつ座『兄おとうと』
  01/19-02/05紀伊國屋ホール
  ≪東京、千葉≫
  ☆2003年初演。「作者大幅に加筆し、大増補版でお届けする、堂々の再演!」
   作=井上ひさし 演出=鵜山仁
   出演=辻萬長/剣幸/大鷹明良/宮地雅子/小嶋尚樹/神野三鈴 
   入場料5250円(全席指定) 学生割引3150円(こまつ座での販売のみ)
    http://www.komatsuza.co.jp/
   2003年のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2003/0518011007.html
   そう、脚本が完成しなくて初日が遅れた公演なんですよ(笑)。


 ★★★―――――――――――――――――――――――――――――― 
  3000円台のお薦め作品も特別に5本ご紹介します。
  今月はアート寄りの作品、コント、異色作(?)をピックアップ。
 ――――――――――――――――――――――――――――――★★★ 

 ●地点『Jericho(エリコ)/沈黙と光』
  01/19-22、01/26-29シアタートラム
  ≪京都、東京≫
  ☆「Jericho」と「沈黙と光」の2作連続公演。
   作=松田正隆 演出=三浦基
   一般=前売3,000円/当日3,500円
   学生=前売2,000円/当日2,500円(要学生証)
   2演目セット券5,500円(前売のみ地点にて取扱い)
    http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/jouhou/05-2-4-48.html


 ●親族代表 THE LIVE『3』01/06-09THEATER/TOPS
  ☆演出・脚本=吉増裕士(ナイロン100℃) 
   脚本提供=ケラリーノ・サンドロヴィッチ/ブルースカイ/ほか
   出演=親族代表(竹井亮介/嶋村太一/野間口徹)
   全席指定 前売・当日共3000円 学割2000円(学生証提示)
    http://shinzoku.cool.ne.jp/


 ●三条会『ギリシャ悲劇「メディア」』
  01/14ぱ・る・るホール(千葉)
  ☆作=エウリピデス 構成・演出=関美能留
   3,000円(全席指定)
    http://homepage2.nifty.com/sanjokai/


 ●劇団10x50KINGDOM『ビューティフル・ドリーマー』
  01/19-24シアターグリーンメインホール
  ☆原作=押井守 作・演出=じんのひろあき
   全席指定 前売券3500円 当日券4000円
    http://www.10x50kingdom.com/
   「うる星やつら」のアニメ映画が原作です。どんな舞台に!?(笑)
    http://www.toho-a-park.com/video/new/urusei2/d_index.html


 ●七里ガ浜オールスターズ番外公演『TOTEMPOLES vol.1』
  01/24-29ギャラリーLE DECO 5F
  ☆原作=岡田利規(チェルフィッチュ)『二人の高利貸しの20世紀』
   二人芝居。演出家ごとにA、B、Cの3バージョンあり。
   前売り・当日共1500円/リピーター割引あり/全公演共通フリーパス2800円
    http://stars.moon.st/


 ◎しのぶの今月の全予定(28本+α)はSCHEDULEに掲載しています。
  キャスト・スタッフ情報あり!
   http://www.shinobu-review.jp/schedule.html

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 ◆2 【先月のベスト3】
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1.グリング『海賊』
  12/09-18ザ・スズナリ
  ≪東京、大阪≫
  http://www.gring.info/
  ☆東京→大阪とクチコミが広がり、年末のムーブメントになりました。
   「有名でなくても、大スターが出てなくても、面白いものは面白い」
   ということを証明してくれました。
  *レビューはこちら↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/1220165101.html
   メルマガ号外を読んで観劇された方からご感想を頂戴いたしました。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/1229224733.html


2.reset-N『DUST』
  11/28-12/06 bar drop(吉祥寺)
  http://www.reset-n.org/jp/dust2005/index.html
  ☆A,Bダブルキャストの両方を観ました。
   同じ作品を2度観ることはまずない私ですが、どうしても観たくって。
   若者のクールな現代劇で、秘められた暴力とエロスの衝動を堪能。
  *レビューはこちら↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/1130141131.html
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/1216152344.html


3.該当作なし。


 ◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
   http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000134861
  メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
  12月は『海賊』で発行いたしました。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/1215112756.html


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 ◆3【『12人の優しい日本人』がWOWOWで生放送!】
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 三谷幸喜さんの作・演出で超豪華キャストの『12人の優しい日本人』。
 予想通りチケットは瞬時完売・・・。
 ネットオークションで法外な値段になっていました(今もでしょうか?)
  レビューはこちら↓
  http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/1228000234.html

 その2005年No.1プラチナチケット公演がWOWOWで生放送されます!

 ●1/28(土)19:00~ WOWOW衛星放送
  『12人の優しい日本人』パルコ劇場
   http://www.wowow.co.jp/stage/nihonjin/

  『彦馬がゆく』がWOWOWで生放送された時は、
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2002/0121120256.html
  三谷さんが生放送中の舞台に“飛び入り出演”されました!
  今回はどんなサプライズがあるんでしょうね~♪

 ★1/14(土)~ 三谷さんの映画『THE 有頂天ホテル』が公開されます。
   http://www.uchoten.com/

 ★三谷さんの人気TVドラマの新作もお正月に放送されますね。
  「古畑任三郎ファイナル」1/3(火)~5(木)三夜連続 フジテレビ
   http://www.fujitv.co.jp/furuhata/
  「新選組!!~土方歳三 最期の一日」1/3(火)夜 NHK総合など
   http://www.shinsengumi-exp.jp/


 ==⇒ この他にも2005年の話題の舞台がテレビで放送されます!

