ブラジリィー・アン・山田さんが作・演出されるブラジルの3人芝居2本立て公演です。『ダイアナ』と『疚しい理由(やましいわけ)』の両方の初日を拝見しました。
めっちゃくちゃ面白かった!!!どちらかというと私は『疚しい理由』が好みですね。でも両方ご覧になっても楽しいと思います。2本で2,500円ですからお得!
☆土日の12時の回、追加公演決定! その各2回しか空いてません。
まず最初に『ダイアナ』を拝見しました。『疚しい理由』のレビューはこちら。
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レビューをアップしました(2006/06/16)。
公式サイトより⇒「限定40席、上演時間50分、3人芝居2作品上演。逃げ道のない一室で、3人の男女によって繰り広げられる、緊張感溢れるパワーゲーム。」
≪設定・あらすじ≫ 役名を間違ってたらごめんなさい。
空になった牛乳パックなどのゴミがちらほら散らばっている廃墟。スーツ姿の男・にしやん(西山聡)が携帯で電話をしている。「俺は本当にトシコさんと結婚するつもりだから。たっちゃんには俺から話すから。」
にしやんは大事な話をするために、中学時代の同級生のたっちゃん(辰巳智秋)を廃校になった校舎に呼び出したのだ。久しぶりの再会を果たした二人は「最近どう?」「好きな人とかいる?」などと差しさわりのない、しかし回りくどい会話をしはじめる。するとたっちゃんが「実は俺、結婚するんだ」と告白。外に待たせていたフィアンセ(高橋優子)は、にしやんもよく知っている女だった・・・。
≪ここまで≫
ブラジル所属の“大型”俳優の辰巳智秋さんと、ブラジル出演常連でクロム舎の作・演出家・西山聡さんの、ハイテンションでライブ感溢れる熱い演技合戦。そこに可愛らしい女優さん(高橋優子)のちょっとクールなおとぼけが入ります。
登場人物3人のそれぞれのバックグラウンドがわかってくるに連れて、現実的で深刻な問題がどんどこ噴出します。体を張った白熱の会話バトルが、突然シリアスムードになって長時間しーんとなるのが、少々わざとらしさを感じてしまう残念ポイントではありました。でも充分に満足できた50分でした。
ここからネタバレします。
たっちゃんのフィアンセ・優子(高橋優子)はにしやんの元彼女でした。付き合っていた時に車の事故を起こし、彼女はにしやんに126万円を借りていたのですが、別れた時以来そのまま持ち逃げしていたのです。「金返せ!」と迫るにしやんに「くれるって言ったでしょ!」と優子。
でも、その交通事故が本当のことだったのかは明らかにはなりません。もしかしたら、たっちゃんのフィアンセになったのも結婚詐欺が目的かもしれない・・・と匂わせ、漂わせたまま、激しいケンカが続くのがスリリングです。
にしやんの恋人・トシコさんは、なんとたっちゃんの母親(60代)でした。でもたっちゃんの父親(70代)がガンに侵されていることを知ったトシコさんは、最後の最後ににしやんを電話で振ってしまいます。タイトルはにしやんがを口ずさんでいたPaul Ankaの“ダイアナ”から来ているんですね。なるほど切ないです。⇒カエターノ・ヴェローゾのカヴァーだと歌詞が少し聴けます。
限定40席、上演時間50分、3人芝居2作品上演。
『ダイアナ』出演=辰巳智秋/西山聡(クロム舎)/高橋優子
『疚しい理由』出演= 中川智明/ミギタ明日香(東京タンバリン)/桜子
作・演出=ブラジリィー・アン・山田 チラシ写真=427FOTO 宣伝美術=川本裕之 舞台監督=鈴木たろう 演出助手=異儀田夏葉 制作=恒川稔英・池田智哉(feblabo)・ブラジル事務局
前売/当日1500円 「ダイアナ/疚しい理由」セットチケット 2500円
公式=http://www.medianetjapan.com/10/drama_art/brazil/
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Posted by shinobu at 2006年06月15日 12:22 | TrackBack (0)