キャラメルボックスを拝見するのは2000年の『MIRAGE』以来です。1994年の初演時は佐々木蔵之介さんが出演されていたんですね。今回は文学座の浅野雅博さん目当てで観に行きました~。
脚本はリライトされており、演出はマキノノゾミさん。かなり劇団M.O.P.色に染まっているように思いました。上演時間は休憩なしの約2時間15分です。
いやー・・・6年ぶりに足を踏み入れて、やっぱり圧倒されました。物販がいっぱいで、サンシャイン劇場のロビーがお祭みたいになってる(笑)。「おせんべいはいかがですか~?」とか声も掛かっていて、劇場入り口に到着するなりキャラメルボックス・ワールド。
≪あらすじ≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。
舞台は幕末の京都。江戸生まれの浪人・神田松吉(浅野雅博)と品川竹次郎(細見大輔)は、新選組に追われて逃亡中。偶然出会った岩国藩士・鶴橋清之助(左東広之)に、あろうことか、坂本竜馬と中岡慎太郎に間違えられ、商家の土蔵に匿われる。正体がバレたら、新選組に突き出される。やむを得ず、坂本と中岡のフリを始めた二人だったが、やがてその土蔵に勤皇の志士・桂小五郎(西川浩幸)がやってくることに。はたして二人は無事に江戸に帰れるだろうか?
≪ここまで≫
西川浩幸さんが登場したとたんに「あ、キャラメルボックスだ!」っていう気分になりました(笑)。でもそれまでは普通のシチュエーション・コメディとして観ていましたね。やっぱり脚本も書き換えて演出もマキノさんですから、様変わりなのでしょう。
女優さんは着物の所作が皆さんきれいでした。男性の殺陣はちょっと弱すぎる感じが・・・やっぱり志士とか新撰組とかのお話なんで、もうちょっと見ごたえが欲しいなと思いました。
サンシャイン劇場での公演で、オールカラーの豪華なパンフレットが無料で配られています。それでもチケットの値段を見てちょっとびっくりしちゃったんですよ。前売り6500円・・・高いなって思いました。
ここからネタバレします。
ワン・シチュエーション(場面転換なし)のお芝居に書き換えられたんですね。演出かも外部から呼ばれているし、大々的なリメイクだと思います。『彦馬がゆく』を思い出しながら観ました。
細見大輔さんが「なぜ裸足なのか」という質問に対して「忘れないためだ」と答えた時に、やっとわかりました。この作品の元になったのって映画「俺たちは天使じゃない」なんですね。うわ、1989年の映画なんだ、懐かしいな~。私はロバート・デ・ニーロとショーン・ペンのファンでした(このバージョンもリメイクなんだけど)。
浅野雅博さん。坂本竜馬に間違えられる浪人役。いい加減で軽~いダメ男なんだけど、クリーンな印象。とぼけた笑いもいつもながら確実。やっぱりステキ。
≪東京、兵庫≫
出演=細見大輔/温井摩耶/西川浩幸/坂口理恵/筒井俊作/實川貴美子/左東広之/渡邊安理/多田直人/浅野雅博(文学座)/大家仁志(青年座)/武田浩二(アクションクラブ)
脚本=成井豊+真柴あずき 演出=マキノノゾミ 音楽監督=加藤昌史 美術=松井るみ 照明=服部基 音響=早川毅 殺陣=佐藤雅樹 衣裳=三大寺志保美 ヘアメイク=武井優子 小道具=酒井詠理佳 舞台監督=矢島健(太郎屋) 企画・製作=(株)ネビュラプロジェクト 主催=日本テレビ
料金〈全席指定・税込〉6,500円 東京公演 前売開始;5月7日(日) 神戸公演 前売開始;5月28日(日) 未就学児童の入場不可。
公式=http://www.caramelbox.com/
公演公式=http://www.caramelbox.net/2006shishi_special/
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
●●●人気blogランキングに参加中!ポチっとクリックしていただけると嬉しいです。●●●
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
Posted by shinobu at 2006年06月20日 23:03 | TrackBack (0)