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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2006年04月24日

劇団鹿殺し『SALOMEEEEEEE!!!』04/22-05/03タイニイアリス

 去年の4月に大阪から東京に進出し、週6回の路上パフォーマンスで生計を立てているという噂の劇団鹿殺し。劇団員全員で一軒家に住んでいるというのも話題になっています。
 新宿の路上で一度出会ったことがあったのですが、その時は残念ながら時間がなくてパフォーマンスは観られませんでした。今回は東京初の劇場での公演です。

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 最初の30分は観ていられなかったですね・・・。とりあえず男の子が裸に近い格好で舞台に出てきます。そして、やみくもに動いて跳ねる。叫ぶ。ウケを取る。下ネタや演劇ネタを言う。“若いからこそ出来ること”が満載です。全力投球であることは大切だと思いますが、私はそういうがむしゃらな熱さだけでは不満です。
 
 30分後からは、けっこうお話に入っていくことが出来るようになりました。2050年の日本を舞台にしてオスカー・ワイルドの「サロメ」を脚色したストーリーでしたが、終わるかな~と思っても終わってくれなかったことが3度あり、いろいろ冗長でした。上演時間は約2時間10分です。
 音楽劇というよりはコントの間にライブが挟まってるという感じですね。裸同然の路上音楽ライブなら面白いかもしれませんが、劇場でお芝居となると勝手が違うのでしょう。

 ここからネタバレします。

 オレノグラフィティさんの学校コントが面白いなーと思ったり、スキンヘッドの山本聡司さんのヴォーカルがかっこいいーなーと思ったり、ヨカマン役の渡辺プレラさんのつか芝居っぽい目力炸裂の見得の切り方に見ほれたり、サロメ役で紅一点のヒロイン、菜月チョビさんのブリッ子演技が可愛いと思ったり、色っぽい歌声に聴き惚れたり。ところどころ面白く拝見いたしました。劇団員一人一人は魅力の有る方々なんだろうと思います。

 劇中曲はすべてオリジナルで今作のために作曲されたそうです。菜月チョビさんが歌われた主題歌(だと思う)「七色の光」はムードがあって良かったです。

 舞台中央奥には水槽(という設定の)スペースがあり、その床に水を溜めていて、役者さんがバチャバチャ浸かります。終盤では天井から水が雨のように降ってきたりもして、がんばってるなーと思って眺めていました。

出演=山本聡司/JIRO・J・WOLF/渡辺プレラ/オレノグラフィティ/丸尾丸一郎/菜月チョビ
原作=オスカー・ワイルド 脚本=丸尾丸一郎 演出=菜月チョビ 作曲・フライヤー&ホームページデザイン=李 舞台監督=杣谷昌洋 佐藤恵 舞台美術=加藤まゆこ 照明=工藤雅弘(Fantasista?ish.)  音響=高橋秀雄(SOUND CUBE) 衣装=赤穂美咲 舞台写真撮影=溝添真紀 宣伝写真ヘアメイク=みかん(Jufeam Parfait) 宣伝写真撮影=すえぞう 制作=内藤玲奈 企画製作=劇団鹿殺し 主催=オフィス鹿
前売2,800円 当日3,300円(全席指定・日時指定)17ステージ
公式=http://shika564.com/indexpc.html

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Posted by shinobu at 2006年04月24日 23:21 | TrackBack (0)