 ●1/2(月)23:30~3:35 NHK教育テレビ 芸術劇場 演劇中継
  『その河をこえて、五月』新国立劇場
   http://www.nhk.or.jp/winter/089.htm
  メルマガ号外はこちら↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0527015924.html


 ●1/8(日)深夜24:55~27:35 BS2ミッドナイトステージ館
  奥菜恵/長塚圭史/伊達暁 出演『胎内』青山円形劇場
   http://www.nhk.or.jp/bs/mdstage/mdstage.html#yotei
  レビューはこちら↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/1026231816.html


 ●1/15(日)22:00~0:15 NHK教育テレビ 芸術劇場 演劇中継
  チェルフィッチュ『目的地』こまばアゴラ劇場
   http://www.nhk.or.jp/art/yotei/2005/20060115.html
  レビューはこちら↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/1108010320.html


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 ◆4【お薦め芝居の前売情報 能舞台『紅天女(くれないてんにょ)』】
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 美内すずえさんの漫画「ガラスの仮面」はドラマやアニメでも有名です。
 私も小学生の頃から全巻そろえているフリークです(笑)。
  美内すずえオフィシャルサイト
  http://homepage2.nifty.com/suzu/index.htm

 北島マヤと姫川亜弓が主役を競い続けている(まだ結果が出てないのですが)
 『紅天女』という劇(漫画)中劇が、なんと、実際の能舞台になります!

  特別企画公演『新作能 紅天女』2/24,25国立能楽堂
   美内すずえ作「ガラスの仮面」より
   http://www.ntj.jac.go.jp/performance/124.html

 噂を聞いた時は喜びに打ち震えたですが、どうやらチケット入手が
 そうとう難しいようです・・・・。だって3ステージのみなんですよ(涙)。

 年明け早々から電話攻撃ですかね!?

 【発売日】
  電話予約 =2006年1月9日(月) 10:00~
  国立劇場チケットセンター(10:00~17:00)
   0570-03-3333
   03-3230-3000[PHS]←PHSって何かしら?不明です。ごめんなさい。

 【チケット価格】
  正面 6,500円 脇正面5,400円(学生3,800円)中正面4,300円(学生3,000円)
  

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 ◆5【俳優と制作者は必見!オーディション&ワークショップ情報】
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 ◎新国立劇場演劇研修所 第2期生募集
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/1114135454.html

  研修所は日本初の国立の“俳優養成学校”です。
  全日制・3年間の学校で、講師陣はもちろん超豪華。
  今までの日本にはなかった、新しい授業とカリキュラムが行われています。
  詳細はこちら↓でご覧ください。
   http://www.nntt.jac.go.jp/training/drama/index.html

  講師の方のゼミを見学したことがあります。レポートはこちら↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0103164143.html

  募集要項をよく読んで、該当する俳優さんはぜひ応募してください。
  オーディションを受けるだけでも価値があります。
   http://www.nntt.jac.go.jp/training/drama/auditions/index.html
   ※〆切=1月30日(月) 郵送のみ受付(当日消印有効)


 ◎「制作者のための宣伝美術ワークショップ」
  “チラシづくりとは、情報を操作すること。”
   http://fringe.jp/special/kyo/workshop/

  メルマガ2005年12月号でもご紹介いたしました、目玉企画です。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/1201001036.html

  お申し込み方法はこちら↓
   http://www.agora-summit.com/ws.html 
   ※2/25(土)受講以外は定員に達しているそうです。

  ★私は2/25(土)13:00~18:00の回にヒアリングメンバーとして参加します。
   メルマガをご覧になった方は懇親会でぜひお声を掛けてくださいね♪


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 ◆6【編集後記】
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 ◎1月から新しい執筆のお仕事をいただきました。気合い入れます!
  2月に演劇関係の雑誌にチョコっと出るかもしれません。
  詳細決まり次第お知らせいたしますね♪


 ◎Wonderland「振り返る 私の2005」に寄稿させていただきました。
   http://www.wonderlands.jp/lookback/2005/01.html
  2005年しのぶの観劇ベストテンは1月11日(水)にメルマガで発表します。


 ◎2005年度の朝日舞台芸術賞が1月上旬に発表されます。
   http://www.asahi.com/shimbun/award/stage/
  ~ただいま朝日舞台芸術賞の事務局に勤務しています~


 ◎2005年11月にセミナーにゲスト出演いたしました。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/1107002836.html
  セミナー開催を希望される方は、是非ひとことお寄せください!
   ⇒ shinobu@mtr-standard.co.jp (件名は「セミナー開催希望」で)
  まとまった人数のご希望があれば再度開催の可能性が・・・♪


 ◎パフォーミング・アーツ・マガジン[バッカス]02号
  私が書いた劇評(Ort-d.d『四谷怪談』について)が掲載されています。  
   http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31442121


 ◎「劇場に足を運ぶことが、日本人の習慣になって欲しい」
  それが私の望みです。
  これからもこつこつ、地道に進んで行きたいと思っております。
  皆様、どうぞよろしくお願いいたします♪


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 ◆7 【このメルマガについての注意事項(毎号同じ内容です)】
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 沢山の人に演劇に触れてもらいたい! ので、クチコミ・転送 大歓迎です♪

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