小山剛志さんが作・演出・プロデュースするユニットの旗揚げ公演です。小劇場界の芸達者な役者さんと作るエンターテインメント性を重視した見世物・・・という時点で私の好みではないだろうことはわかっていましたが(笑)、何しろキャストが豪華なのでそれを目当てで伺いました。
≪あらすじ≫ BACK STAGEより引用。改行を変更。
舞台は池袋の外れにある、とあるカラオケスナック。ママ、ホステス、ボーイ、常連客らには多少のいざこざはありながらも、それなりに楽しいごく普通の平和な日常があった。そんなある日、突然彼らはやって来た。地上げ屋である。
突如訪れた店の存続の危機。何となく続いていくと思われていた日常が、一瞬の内に非日常に飲み込まれようとする時、人はそれぞれどうふるまうのか?今まで見えなかったそれぞれの過去、それぞれの関係性があれよあれよという間に浮き彫りになっていく。
果たして店は救えるのか?そのための手段は?それぞれにとって本当に大切なものとは?どんどんと露わになっていく様々な愛のかたち。様々な幸せのかたち。人は本当に愛を叫べるのだろうか?
そんな崇高なテーマを、出来る限りバカバカしいやり取りで紡ぎあげていこうという、そんなお話です。
≪ここまで≫
お芝居として観るのではなく、とにかく役者さんの芸を楽しむことに専念しました。
役者さん一人一人が登場するごとに、ジャジャ、ジャーン!!というような、観客の期待の気持ちを盛り上げて、より注目を集める演出が用意されていました(音が鳴るわけではないです)。かなりのプレッシャーだと思うんですが、皆さん、見事に自分の世界を作ってやりきることができてらっしゃいました。
西ノ園達大さん。バーの従業員役。ギター・ソロが上手くってびっくり!演奏に聞き惚れた!
山中たかシさん。ゲイのゲイブルさん役。何もかも自分で作って、自分でもっていっちゃいます。好きです。
保村大和さん。ミック・ジャガー激似。長い説明ゼリフさえ不思議なほど笑えるんです。面白すぎ。
山素由湖さん。バーのママ夏子役。タイトル曲『愛の賛歌』を歌われました。しかも「めっちゃ歌が上手い」という設定で。そして期待を上回る歌声をばっちり披露。ぜひミュージカルでも活躍してもらいたいですね。
青山千洋さん。倖田來未キャラのホステス役。凄かった・・・「そこまでやるの!?」と驚かされるネタの連発。でも全然引かないし、笑わせてくださいます。美しいおみ足もブルマも披露してくださり、いつも目が釘づけ。
生方和代さん。キルビル女役。小林幸子の演歌を歌われたんですが、そのままレコードデビューできそうなぐらいお上手。エッチな女の演技が堂々としていてかっこ良かったです。
出演=山中たかシ(扉座)/西ノ園達大(TEAM発砲・B・ZIN)/森田ガンツ(猫のホテル)/臼井琢也(BQMAP)/幸野友之(方南ぐみ)/橋本達也(TOON BULLETS!)/山素由湖(方南ぐみ)/武内由紀子(吉本興業)/青山千洋(演劇集団キャラメルボックス)/チャン・リーメイ(サムライム)/生方和代(サードステージ)/藤崎卓也/保村大和/小山剛志
作・演出=小山剛志 舞台監督=筒井昭善 音響=小笠原康雅(OFFICE my on) 照明=泉次雄(rise) 宣伝美術=川本裕之 WEB制作=櫻井ミオ 衣装=本多可奈 ヘアメイク=坂口乃絵 稲葉貴子 演出助手=水谷かおり 制作=制作集団Quarter Note×池田智哉(feblabo) 企画・製作=KOYA・MAP
前売・予約4000円 当日4300円 4/22発売開始。
公式=http://www.koyamap.com
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Posted by shinobu at 2006年06月10日 15:53 | TrackBack (0)