3軒茶屋婦人会(篠井英介+大谷亮介+深沢敦)の第2回公演です(第1回はこちら)。前売完売ですが当日券は数十枚出ているそうです。補助席までパンパンの満員でしたね。
私、ちょっと体調が良くなかったらしく、すごく熱気のある客席で一人、うつらうつらとしてしまいました・・・無念!
演出のG2さんによる稽古場日誌がすごく読み応えがあります。
≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。
奥様の留守中にいけない遊びに耽る女中・ソランジュ(大谷亮介)とクレール(篠井英介)は、
いつしか現実と想像の狭間を越え、奥様(深沢敦)の毒殺を計画し始める……。
好評を博した前回公演『ヴァニティーズ』で女子高生から熟女までを演じた懲りない3人が、
今回取り組むのは醜悪を聖なるものへ転化する巨匠ジャン・ジュネの名作。
性の垣根を越え、3軒茶屋婦人会が2006年、再臨!
≪ここまで≫
パっと見、こむずかしそうなお芝居なんですけど、お三方の演技とG2さんの演出でとっつきやすいエンターテインメントになっていて、しかも考えさせられることもあります。前回公演の時も感じましたが、こういう厚みのあるお芝居を本多劇場で観られるのが嬉しいですね。
舞台は奥様のゴージャスな寝室。花瓶に生けられた花がたくさん置かれています。きっと上から見たら八角形(ぐらい)に見える丸い部屋です。ステージ中央に部屋があり、そのまわりは劇場自体が露出した状態です。壁に四角く空けられた窓からは劇場の黒い壁がそのまま見えています。
衣裳がきれい・・・男優さんが女を演じているのが、きれい・・・。ボーっと見とれていました。
セリフはかなり難しいです。しかも長い。10分間とか一人で話し続けます。笑ったり怒ったり、たしなめたり泣き言を言ったり・・・言葉のひとつひとつを丁寧に作られています。篠井英介さんのささやき声にうっとりしました。
ここからネタバレします。
部屋の壁は質感的にはしっくいのようで、ちょっと金色が混じったようなクリーム白がとてもいいムードです。で、なんとその壁が動いた!大谷亮介さんが長いセリフをしゃべりながら柱をグっと押したら、そのままブラ~ンと揺れたんです。あれには驚きました。壁はもしかしたら発泡スチロールように軽い素材で出来ていて、ひもで吊り下げられているんですね。ソランジュとクレールがお芝居と現実の間をゆらゆらとさまよい、心が揺れ動く様と重なりました。
≪東京、福岡、大阪≫
企画・出演・演出=3軒茶屋婦人会(篠井英介+大谷亮介+深沢敦)
作=ジャン・ジュネ 翻訳=青井陽治/武藤洋 演出=G2 美術=古川雅之 照明=高見和義 音響=井上正弘 衣装=原まさみ ヘアメイク=馮啓孝 演出助手=高野玲 舞台監督=青木義博 宣伝美術=鳥井和昌 宣伝写真=野口博 スタイリスト=遠藤百合子 web=川村公一/千葉博美/酒井元舟 プロデューサー=大西規世子 制作=尾崎裕子/伊東妙子/藤田早苗/藤野和美 製作総指揮=G2 宣伝=る・ひまわり(東京公演) 提携=西鉄ムーブ81(福岡公演)/梅田芸術劇場(大阪公演) 主催=TOKYO FM(東京公演)/読売テレビ(大阪公演)
全席指定 前売り5000円/当日5300円 *未就学児の入場不可。全ステージ 前売り開始=2005年12月18日
公式=http://www.g2produce.com/3cha/jochu/
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